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2020年マイベスト映画編④

映画編ラストです。

17.メイキング・オブ・モータウン

都内のミニシアタースタートだったので仙台ちょっと怪しいなと思ったら時期は少し遅れて順次ロードショーで来てくれたもんで歓喜。
地方あるあるです。
「モータウンビート」って名前は大人になって知るわけだけども昔からこのリズムが好きで。
スティーヴィー・ワンダーのSuperstitionは洋楽を聴きだすきっかけだった。
子供の頃にCHAGE&ASKAの「僕はこの瞳で嘘をつく」の間奏にホーンセッションがあるけどそれがSuperstitionのオマージュと知って、家にあったレコード探してアルバムを聴いた。
話がズレていくのでそれは兎も角として。
これはただの60周年サクセスストーリームービーじゃない。
デトロイトの片隅で生まれた画期的な音楽会社が業界だけじゃなく世界を変えるまでに至るまでの歴史だと思う。
音楽が好きでよかった!
ちなみにモータウンってモータータウンの意味と初めて知った。


18.ミッドナイトスワン

もうこれは2020年の邦画代表作のひとつ。
「追いスワン」ってワードがあったけど、せっかくだから行って来た。
初回シネコンで2回目をミニシアターで。
どちらかというと2回目の方がグッとくる。
ばるぼらの稲垣さんと比べるわけじゃないけれど、この人達の振り幅はどこまであるの?と思ってしまう。
全裸監督の内田英治監督の作風ド直球。
感想や所感はめちゃくちゃ出てるのでそこは省くけど、トランスジェンダー作品って近年多い中でもうこれは別格。
ストーリーや構成、展開に役どころとかもうとにかく凄い。
万引き家族でも思ったけど本当の親子ってなんだろね。
お互い歩み寄って初めて理解するそんな関係が親子だったり友達だったり。
なんかそんな事をふと思う。
凪沙と一果で日本アカデミー獲って欲しい。
江頭さんがジャニーズ辞めたから出来た汚れ役!と草なぎさんを大絶賛していたけれど本当にそう思った。


19.SKIN

今年は心境的なもので差別や誹謗中傷をテーマにしたものに多く触れてたと思う。
そんな中でSKINは別格で良かった。
白人至上主義団体でレイシストを続ける主人公のブライオンに恋人が出来て更生していくストーリー。
証として彫った全身タトゥーを消して元の生活に戻ろうとするけれど...。
この作品、短編と長編の2本別で構成されてる。
差別用語だらけのタトゥーを彫るまでの過程とギャングを抜けて更生する過程。
どちらも観てはじめて理解できる部分が多い。
差別に対して深堀りとまでは行かなくとも、充分にその代償や影響が及ぶのかというところまで感じられる。
ジュリーと子供たちの表情とか見るに堪えない部分が多くて心が抉られたけど、実際問題そうなんだろうな。


20.カセットテープダイアリーズ

ブルース・スプリングスティーンの影響で成長していく過程のストーリー。
パキスタン移民の両親を持つイギリス在住のジャベド君。
関白亭主とは日本の昔話だけれど、父親絶対服従のイスラム教徒家族で外ではパキは出て行けと罵られ。
そんなある時ブルース・スプリングスティーンの音楽に出会ってこの街から出てやると思いを馳せていく。
Dancing In the Darkの歌詞の意味に気づいて自由を求めて奮闘していくわけだけど、これ書いていて思い出すのが先日テレビ番組で甲本ヒロトさんが言っていた言葉。
「今の人は歌詞を読みすぎる」っていう。
今は意味なんか分からなくても音楽でぶっ飛んでた時代じゃないわけで。
意図があるかは分からないけれど、そんなところも現代らしく歌詞の意味についての着目なのかなぁと思ってみたり。
自分自身はどちらかいうと音が優先なので古い人間なのかもなぁ。
ちゃんと歌詞も読んでますけどね。
結局自分にとっていいもんはいいんです。


21.パラサイト

今年だったんですね。てっきり去年作かとばかり思ってた。
まぁ、衝撃!
ボンジュノ監督たまりません。
韓国作品で初のアカデミー賞なんて獲っちゃってるからもう既出のものが多いので省くけれど、前半コミカル後半サスペンスでブラックユーモア効きすぎな作品で最高でした。
個人的に韓国の二極化した対峙って映画で知る事が多いです。
富裕層と貧困層もまさにそれで、実際に半地下住まいの人がいる事を知らなかった。
生乾きのような嫌な匂いで貧富を区別するっていう表現方法は秀逸。
2021年に入ったらもう一回観ようと思ってる。


2020年まとめ

誤字脱字があったらごめんなさい。
これにて映画編終了です。
マガジンにしてあるので何か気になるものがあれば是非。
2020年は新作61本、旧作153本でフィニッシュの模様。
残り数日あるので若干数は増えるでしょう。
1年で観れる作品は約210本。
これが自分の限界点!ということがわかった。
おうち時間が少なくなるような状況に変われば観れる本数は少なくなるわけです。
今のうちに観れるものを観る!と過ごした結果であります。
というわけで人生史上最も映画作品を観た2020年も終わります。
当たり年だった気もしてるけど、分母が多い分がっかりムービーもそれなりにあった。いや、ほんとに!
上には上がいるわけで500本観たって人がいてお口あんぐり。
誰かと数を競うところじゃないので人それぞれ楽しみ方は自由。
「これぞ!」という作品が見つかればそれでいいと思っている。
「たかが映画だろ」と言われたらそれまでなんだけど、自分にとっては「されど映画」なんです。
というかベスト20本とはじめに言いながらパラサイト入れるの忘れてて(てっきり去年の作品だと思ってた)1本増えちゃった。
フォード&フェラーリや1917とか他にも近々で観たえんとつ町のプペル(ベストには入れないかなぁ)を入れていったらキリがないのでストップしますが、今年は観た人と語りたい作品が本当に山程あった。
映画友達がもっと欲しいー!
来年も良い作品に出会えますように。

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