君がいたから、生きようと思った

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 私の人生は順風満帆と言えるのだろうか。世間的にはそう見えるかもしれない。
 私は今年で五十歳をになった。
 私は二十三歳の時に会社を作り、二十五歳で今の妻である恵美と結婚した。 そして、三十歳の時は娘も生まれた。一軒家も買って、それなりにいい生活もしている。
 これだけ聞くと、「なんだよ、いい人生を送りやがって」と思われるかもしれない。
 確かに、会社の業績は良かったし、従業員も五十名を超える企業になったし、妻と娘ともいまだに仲がいい。
 それでも、思ってしまうのだ。考えてしまうのだ。

『生きることがつらい』と『生きるって何だろう』って……。

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22,127字

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