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外部者による経営権取得方法|ニュース解説プレミアム Vol.04

下記無料記事で敵対的TOBについて取り上げました。

敵対的TOBによる経営権取得

最近敵対的TOBは増加していますが、成立させるとなると中々難しいのが現状でした。
そんな中、2019年3月に伊藤忠商事によるデサントに対する敵対的TOBが成立しており、これは大手事業会社同士としては国内初の案件です。
私の肌感覚ですが、数年前大手企業のFAを多くやっていた頃、敵対的TOBを仕掛けることはいわゆる「乗っ取り」のような印象が強く、レピュテーションリスクの懸念が大きかったです。

しかし最近では敵対的TOBを仕掛けることは現実的な手段として理解されるようになってきました。
これは日本においても実質的なコーポレートガバナンスやスチュワードシップの議論が深化してきたことなどが影響し、企業価値の向上や株主利益に繋がるのであれば感情論ではなく合理的に判断する人が増えてきたのかもしれません。

とはいえ、できれば穏便にすませたいのがほとんどの日系企業の本音です。外部にゴタゴタが漏れないように密室で進めたいと多くの企業が考えます。
実際、外部者による経営権取得のうち、敵対的TOBにまで発展するのはごく一部のはずです。ほとんどのケースでは、可能な限り波風を立てずに行われます。
ここからは実例をカスタマイズして書きます。

友好的な経営権取得

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M&A BANK代表、監査法人IPO部・M&Aアドバイザリーを経て、兄弟会社のIdealink株式会社のCFOとしてM&Aを行う他、上場企…