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パパはサンタクロースに会ったんだ

小学4年生にもなると色々疑いたくなる年頃。

「〇〇ちゃんはサンタを見たんだって・・」
あえて父親に探りを入れてくる娘の姿がある。

ネットもここまで発達して何でもGoogleさんで調べられるこの時代。サンタクロースというものはどれだけネットが進化しようが、明確な答えにたどり着けない数少ない存在みたいだ。

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サンタクロース父親説はクラスでも盛り上がっているらしい。

何となく正体を聞き出そうとする娘に

「WEBカメラでも置いておけば?」

と言うと、

「それはちょっとなぁ・・・・」

という回答。

本当に知りたいのか、
知りたくないのかどっちなんだろうw

そんな娘にとっておきの報告をしてみる。


「パパはサンタに会ったことがある。だからパパはサンタじゃないよ。」


何を言っているかわからなそうだったので、証拠写真を出した。


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新婚旅行でサンタクロースに会いに行った。


サンタクロースはフィンランドのロヴァニエミという町のサンタクロース村にいた。サンタさんに会い写真を撮ってもらった。

サンタクロースとママとパパのスリーショット

今、その写真はパパはサンタではないという証拠写真として10年の時を経て輝きを放っていた。何ならサンタのサイン入りだぜ。印鑑も押してある


「じゃ、、じゃあ・・・パパはサンタじゃないとして、サンタは誰なの?」
若干弱腰になる娘。逆転裁判みたいな展開になっている。


そうだね。サンタって誰なんだろう。


赤と白の服に、ながいおひげ。
トナカイで空を飛び
寝ている子供の横にそっとプレゼントを渡す。

なんで、そんなことをするんだろう?


だからこう娘に聞いてみた。


「サンタがパパだとしたら、なんでそんなことをするの?」


娘は難しい顔をして「うーん・・・・」とうなっていた。

まぁ意味不明だろう。
2回プレゼントを渡す理由も、サンタの代わりになる理由も。

あまりにうなっているので
「わかったら教えて!」って娘に言って部屋を出た。


娘には申し訳ないが、
40歳を超えた今でも僕には答えがない。
ただ、はっきりと覚えているのは
自分が子供の時の12月25日の朝。
起きた時のビックリ感。
はしゃぎながら「ありがとう」と言った言葉。

言葉には出来ないし、しないと思うし
ただ、感動と感謝を紡いでいく。
そしてそれは今も未来もずっとそうだろう。

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サンタクロース村であったサンタクロースに聞いたことがある。


「あなたがサンタクロースですか?」


「YES」と笑顔で答えてくれた。
僕にとっての答えはそれで十分だ。