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価値観について

前回の記事では

本当の意味での「傾聴」について、
そしてその傾聴、つまり人の話(自分を含む)を
聴くことが多くの人にとって
簡単ではない理由について書きました。


その理由の一つに
自身の持つ価値観や思い込みの影響が
あると書きましたが
今回は、その「価値観や思い込み」について
少し書いていきたい思います。


そもそも、

自分はどんな価値観を持っていて、
その価値観がどのように作られたのか、と

改めて考えたことがある人は
そんなに多くないかもしれません。

私自身、無意識(潜在意識)について
学び始める前は「価値観」という言葉を、
言葉の意味をそれほど深く考えずに
使っていました。


「あの人とは価値観が合うなぁ」とか
「人それぞれ価値観違うよね、、、」とか。

何となく、ざっくりと「価値観っていうのは、
自分の過去の経験体験から作られたものだ」と
認識はしていましたが

そのことが自分と、
自分の人生に与えている影響の凄まじさについては
ほとんど理解していませんでした。


前回の記事で、価値観は、
過去の自分の膨大な記憶(体験経験)の一部から
自分が意識せずとも自動的に作られると書きました。

つまり自分が意識(ここではわかりやすく頭とします)で「こういう価値観を作ろう、
こういう考え方になろう!」と思って作るのではなく

強いインパクトのある体験をしたり、
同じ言葉を繰り返し聞いたりして、
無意識(潜在意識)が勝手に作ってしまう、と。


例えば、小さい頃から親に
「食べ物を残してはいけない」と
しつこく言われて育った人がいるとします。

そうするとその人は、
大人になって食べ物を残している人を見ると
少し嫌な気持ちになるかも知れません。

また、「いつも笑顔がいいね」と
褒められた経験が多い人は
調子が悪い時に、笑顔でいられない自分に
罪悪感を感じることがあるかもしれません。

けれど「食べ物を残すべきではない」というのも
「いつも笑顔でいるべき」というのも
あくまで「価値観」であって「事実」ではないのです。

「事実ではない」と書きましたが
価値観が強い人にとっては、これを読んだ時にも
「いや、これは人としての常識であり、事実だ」と
思うかもしれません。


この価値観自体は全く悪いものではないのですが
これが「強すぎる」と
自分で自分の価値観にがんじがらめになって
苦しむ可能性があるのです。

私自身がそうでした。


ではそもそも無意識はどうしてその価値観を作るのか?

それは一言で言うと、
「安全に生きるため」です。

人間は誰もが、無防備な状態の赤ちゃんとして生まれます。

その無防備な赤ちゃんが、
安全に、効率的に生きていくために
人間にもともと備わっている
生存本能、学習能力が働き
無意識が価値観を作るのです。

そしてその価値観(人間のプログラム)は、
「三つ子の魂100まで」ということわざがあるように

だいたい3歳までに70%、
10歳までに残りの30%が
出来上がると言われています。

どうして幼児期にそれほど多くの
プログラムができるかは少し考えたらわかるかもしれません。

やはり意識(思考)が発達しておらず
限りなく無意識的に生きていると言える子供が
安全に生きていくためには
早急にプログラムを作る必要があるからです。

ではその三つ子の魂は大人になって100歳まで
絶対に変わることがないのかというと
そうではありません。

確かに一度できた価値観は変えることは
難しいと言われています。

例えば生死に関わるような大きな病気を患ったり
自分の生活が何もかも変わるほどの
インパクトのある体験をして、
考え方が大きく変わることはあると思いますが

平穏な日常生活の中では
意図的にアプローチしない限り、
難しいことだと思います。

どうして変えることが難しいのかというと
それは価値観(プログラム)が
無意識のレベルに存在しているから。

意識(頭)で変えようと思っても
無意識(身体)にアプローチしない限り
価値観(プログラム)を変えることは簡単ではありません。


そして人間は常に、
生きていくなかで作られた価値観(プログラム)を
通して物事を判断し、行動をしています。

つまり自分の人生は自分の中のプログラム通りに
作られていると言っても過言ではありません。

だからこそ私は
必要のない価値観や思い込みを手放すことが
とても大切なことだと考えています。

こちらの記事ではこれからも
読んでくれる人が自分の持っている
価値観(プログラム)に気づいて
素直に、思い通りに行動しやすくなる
ヒントになるような内容を発信できたらいいなと思っています。

今日も読んで下さりありがとうございました。


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