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営業職について・・・

前回営業職の奮闘・死闘について書き忘れてしまったので、追加して記述します。

営業職というのは、「歩合」がつきものであり歩合がなければまず人材は確保できません。だからこそ営業の世界では年功序列が無く「実力」「成果」だけが評価され「稼いでいる人」が重宝される場所なのです。

営業力とは人間力であり、力のある人は顧客様の気持ちを動かすだけでなく上司の気持ちも動かしています。

そしてなにより営業という過酷な職業を継続するにはモチベーションが必要となり、自らだけでなく顧客様にも会社にも直接利益を与えなくてはならない存在なのです。

買い手からすると、「どこそこの会社だから」「この会社評判いいから」だけで決める人が多いと思いますが、選ぶときに大切なのはその「担当営業マン」なのです。

「力のある営業マン」なら顧客様に付随する悩みや問題など、仕事以外の事でももきっと解決してくれたりアドバイスすることでしょうし、尚更値引などでも必ず通常の営業マンよりも頑張ってくれます。

建築営業をしているわたしの立場で言うと、現実営業の仕事を続けて毎日のように顧客様と会社や上司との間に入って悩みや重たい気持ちが晴れた日はほとんどありません。それでも続けているのは達成した時の喜びと顧客様の笑顔と会社からの歩合の報酬があるからなんです。

10年前と比較すると現場はかなり違ってきています。

仕入れの高騰と消費税の増税、それと金融庁による融資の引き締め、情報過多による顧客様の不安の増大など、契約までの障害がかなり増えました。

10人入社したら1人残ればいいといった切り捨て時代から、新卒を育てて解雇しづらくなった会社側の理由もあって、その責任や売り上げの期待はベテランに大きくかかっても来ました。

わたしは50歳後半なので今の会社にあと数年と割り切れる年齢になりましたが、ユーチューバーを気取って社会で下積みも無く金だけ追いかけて能書きこいている若者たちは、今後企業が衰退してマスメディアも民放が無くなり広告収入が入らなくなる日が近いという事を知りもせず「楽して稼ぐ」「労働はしたくない」と10年後20年後も安泰だと考えているのでしょう。稼ぎが途切れたらそれまで高額収入があれば税金が大きくのしかかってきて苦しむこともわからないのでしょう。

確実なのは、今は誰かが汗をかいて現場で働いてくれているから裕福な社会が存続しているが、その働き手がいなくなったら家もビルも施設も建たないし道路も工事できないし食品も製品も確保できなくなるのです。

日本の国力が落ち、企業も現状維持のためには価格を上げるしかなく、政府は増税を余儀なくされるでしょう。

わたしは大変大きな危機感を持っています。

農家は高年齢化し後継ぎがいず、漁師もしかりで、工事に携わっている現場も人材不足が顕著になってきています。

そんな中で、営業マンは製造・建築に関わった方々の生活を守る為に将来の不安から支出を拒む顧客様に「将来を見通せば必要なんだ」「あなたのご家族の為に必要なのです」という要件を丁寧にお伝えして、更にプラスの利益も提供しながら商品を買って頂けるように日々頑張っているのです。

営業が頑張らなければ売り上げが上がらない、給料を払えない、解雇するしかない、広告も出せない・・・こんな悪循環は、大塚家具などの老舗企業を見てもわかるはずなのですが、高額な製品商品ほど顧客様との一対一の折衝や交渉、感動や感銘を受けて胸のつかえがストンと落ち納得して初めて契約や取引となるのです。この道理や苦労を単に無駄だと捉え「必要善」と感じられず理解出来ない人にはわかるはずもないと言い聞かせているこの頃でもあります。

ではこの辺で・・・


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