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誰がタヌキの八畳敷きだって? マカピーな日々#0912

マカピーです。ボルネオ島北部のマレイシア国サバ州にいます。

マカピーは「ほら吹き」だと言われることがあります。

で、それが何か?


面白い形のサカナですね!

マカピーが「サバでね、こんな事がしたんだよね。ね面白そうでしょう? それからこんなアイデアも出ているんだ」と話していると

背後からマカピー妻が冷めた声で「息子たちをアナタの夢に付き合わせないでね」というのでした。

うーん、確かに実績を上げていませんから何ともきびいし限りです。

マカピー妻:「口でだったらどんなにだって美辞麗句で計画を言う事が出来るわよね。実績も収入もなしに言葉だけじゃあダメなのよ!」

ごもっともです。

マカピー妻:「私が思うに、アナタのやろうとしていることは何十億円も持っている人が道楽でやることじゃないの?」

そりゃ、霞を食べて生きられる仙人じゃないから生活費も事業費も必要だけど、金のあるなしじゃないと思うんだけどね、って言うと

マカピー妻:「バッカじゃないの」

身内のマカピー妻が一番、手ごわいのでした。だからこそバランスがとれるのかと思います。

何とかして、強敵であるマカピー妻の理解を得られないといけません!

マングローブ・カニ

マカピーはこう思うんです。
「でも、こちらが熱く語らなかったら、そして楽しくしなかったら、話に夢が無かったら、誰もその話に乗ってこないでしょう?」って

テーブルの上に、キチっとした「事業計画書」があって、
それでは新規プロジェクトについてのお話を始めましょう、
ってそんなの面白くなーい!

もちろん説得するための具体案は必要です。

でもそれは本当の意味で動機付けにならないと思うんです?

だから人を見つけてチームワークを確立するが必要があります。

自分で、全ての事が出来ないのですからチーム全体で分担しなければいけません。


港町の様子

例えば、サバの観光映像を没入感覚で見られる小シアターを世界各国の首都に持ってインバウンドのプロモーションに利用するってどうでしょう?

それから、サバでスッキリした日本酒を作って、サバの輸出品として「清酒キナバル」として世界各国へそして日本に逆輸出できるようになったら面白くないですか?


そんな事を書いていたら、フッとお酒が気になって近くのスーパーに行って見たんです。

そこはチェーン店ながらコタキナバルのお店とかなり品ぞろえが違いました。やっぱりコタキナバルは州都だけあって高級志向になっていました。

ムスリム国のお店なので酒のコーナーは端っこにあります。

アララ、ずいぶん貧相な品揃えだこと。

ビールも韓国の「ソジュ」もありましたが、どこの産国か分からないワインも何年の製造なのか不明なボトルが申し訳程度に数本ある程度でした。

高級品はホテルなどの高級レストランなど特別な場所にあるんでしょうね?

ですから日本酒どころかサバ産のお酒も無いので、そこに初めて見つけたサラワク産の米焼酎(20度)の小瓶(350㏄)を近所のスーパーで買ってきて飲みました。


こんなボトルです!

そうです、「いいちこ」のポケットボトルと同じですね。

うん、意外に悪くない。

まろやかで飲みやすいのですが、やっぱり日本の米焼酎「チョン馬」のような「切れ」が足らないように思います。

たとえば芋、麦、蕎麦などの焼酎大産地の九州のものはどれも美味しいけど熱帯でそうした原料は少ないのです。

米はありますが、芋の代わりにはキャッサバで酒を作ることになるかなあ?

そういえば、かつて協力隊で入ったルングス族の村ではお祝い事になると、キャッサバ(「ウビ・カユ」つまり木にできる芋の意味)やバナナ(「ピサン」って言います)で作った「タパイ」と呼ばれるドブロクを飲んだのでした。

基本的には糖化して、発酵するので原料はでんぷん質に富んでいればいいらしいです。

さて、ルマ・パンジャン(数軒が長い共同の廊下を持つ長屋・ロングハウスで民族的特徴のある建物です)での宴もたけなわとなれば、天井からつるしたゴング(銅鑼:ドラ)がリズムを刻み、嬌声と共に数人の女性がくり出して踊り始めるとそれに合わせて男性も踊り始めます。

マカピーも踊るのですが、その時に頭に見事に刺繍の施された布で出来た鉢巻をして、両肩からも刺繍帯をつけさせてもらう事もありました。

飲んでは踊り、踊っては飲みルマパンジャンの宴(うたげ)の夜は更けてゆくのでした。

自分でタパイを作った事もありましたが、なかなか村人の様に美味しくできませんでした。

サラワクの米焼酎のラベルには漢字が書いてありますね。
「炳源酒廠」
日本語であれば「へいげんしゅしょう」と読むんでしょうか。

「白米 正庄 泪」
最後の漢字は(なみだ)のような文字ですが、稲(いね)の様にも見えますね。

更に便の後ろのラベルには「白米アラック」と書いてあるんです。


アラック(蒸留酒)とのカテゴリーらしいです

アラックとは蒸留酒を指す言葉でヤシ酒で出来たもや各国で「アラック」は存在します。

基本的には蒸留酒のアラックを水で割ると乳濁化するので「ライオンのミルク」なんて呼ぶところがあります。

中東のヨルダンにもアラックは売っていました。
もっともヨルダンの遺跡では世界最古のワイン製造場所が見つかっています。現在はムスリムが多い地域ですが一定のキリスト教の人口はありましたし、教会もモスクも沢山林立していました。

なにせ世界遺産のひとつにイエス・キリストが洗礼を受けたとされる場所がヨルダン川のヨルダン側に発見されたし、死海を見下ろす丘の上には旧約聖書に出てくる預言者モーゼが亡くなった場所とされるネボ山の教会もあります。

砂漠の民にとっては、オリーブと同じように葡萄酒は生活と切っても切れない縁があったのでした。

ムスリムの人はお酒を飲みませんが、米を麹で調整したアルコール分のない甘酒は高栄養ドリンクとしてマレーシアにも流行らせたいなあ!


地元セブンイレブンにはカルビー製品もあります!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。夢想がどんどん広がるのでお酒はほどほどに!



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