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銀ちゃんといっしょ 118
ドラマの一場面
修学旅行で東京へ行っていた娘のお迎えで
空港にいます
この空港にはいったい何度来たでしょう
一番印象に残っているのは高校生の時
転勤で東京へ行く両親についていくのが嫌で
1人ここで下宿生活をしていました
やりたい放題の高校生活でも
長い休みには自宅へ帰省しないといけません
若い時の夏休みの40日は永遠に近い感覚です
大好きな彼氏と離れる40日間は
それはそれは辛いものでした
友人のTちゃんと仲良しの男子高生6,7人が
見送りに来てくれました
後からTちゃんに聞いた話によると
私が飛行機に乗り込んだ後みんなでデッキに上がり
私の乗っている飛行機を黙って眺めていて
飛行機がゆっくりと動き出した時
誰も何も言っていないのに
一斉に全員が金網に飛び付いてよじ登ったらしい
青春ドラマの一場面のようだったって
私はと言えば
その感動的な場面をTちゃんが見ていた頃
機内でずっと考えていたのは
Tちゃんは誰の自転車の後ろに乗って帰るんだろう
一番ガタイの良い私の彼氏だと嫌だなって
そんなヤキモチを妬いて涙ぐんでいました
そっか
この思い出って今の娘と同じ歳の時だ
なんか複雑な楽しい気分
娘もこれから泣いたり笑ったりの
恋多き青春が始まるのかしら?
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