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2024/07/15日記_柴崎友香さん『あらゆることは今起こる』で自分も!と思ったこと

なぜだかわからないけど高揚感がある。今日はお客さんがたくさんきてくれたから安心したのだろうか。明後日から台湾に行くからだろうか。それがなんなのか気になる。寂しさとかイライラとか不安とかその原因が何かわからないと落ち着かない。今朝は起きるのが少し辛かった。たんに睡眠時間が足りないだけなのかもしれないけど、気物が疲れているのか原因がわからない。睡眠は十分にとった方がいいに決まっている。

せんじつ柴崎友香さんの『あらゆることは今起こる』を読んで、自分にも重なる部分がいくつもあってなんだかホッとしながら読んだ。ぼくにとって印象的なのが以下の部分だった。

私はそれまでにも、突発的に浮かぶやってはいけない行動のイメージになんどこ悩まされていた。それこそ映画館でも大声で何度も叫び出したいとか、電車で近くに赤ちゃんがいれば蹴り飛ばす場面が浮かび、ホームでは入ってくる電車に飛び込むのではないかと怖くなった。教室で同級生たちと喋っていてもこの場でどんなことを言えばみんなが一番嫌がるか、ひどい言葉が次々に浮かんでしまうのだった。そのころはそのような精神症状があるとは知らなかったので、自分がものすごい悪い人間なのだと思っていた。

『あらゆることは今起こる』柴崎友香

ぼくも似たようなことを考えていたことがあった。むかし付き合っていた人とホームで電車を待っていたとき、電車が入ってくるタイミングでこの人を突き落としたらどんなことを思いながら落ちていくのか、と何度も思い描いてしまった。葬式や暇な会議中に意味のわからないことをいったらまわりはどんな反応がおきるのか、すごく落ち着いた映画で急展開でホラーや悪ふざけが始まったらいいのにとか、いまでも思い浮かんでしまう。音楽もそうでここでメチャクチャな展開になったらいいのにとよく思っていたら、Aphex Twinを聴いて思っていたような音楽が存在すること知った。薦められた映画をジャンルを知らぬまま観ていたとき、ロードムービーと思っていたらモンスターが出てきたりするとそれはそれで楽しかった。

子どもの頃、その衝動ににまけてしまい人に迷惑をかけたことを覚えている。友だちの家に遊びにいってそこの弟がソファーの上を飛び回っていたとき、ソファーに着地するタイミングでクッションを取り外したらどうなるか、知りたくなってしまった。どんなことが起きるのかをどこまで想像していたのかは覚えていないけど、ぼくはクッションをサッと外してしまった。当然その子はソファーのフレームに着地するとともにゴツンと足をぶつけ泣いてしまった。もちろんその子の母親に叱られてしまった。

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