マイキー登場 マカピーの日々 ♯1517
マカピーです。
マカピーのところにカリンガのところからマイキーがやってきました!
正しくは前回カリンガ家族のヤマネコの血を引くマイキーに一目ぼれしたマカピーがお願いしてマイキー(オス猫)を借りて来たのです。
160㎞離れたカリンガの家に行ったのは、昨日カリンガと彼の親戚筋のハッサンがハマナスレストランにやって来て「将来の仕事」についての話があったからでした。
じゃあ実際にハッサンがどんな仕事をしているのか見て、そこで具体的な話をしようという事になったのです。
その際「マイキーと次男を連れて帰るけどいい?」と尋ねるとカリンガは「ああ、ネコ用のケージがあるかい?」と聞くので「うちのネコを予防注射へ連れて行くので買ったのがあるから大丈夫」という事でした。
カリンガの次男と言うのは、マカピー達がしばらくレストランから離れるのでその間を面倒見てくれる人を探していたのです。
それでカリンガの次男が半島マレーシア側でシェフの経験があり戻ってきていたので、前回会った際に「しばらく面倒見てちょうだいよ」という伯母さん(ハナさん)の申し出に「うん、いいかもね」と軽いノリだったのです。
結局ハッサンとの話は意外にもパン行商のマノンの里帰りの件に及んだのです。
もしかすると、マノンのフィリピン帰国はハッサンにお願いして信用できる人が付いてくれるので安心して旅が出来そうだという事になりました。
さて、本人がどう反応するかしらね?
昨日も店に立ち寄ってくれたのですが、彼の誕生日はマカピーのそれと2日違いなので誕生パーティーを一緒にすると聞いてすごく楽しみにしているのでした。
先週の日曜日、教会へ行った後でハマナスレストランにやって来たので「珍しいね。マノンが日曜日にやって来るって!」と歓迎しました。
ところが、マノンは「あれ?今日は誕生パーティーじゃなかったのかね?」とハナさんに尋ねたのです。
ハナさんは笑って「マノン、それは来週よ。まあご飯でも食べて帰ってね。その後で送って行くから」という事になりました。
マカピーも「マノン帰国が決まったの?」と確認すると「うん、8月20日なんだ」とキッパリ答えました。
「ハナさんに一緒に行ってもらうのなら、今月の方がいいと思うよ」と変更を促すのですが「もうS町から戻る事に決めているんだ」と古い情報のままでした。
S町と言うのは30年以上も前の情報で、そこから定期フェリーがフィリピン側に出ていた時代は過ぎて不定期のものしかないという事でした。
目的地のミンダナオ島サンボアンガに行くのに船を乗り継いでゆくと7-10日もかかってしまうという事を聞いて周囲が反対するのですがマノンは「大丈夫」と考えを変えません。
来週80歳になるマノンは毎日ヨロヨロと自転車でパン行商をしているから元気ですけど、自転車から降りれば腰が曲がった「おじいちゃん」になって年相応に認知機能も低下しています。
クリスチャン教会の仲間も「ハナさんが付いて行ってくれるのだったらその方がいいわよ!」と言ってくれるのですがマノンは8月にこだわるのでした。
聴くところによると長年の信徒がフィリピンに帰還するので教会が募金を集めてマノンに「5000リンギ」(15万円?本当かしらね)を渡すことになっているのを心待ちにしているのでした。
一方今日あったハッサンたちはマノンの話を聞いて「運悪く、悪い筋の舟に乗ったら沖合で金品を巻き上げられてポイされちゃうパターンだね」と心配していました。
ハッサンは「ボクの親戚もフィリピン側だしもしもマノンが来るというのなら連絡してよ。サンボアンガまで無事に届けるから」と言ってくれました。
ありがたい話です。
彼との仕事が始まるかどうかは資金繰りの問題でハナさんと協議中で決定を見ませんでした。
さて、その後カリンガ宅に行きました。
彼は仕事で不在でしたが家族に会ってマイキーと次男を連れて行こうとすると「ちょっと待って。兄弟と会う予定があるので二日後には行くから」ということでマイキーだけ連れて帰ってきました。
マイキーはカリンガ宅ではおとなしく誰にでも抱かれるオス猫ですが、喧嘩が強いらしいです。
運搬用ケージを持ってきて扉を開けるとすんなりとはいってしまいましたが、さすがに途中から「なんかおかしいぞ」と気づいたらしくミャーミャー鳴き始めました。
午後4時になってしまい、帰宅が日暮れとなる事が分かり慌ててカリンガ宅を後にして帰途についたのですが途中大雨に降られましたが2時間半ほどで無事到着しました。
マカピーはマイキーとメーメーたち4匹をいきなり引き合わせる事を避ける事にしました。
まず、マイキーが逃げ出したら捕まえられないと分かっているのでしばらくケージの中で慣れてもらうしかありません。
それから、マイキーがヤマネコ後を引いているので凶暴化して仔猫を食い殺してしまう事も心配したんです。
ただ、それは杞憂らしく、マイキーを抱いてみると野性が感じられなくペット化されていると感じます。
カリンガ次男が来れば話は別ですが、いつまでも狭い携行用ケージの中に入れておくわけには行きません。
帰宅するとマカピーは以前拾って来た木枠を加工してマイキーのケージつくりをすることにしました。
金網もあるのでそれで囲えば何とか2か月くらいは耐えられそうなケージを作り始めると、いつしか夢中でやっていて3時間ほどかかって終了しました。
フー、疲れたけど面白い経験が出来たよ!
さてと、ネコ砂を入れたトイレと水を入れマイキーを携行ケージから出そうとすると、今度は肢をつっぱって出ようとしません。
「マイキー、そこは狭いでしょう。こっちに移ろうね」
マカピーは引っ掻かれることもなしに無事にマイキー新しいケージに移しました。
「まだ狭いけど、しばらくそこが君の居場所だよ」
すると、そこにメーメー(母ネコ)がやって来たのです。
お、どういう反応をするかしら?
なんとフーッと毛を逆立てしていた仔猫たちと違って、メーメーはしばらくマイキーを覗き込むようにしてそこに座ったのです。
うん、相性は良さそうだなあ!
ただ、マイキーは暗がりにうずくまったままで警戒しているばかりで動きがありませんでした。
さて、マイキーのミッションは達成されるでしょうか?
乞うご期待!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。メーメーが妊娠したらカリンガ宅に帰してあげるからね!
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