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2020年マイベスト映画編①

毎年恒例の完全自己満映画まとめ、はじめます。
振り返ってみたら昨年はアップしてなかったみたい。
今更かよ!となってしまうのでもうそこは置いといて、2020年もいよいよ終わりが近づいてきた。

今年は劇場にほぼ週イチペースで足を運び、自宅では過去の名作や見逃し作品を貪ってたおかげで人生史上最も多くの作品に触れた年になりました。
思い返せば緊急事態宣言があった春先には映画館の営業自粛なんかもあり、全世界では各サブスクリプションの異様な加入率を叩き出した2020年。
今まで「映画は年に一本くらい」という人すら当たり前に存在するこの時代に鬼滅の刃で劇場へという人口も増えたそうで。
ある種、革命的な年でした。
上にはもちろん上がいて個人的には年平均120本ほどなんですが上半期には軽く100本を越え、現時点で200本まであと少しというところ。
海外ドラマの一気見なんかがいくつもあったにも関わらず(作品としてワンカウントとしています)今年は相当観た。
かなり思い入れの深い作品が多かった気がします。
ちなみに今年の一気見した海外ドラマではTHE BOYSとストレンジャーシングスが物凄く大好き。
ちなみにこんなまとめを書いたりすると何をしてる人か分からないと言われます。
音楽の人ですか?格闘技が好きな人ですか?本の人ですか?お笑いが好きな人ですか?そもそも働いてるんですか?
いいえ、ただの映画好きな人です。

2020年公開作品でランキング形式ではなくおススメ的な20作品の選出。
こういうのは本来10作品でいいと思うんだけど(書くのが長くて大変だし)とてもじゃないけど選び切れないのが関の山です。
全作品ネタばれなしの完全オレ的所感で書いてます。
これから挙げていく作品はすでにレンタル、サブスクで観れる(もしくはまだ上映中)と思うので気になるものがあれば是非。
貴方のお時間、損はさせません。

まず、そんな中でも邦画と洋画別でのマイベストの中で2作品ずつ。
ではいきます。

【洋画】
1.「ピーナッツバターファルコン」

自粛から映画館解禁になった初日に公開が延期になってた(宮城で)「ピーナッツ~」を観に行った。
久しぶりに観た映画泥棒に心の中で思わず拍手したのを覚えてる。
ろくでなし漁師のタイラーが輩達から逃げている途中でダウン症の青年ザックに出会っての物語。
そのザックが施設で何度も繰り返しビデオで見た憧れのプロレスラーに会いに行くために施設脱走。
敵対してる連中から逃げ回るタイラーが最中にザックと出会いなんとなくほっとけなくなって一緒に行くっていうロードムービー。
養護施設看護師さんのエレノアも途中参加で3人の旅が始まるわけです。
もちろん前途多難なんだけどもそれがまたたまらなくいい。
ほんとにいい。
誰にとってもマイヒーローは永遠のヒーローなんですね。
先日オタクの友達に「人生に推しは必要」と言われ説得力がありました。
夢がいっぱいで観終わったあとには荒んだ心に潤いが溢れます。

2.「WAVES」

あとにも出てくるけど否応なしに制作「A24」は本当に己のツボをこれでもかと刺激しまくりです。
「WAVES」は前半後半が兄妹タイラーとエミリーに分かれて、堕ちていく兄の陰と被害者家族としての妹の側面で陽と切り替わる音楽有りきのミュージックムービー。
昨今何かとテーマに使われる人種差別問題をはじめSNS、ドラッグ、飲酒、いじめなどがチラホラと扱われていて国は違えど身近にあるもので他人事では観れない。
エンディングにかけての見えてくる光がひとつの答えだったり。
パンフレットで知ったけどカメラワークとかフィルムや色使いまで変わってるみたい。音楽がこれまたたまらないです。
フランクオーシャン!カニエウェスト!
それからナインインチネイルズのトレントレズナーがスコア担当っていうもうオレ得!
アラバマシェイクスのSound & Colorを何度聴いたことか!

【邦画】
3.「アルプススタンドのはしの方」

「アルプス~」はおススメされて予備知識一切なしで観に行った。
これがまぁ爽快!
劇場を出て光の速さでSpotify立ち上げてthe peggiesの「青すぎる空」爆音。
どこでもそうだけどメインに立たない自分自身が端を好む人種なわけでいちいち刺さる。
何かと共感してしまうわけ。
甲子園の話なのに野球のシーンがひとつもなく、なんなら選手は名前だけで顔も出てこない。
桐島、部活辞めるってよと比較される面もある一方でこれはまた自分の過去と今の重ね合わせが出来る作品で感銘を受けてしまうわけです。
スポットライトを浴びる主人公なんてごく一握りな選ばれた人で自分にはなんらかの役割があるって気づくのにだいぶ遅かったし、なんなら高校生でこの映画を観たかった!
文科系あるあるで感じてしまうし「しょうがない」が当たり前じゃないって事に改めて気付かせてくれる痛快な一本。

4.「罪の声」

グリコ森永事件をベースに描かれた作品です。
もしかしたらこれが真実なんじゃないの?と思い込んでしまうほどの作風でさすがは元新聞記者。
原作はずっと気になってたけど読んでなかった。
なぜか子供の頃から未解決事件や猟奇殺人、謎が多くて答えのないようなアンダーグラウンドが大好きで(今も変わらず)、もちろんキツネ目の男関連は読み漁った。
日本人で大人ならば誰でも知ってる誰も死なずに身代金も取られずの未解決事件。
事件はキツネ目、株価操作、警察挑発等の部分にフォーカスが当てられがちだけどテープの声主、つまりは子供が被害者かも知れないという点から作者が作り込んだそう。
犯人の狙いは金だったとしてもお菓子の会社だから。
そういう観点だそうです。
ずっと手に汗握ったまま隣の人、前の席の人も一緒に文字の如く前のめりで観ていてそれに気づいた時凄い映画を観てるんだなって思った。
近年そんな作品中々当たらなかったから興奮した。
俳優、カメラワーク、展開全てに魅了されます。
脚本は今年亡くなった三浦春馬さんが主演だったドラマ「MIU404」の野木亜起子さん。
このドラマは見て!となぜか妹から推されたので年内にみたいです。


以上4作品です。
ひとつは無理。どちらもひとつに絞れなかった。
今年、この勢いだと間違いなく一気に書けないのでシリーズを小分けに週イチペースで出します。
改めて音楽編も同時進行してます。
自宅での時間が多かったら振り返る量が多いです。
つまりは豊作。
それにしても、いやぁ映画って本当にいいですねぇ。
全4本、年内しばらくお付き合いください。

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