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おまわりさんに注意されたら マカピーな日々#0220

マカピーです。

マカピーが自転車で見通しのいい交差点を通り抜けると、背後から「駐在さん」らしき警官が白塗りのバイクに停止を命じられました。

「はい、そこの空き地に止まってください」

(しまった、一時停止をしなかったのを見られたな)

「何でしょうか?」

「先ほどの交差点は一時停止となっています。車両、軽車両、自動二輪および自転車の運転手は停止ラインで止まっていただくのですが、背後から確認したところ停止していませんでした」

「速度を落とし、交通がないのを確認して通過しましたが問題ですか?」

「確かに左右を確認されていたのは分かりましたが、あそこは必ず停止していただきます」

「優先道路に車両が見えたら止まっています。今回は何もなかったので徐行したのです」

「そうではなく、必ず足を着地して完全停止していただきます」

「‥‥それって現実的でないですよね。車が来ていないのに完全停止するって」

「交通法規上は自転車も車両と同じく法規に則っていただきます」

「わかりました。ところで、そこまで言うのでしたら監視カメラを設置しては如何ですか?」

「わたしは、先日その交差点で交通事故があったから注意しているのです」


その警官の電話が入ったので、もう行ってくれとジェスチャーがありマカピーは無罪放免?となりましたがどうも気持ちがしっくりしないのでしばらくこの事を考えました。

もしもマカピーが別の態度をとっていたらどうでしょう?

「ご苦労様です。はい、ご注意ごもっともです。以後気をつけます!」と応えて敬礼を真似すれば、こいつは怪しい奴だと逆に職務質問されるかもしれません。

「一時停止を怠ったのは私の不注意のなせる業でした。深く反省し二度と繰り返さないように肝に銘じますので本日のところはどうぞご容赦願います」これもあまりいい対応でないかもしれませんね。

注意する側とされた側でお互いに気持ちよく話ができるポイントは、何でしょうか?


学生のころの夜更けの事でした。兄の下宿へ行き自転車をこぎ出すのに少し上り坂だったので兄が自転車を押し出してくれたちょうどその時、目の前をパトカーが通り過ぎたのでした。

「二人乗りしていたろう?」

急停車したパトカーの窓が開き、若い警官とベテランによる職務質問が始まりました。

「ちょっと待ってください。弟の自転車を押し出しただけなんです」

「そうには見えなかった。我々を見て慌てて荷台から飛び降りたんだろう?」

「俺の下宿はそこです。見送っただけなんですよ」

「なるほどね。これから二人で出かける事もできるしね?」

「いつだってあんた達はそうだ。いい加減にしてください!本当に弟とここで別れるところだったんですよ」兄はかなり興奮気味でした。


今度は年配の警官がマカピーに尋ねてきました。

「ふーん、で君の方はなぜ朝日新聞の自転車に乗っているんだね?」

「これは専売所の自転車です。店から許可を貰って通学に使っています」

「どこの専売所?」

「狛江駅前の○○です。これから帰って朝刊の準備をするんです」

「ずいぶん遠いね。じゃあ、気をつけて帰るように。オイ、行くぞ。」

パトカーが去っても兄はしばらくぶつぶつと文句を言っていました。

だれでも警官に呼び止められると緊張するものです、警察官も人の子ですからいいコミュニケーションをとれるといいですよね。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。毎日マカピー的史観をお届けしますのでお楽しみください。



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