SEO対策にお金をかけるべきではない

私がマーケティング部で日々、業務をしていると、一日に1回、多いときには5回はWeb関連の会社から営業電話がかかってきます。いつも私は、「Web広告の会社なのになぜWeb広告ではなく営業電話なのだろう。」と思いながら電話対応をしています。特にここ最近は「SEO対策はされていますか?」や「SEOに強みのある広告代理店でして」、「SEOに強いNAVER まとめを紹介しています」というような営業電話が多くかかってきます。いくつかの広告会社に会ってみての感想と、マーケティングという視点からSEOについてお伝えいたします。

▼どの広告会社も言うことはだいたい同じ
SEO対策というのは、とても“簡単”で、ネットの記事を少し読んだだけで対策できてしまいます。どの記事にも書いてありますが、ある程度のルールを守ってWebサイトを作成し、あとはたくさん記事をアップすることが基本です。営業電話をかけてくる広告会社は、「検索されやすいワードを調べて  、質の高い記事を作成します。」と言ってきます。しかし、検索されやすいワードはネットで無料で調べることができますし、そのワードを組み込んで記事を作っても検索順位を上げるには、かなり多くの記事が必要になります。また、無理やりワードを組み込んだ記事は検索順位が上がったとしても質が悪く、サイトや商品のブランド力を下げてしまいます。

そもそもSEO対策は、集客のための戦術であって、SEO対策をすれば全てがうまく行くわけではありません。営業電話にしても「貴社は顧客満足度が高く、商品も競合他社の中で抜群の売れ行きです。貴社には集まった見込み客に成約させる力が存分にあるので、SEO対策をすることにより、見込み客が緩やかに増加し、それに伴って利益も増加します。」くらいは言えるよう電話の前に調べるべきです。渡されたリストに上から順に「SEO対策に強みがあるんですが。」と言う営業の仕方もどうかと思います。経験上ですが、営業電話が中心の広告会社は社員教育が不十分でマーケティングへの理解が乏しいと感じています。

▼SEOは費用対効果が合わない
SEOに強い広告会社はどの会社も言う事は同じですが、嘘をついているわけではなく、まっとうな事を言っています。だからこそ、今から始めたところで多くの競合他社とぶつかってしまい効果は上がりません。別途料金を支払うことで、広告会社がライターを用意してくれる場合があります。しかし、広告会社の用意するライターは、一文字〇〇円で文章を書くほとんど素人のような会社がばかりで、自社の社員が記事を書いた方が内容が深く顧客満足度の高い記事になります。顧客満足度の高いプロのライターにお願いすると、一記事辺りの料金が高額になってしまい、SEO対策としての効果は薄いです。

※SEO対策としての効果は薄いですが、依頼する必要が無い訳ではありません。

今まで何の対策もされていなかったWebサイト、もしくはこれから新しく立ち上げるWebサイトを広告代理店に依頼をして、SEOの順位を上げようとすると、年間300万円はかかかります。また、競合の多い業界や古くからSEO対策をしている競合他社がいるのであれば、もっと費用があります。それだけでなく、検索順位が上がるようになるまでに通常であれば早くても1年、多くの場合は2年以上はかかります。SEOは緩やかに安定的に集客できることが特徴なので、そこまで時間とお金をかけたところで、費用対効果があるかどうかは疑問です。そうであれば、SEOに強いポータルサイトやメディアに広告を出した方が費用対効果としては高いようにも感じます。

▼SEOはどのようにしたらいいか
 ここからは、私の意見となりますので、参考程度にしていただければと思います。

SEO対策は外部に委託するのではなく、自社でやる事が一番です。技術的に難しいという事はありませんので、よほどの事でない限り、ネットで「SEO対策」と検索すればわかります。サイトを運営しているのが高齢者であれば、親族などに聞いていただければ簡単にわかります。私はSEO対策を外部に委託するよりも、その予算をポータルサイトやインフルエンサー、SNSで活躍しているブロガーに使う方が、広告効果としてはよっぽど効果的だと感じていいます。

また、Google(Yahoo!)の検索順位を上げる事を目的とするだけでなくSNSを活用し、「多くの人に見つけられやすくする。」事を目的としてみてください。

ここまでが、私の考えです。ただ、あくまで“私の考え”であって、実情と大きく乖離している可能性がありますので、現在このMABSを使って、実際のところどうなのかを検証しているところです。

近年、メディア過多と言われるほど次々とWebメディアが出てきています。最終的にどのSNSが残るかはわかりませんが、数年後には年代や職種、趣味などそれぞれに特化したSNSが多数台頭して、1人が複数のSNSを使う時代になると思います。(もうすでになっているかもしれませんが。)そこで私はこのMABSに掲載している記事を多くのSNSに掲載しています。実は同じ文章を複数のWebページに掲載することはSEO的には良くないこととされています。しかし、SEOに力を入れているマーケティングツールの大手販売会社や昔から良質な記事を掲載しているブログページに対抗しても時間とコストがかかってしまいます。そうであれば、多くのSNSに掲載した方が箸か棒くらいには引っ掛かり、最終的に残ったSNSの運用に力を入れていけばいいかくらいの考えです。

サイトを立ち上げてから、まだ2記事目なので、効果がわかるのはまだまだ先の話ですが、私の考えにある程度の効果が見込めそうであれば、それについてまた掲載していこうと思います。

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