馬渕

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  • 馬渕の概念の解説

    このマガジンでは、私の概念の概要や使用方法を解説します。

  • うつ(病)を克服したい方向け

    うつ(病)の克服を本気で目指したい方向けの情報をお届けします。本質的に大事な考え方&心の状態を改善するための実践的なワークが多めです。

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うつ病の多面性を理解するための思考ツールの紹介

こんにちは、馬渕です。 今日は、うつ(病)についてお話したいと思います。 うつ病は極めて複雑な現象で、その全体像や多様な側面を詳細に把握することはなかなか難しいと思います。 私は、このような複雑で多面的な現象を、十全に理解するための方法について、これまでずっと研究を続けてきました。 私は、うつ病のような極めて複雑で多様な側面を持つものを、 過度に単純化したり、一部の側面だけを重視したり、恣意的に切り取ったり、反対に別の側面を見落としたり、一面的に捉えるのではなく、

    • 【うつ病の克服】内面の変化を再評価するワーク

      「今日は何もできなかったな...…」 「自分は何も行動を起こせていない……」 うつ病で休んでいると、このように自分を責めてしまうことがあるかもしれません。 今日は、この悩みを解消するための考え方と簡単なワークをご紹介します。 ・・・ うつ病では、身体が鉛のように重くなり動けなくなってしまったり(鉛様麻痺)、 身体が動かせたとしても、倦怠感が消えず外出するのが億劫に感じてしまうことがあると思います。 このような生活を続けていると、 ・他の人々は休まずに学校に通って

      • 【生きづらさの克服】現状の振り返りのワーク

        こんにちは、馬渕です。 今日は、 ●思考を整理する、頭の中をクリアにする ●現状の整理、把握をする ●これからの人生の計画、戦略をつくる このような観点からおすすめのワークをご紹介します。 ワーク解説動画今日のワークは、コーチングなどの分野で有名なもので、 人生を幾つかのテーマに分け振り返りを行っていきます。 紙とペンを用意して、ぜひ一緒に取り組んでみてください。 ※解説動画を撮ったので、よければご視聴ください。 ステップ①まず最初に、ノートに次の8つの項目を

        • 【発達障害・グレーゾーン】自己理解の哲学的なメカニズムとは?

          こんにちは、馬渕です。 今日は「発達障害」についての私見をお話したいと思います。 特に、ASD、ADHDを含む発達障害という用語を用いて自己理解を深めることの意味について、考察していきたいと思います。 ・・・ なぜ、自己理解の意味やメカニズムについて考えておきたいか 本題に入る前に、自己理解のメカニズムについて考える意義について、少しだけ触れたいと思います。 ・・・ 私は、どのような形であれ「自己理解を深めること」に取り組むときには、可能な限り自覚的に行われる方が

        うつ病の多面性を理解するための思考ツールの紹介

        • 【うつ病の克服】内面の変化を再評価するワーク

        • 【生きづらさの克服】現状の振り返りのワーク

        • 【発達障害・グレーゾーン】自己理解の哲学的なメカニズムとは?

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        記事

          ある泥棒のエピソード

          ある日の昼下がりのこと…。 名も知れぬ辺境の地に、一群の人々が集い、小さな会合が開かれようとしていた。 秘密裏に、しかし巨大な規模で進行する重要な計画のために、世界中から招聘された者たちだった。 この中には様々な学問の権威、研究者、科学者たちが含まれていた。 彼らは円卓を囲み、地上における最も解決が難しい幾つかの問題について、専門的な立場から意見を述べ合い、解決策を話し合っていた。 ・・・ 数刻ほど経過し、議論が終局に近づいた頃、俄かに異変が起こった。 窓から、

          ある泥棒のエピソード

          自責でも、他責でもない考え方

          今日は、心のことについて少し考えてみたいと思います。 人生で色々な試練、困難、不条理を経験すると、 自分を責めたり、自分はダメな人間だと感じることってありますよね。 あるいは、自分を責めるより、他人とか社会が変わった方がいいと、外側に考えが向かう時もあると思います。 どんな人も、恐らく両方の性質を潜在的には持っていると思うんです。 まず自責について考えてみると、これは自分の内側に心の方向性が向いている攻撃性や変化したほうがいいという考え方だといえると思います。 そ

          自責でも、他責でもない考え方

          子供たちの多様な個性や才能を認めるために

          現在、私はネット上でもリアルでも、全く影響力を持つことができていないのですが、これから地道に発信を続け、いつか一定の影響力を持つことができたら、教育の分野で達成したい目標があります。 それは、こどもたちや学生たちの多様な個性や才能を適切に評価し、彼らの力を健全な形で伸ばせるような環境を社会が提供できるように、微力ながら貢献することです。 受験競争や、教育課程など、現行の教育制度・文化に違和感や懐疑的な考えを抱いている人は少なくないと思います。 私の場合は、 彼らが度重

          子供たちの多様な個性や才能を認めるために

          脳がすべてを決定する訳ではない

          現在、私たちの考え方は、かなり強力なある基盤から、可能な限り多くのことを説明しようとする傾向を持つように変わってきているように思います。 その基盤とは「脳」であり、その傾向とは、脳という器官によって多くの物事を説明しようというものです。 こうした考え方は、本当に正しいのでしょうか。 私たちは物事を理解するとき、個人としてはともかく、集団としては、より楽なほうへ、単純なほうへ、より判断を簡略化できるほうへと向かう傾向があります。 だから、脳の構造や機能によって、あるいは

