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やまゆり園事件より5年を経て、【拝啓、植松聖さま(私の中の)。#1】

19人が亡くなり26人が重軽傷を負った、やまゆり園の事件から今日7/26で5年。(投稿は日付を跨いでしまったが。)
報道(下記リンクなど)を見るに、被害者家族には時を経ての変化が見受けられている。園長と法人理事長も先日やっと、本当にやっと交代した。
それぞれの是非や善し悪しはともかく、苦しみや困難に向き合う中で、何かが変わり表出され始めている。

一方で、社会の側は何か変わったのだろうか。優生思想も含めた障害者への差別は無くなったのか、改善されたのか。事件から年月を経て、認識や制度/構造はアップデートされたのだろうか。そうは全く思えない。

舩後靖彦さんや木村英子さんが国会議員となったではないか、と言われる方もいるかもしれないが、それは山本太郎氏によるウルトラC的な奇策に因るものであって、障害への理解を基とした民意によって押し上げられたものではない訳で。
民間に対しては「努力義務」だった、障害者差別解消法に基づく「合理的配慮」が義務化されたではないか、というのも同様で。世界的な流れの中で為されたもので、多くの国民の声に押されて改正された訳ではない。

それでも無論状況や制度が改善されることは歓迎する。でもそれは事件を受けて国民の意識が変わったことを意味しない。

"特異な人による特別な事件"と植松さんひとりの問題に矮小化し、彼を死刑にして終わらせるだけでは何も変わらず解決も改善もされず、同様のことが繰り返されかねないと只管に危惧をする。そして同様に障害福祉の世界だけの話でも、ない。

変わるべきは国民の/社会の意識と、それにより作り上げられている社会的な構造だ。つまりは私の、あなたの意識が問われている。
事件から5年を経て、私は、あなたは、何か変わったのか。考え、問い続ける。

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【関連記事】

「やまゆり園で20年、あの日刺された私 一人暮らし挑戦」朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASP7Q3HGJP77UTFL001.html

相模原殺傷、きょう5年 美帆に今も会いたい 母と兄「節目ない、悲しい苦しい」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210726/ddm/041/040/082000c

やまゆり園・再建:負傷者と家族の5年/上 重傷の30代男性、新園舎を拒否 心の傷深く、見守る父親 /神奈川 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210724/ddl/k14/040/044000c

やまゆり園・再建:負傷者と家族の5年/中 元の場所への帰還、訴え続けた兄 8月に待望の引っ越し /神奈川 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210726/ddl/k14/040/079000c

やまゆり園慰霊碑に名 山本利和さん、母「強く必死に生きた」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210720/k00/00m/040/177000c

やまゆり園慰霊碑 消えた1本のヤマユリ 姉なくした遺族の思い - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210719/k00/00m/040/362000c


そしてこちらも併せて。
元・やまゆり園職員などにより色々見直すべき、新しい情報も出てきている。

「内部資料が明かす植松聖死刑囚と津久井やまゆり園の支援の実態」月刊「創」@ Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d928651089d2e568c65528d43f7913c492d35ce1

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