見出し画像

オバイラばあさんの「孫の手」マカピーな日々#0831

マカピーです。
伴侶を失った二人の話は身につまされるものがありました。

リカス湾の砂浜(人工)で誰が並べたのか貝の家ができていました

オバイラさんとハジさんは学生時代の仲間で、それぞれ結婚して再度コタキナバル(KK)で出会うのでした。
そしてオバイラさんは夫を3年前に、ハジさんも昨年奥さんを亡くしています。

オバイラ:「ワタシは夫と51年一緒に暮らしたのよ。本当にあんな優しい夫はいなかったわよ」
ハジさん:「まったくだね、彼はとてもやさしい男でボクたちも彼が怒ったのを見た事が無かったよ」
オバイラ:「ああ、アンタもワタシも一人っきりになっちゃったわね」
ハジさん:「でも、こうして沢山の人に囲まれているからいいじゃないか。オバイラだって自分の子供はいなかったけどこうして(養子にした姪の)沢山の孫に囲まれて楽しいだろうに」

リカス湾で刺し網漁をする漁民

オバイラ:「そりゃそうよ! この孫娘は本当に頭が良くてね、将来有望なのよ」
ハジさん:「だろう!この子はボクらが学生だったころのオバイラに似てるじゃないか!」
オバイラ:「あらー、嬉しいこと言ってくれるじゃないの。ほんとうにアンタとの付き合いは長いわね。学生時代の話ができる同級生で残っているのはアンタくらいなものよ」

オバイラ:「もう彼がいなくなって3年も経つのにね、夜一人で目覚めた時なんかいつもいるはずの夫が隣にいないんだなあって確認したときの、寂しさったらないわ。本当につらくなるのよ。だって死に別れるまで長い間遠く離れて暮らす事が無かったから、いつも一緒だったのよ私たちは!」
ハジさん:「ボクの場合も同じだよ、残念だよね」

魚をくわえたダイサギが飲み込んだ後!シャッターチャンスを逸しました



オバイラ:「特に背中がかゆくなった時に、いつもは直ぐに掻いてくれた夫がいないのよ。だから、とうとう街に行って『孫の手』を買ってきちゃったわよ!」
ハジさん:「(笑) そう来たか! 相変わらずオバイラの話はおもしろいなあ」

古いKKの街並み

マカピーは二人の会話を隣で聞きながら思いました。
結局、偶然に出会った二人はいつかは別れるんだよなあ。
その時に彼らみたいになるのかしら?
その時に共通の思い出をを持つ友はどこにいるんだろう?

今月に独立記念日があるので国旗掲揚と展示があるんです

マカピーが先にいなくなったらマカピー妻は時々「マッサージする人がいなくなった」って思うのかしら?

そして、マカピーの代わりに「電動あんま椅子」を購入して「マカピー」と名付けるのかしら?

その装置のセットアップをする「マカピー」がいない事で、不便を感じた時にマカピーのことを思い出してくれるかしら?

女性は夫がいなくなると、ますます元気になるっていうからマカピー妻はどんなかしら?

あれやこれや考えていたら、帰国して早くマカピー妻に会いたくなりました。

玄関口で「ただいまー、お腹減ったー!」って叫んだら「久しぶりに会った時にする挨拶がそれとは情けない!」って言われるかもね(笑)

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。誰かの話を聞くことで自分自身のショックを軽減させるのかしら?



もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!