          脳がすべてを決定する訳ではない

          強迫的な社会への反抗としての「疑うこと」の重要性

          現代の日本社会の中で生きていると、毎日のように感じることがあります。 この社会は、なんと強迫的なのだろう、ということです。 この強迫性は、人々の心を押し潰してしまうような性格のもので、それは現代人の多くが抱えるうつ(病)のような状態にも現れているのかもしれません。 社会が強迫的であるとは、どういうことでしょうか。 要約すると、「お前は、変わらなければならない」というような暗黙の要請が働いていることだといえると思います。 ところが、この要請は外側からだけでなく、しばし

          強迫的な社会への反抗としての「疑うこと」の重要性

          ライトエリア/ダークエリアについて

          こんにちは、馬渕です。 今日は、【ライトエリア/ダークエリア】という概念(考え方)をご紹介したいと思います。 この概念は、私たちの物事への理解度や認識の深さを直感的に表現するために開発したもので、 汎用性が高く、あらゆる分野において幅広い使い方が考えられ、様々な効果が期待できます。 例えば、読書や勉強をするときなどにも使えますし、他人と難しいテーマについて話すをシーンでも活用可能です。 使用方法やケースは色々考えられるのですが、今回はとりあえず、大まかなイメージをお

          ライトエリア/ダークエリアについて

          数の尺度(モノサシ)から自由になろう

          こんにちは、馬渕です。 今日のテーマは、「数の尺度」から自由になろう、というものです。 このような数字(数的な尺度)について、自分の中にある思い込みを考える、ということをしたいと思います。 なぜ、この数の尺度の話をしたいかというと、やはりこのモノサシは、とても強力に私たちの心を縛り付けていると思うからです。 例えば、このような言葉を聞いたことはありませんか? あるいは、数を通じた比較によって、 自分より、相手のほうがすごい/優れている (自分はダメだ、相手より劣っ

          数の尺度(モノサシ)から自由になろう

          【哲学解説】なぜ、概念は重要なのか?

          こんにちは、馬渕です。 今日は、哲学という分野において極めて重要な役割を持つ「概念」についてお話ししたいと思います。 人間の思考プロセスは、概念によって多大な影響を受けているのですが、 今回お話しするような、概念がもつ様々な機能を覚えておいて頂くと、哲学という分野について理解しやすくなると思うので、 哲学に関心がある方は、ぜひ最後までお読み頂けたらと思います。 概念の定義そもそも、概念とは何でしょうか? 「概念」に明確な意味規定を与えることは難しいのですが、私が普

          【哲学解説】なぜ、概念は重要なのか?

          私的な概念空間が思考の限界を画定する

          こんにちは、馬渕です。 今日は、「「思考の限界」はいかにして決まるのか?」という哲学的なテーマについて、私なりの視点からお話ししたいと思います。 これは抽象的な問題でありながら、同時に私たちの人生にもとても大きな影響を及ぼす大事なテーマでもあります。 特に哲学に関心がある方にお読み頂ければ嬉しいです。 思考できる領域/思考できない領域人間の脳の前頭前野は、「思考の座」と呼ばれることがあります。 二重過程理論という仮説によると、人間の思考には2種類の異なるモードがある

          私的な概念空間が思考の限界を画定する

          【家族関係】自分らしい生き方を見つけるワーク

          今日は、特に家族関係(両親との関係)がしんどいと感じている方向けのワークをご紹介します。 ※紙とペンをご用意下さい。 【ワーク解説】このワークは、できる限り一人で静かにゆっくりと過ごせる時間・場所を確保したうえで取り組んでみて下さい。 ・・・ ステップ① あなたが、両親から期待されている/昔から求められている/「これがふつうだ」と教えられる/日常的に圧力を掛けられる/~はダメだと否定、禁止される/反対されている/本当のことを言うと強く怒られる… こういう生き方は何で

          【家族関係】自分らしい生き方を見つけるワーク

          【うつの克服】望む人生を書き出すワーク

          こんにちは、馬渕です。 今日はうつ(病)を克服するプロセスで最も大事なワークの一つをご紹介したいと思います。 是非ノートとペンを用意して取り組んでみてください。 ワークのやり方やり方はとてもシンプルです。 以下の質問の答えをノートに書き出してみてください。 このとき、以下の図を参考に人生における幾つかの分野・テーマに分けて考えてみるのがおすすめです。 ※このワークでは、あなたの頭に思い浮かんだことは、すべて書き出すようにして下さい。 書き方の例・・・ このワーク

          【うつの克服】望む人生を書き出すワーク

          みなさん、こんにちは。うつ(病)を克服したい方向けの無料マガジンを始めたので、よければご覧下さい。これから少しずつ記事を追加していく予定です。大事な考え方&実践的なワークが多めなので、ご質問&ご感想などあれば気軽にコメントもらえたらと思います。

          みなさん、こんにちは。うつ(病)を克服したい方向けの無料マガジンを始めたので、よければご覧下さい。これから少しずつ記事を追加していく予定です。大事な考え方&実践的なワークが多めなので、ご質問&ご感想などあれば気軽にコメントもらえたらと思います。