【星読用記事】チャートにおける指向性

バーテクスとノードと火星、MCはいずれも本人の方向性を指し示すポイントでニュアンス混同しがちですが、これ定義づけはスピ観点を入れるか入れないかでもかなり違ってくると思います。
ノードの部分にスピリチュアルな意味しかとらない占師さんもいらっしゃいますしね。前世来世的な形で。確かにそれも含まれると思いますが、ノードの意味はそれだけではなく様々あります。ここではその全てを解説しませんが、ざっくりとその人のチャート、その事象の生起として単体チャートを見た時に、その人なり、その事象なりの意思がどの方向性を辿っていくかについて解説します。

これらの区別をいかに表現するのが一番適切かな?と悩むところありましたが、今、チャート見て少しすっきり整理できたのでアップ。
これね、若い方はおともだちよりも、お父さんやお母さん世代より上、ある程度の年齢を経た人のチャートをじっくり人生エピソード思い出して丹念に眺めた方がわかりやすいと思います。
なぜなら、若い方のだけ見つめているとまだ人生上でクリアしてない出来事が多すぎて、どこが何でどう出たのかの確認が十分にとれず個別ニュアンスの雰囲気が掴みづらいのですよ。

現時点で、今の解釈ニュアンスを私の言葉で表現するなら以下。(主に個人チャートのネイタル的な表現をします)

●Vt(バーテックス)

本人が目指していく方向性。MC付近になくても社会性質を帯びやすい。(社会生活を通じて到達するスタンスを語るものなので)
例)
Vt 6ハウス魚座 → 分け隔てなく多くの人のお世話をする

※実感薄いという返答がありましたので追記。そうなんです、当人意識をベースにするとVtって感覚薄めです。むしろ反対のAvtの方が実感あります。何の天体も乗せてなければ余計に。
Vtに対しては「目指していく」という表現をよく使われるので私も上にそう書きましたが、ニュアンス込みで言えば「Avtの役をやらされてるうちに気づけばなっちゃってた自己スタンスがVt」「落ち着いてしまう当人フォーム」という、not 到達 but 漂着ニュアンスの方がより的確な気がしています。
事象ひとつひとつを確認するとそうだと思うので、ある程度の人生体験がある方は、心当たりあるAvt@ハウス事項を少し思い出してみてください。
(エッ、それ、何も当人は目指してないじゃん?と思ったアナタ、もしかしたら占いやスピ用語って全体的にそうかもよ?時々仰々しい運命論や精神論、自然とオカルト風の語彙で伝わっていたり。だから私はあえて事務的に「機能は伝わるけど大袈裟にならない表現」を採択しがちです。当人主観には確かに全てが人生ドラマですが、外部が当人感覚に先回りしてドラマティックを求めるのは、やはりなんか違うように思うのです。これは私の好みですけれども。)

●ノード(ドラゴンヘッド)

当人が生涯かかわっていこうとする相手、または、本人がそれら対象と関わりたがるシチュエーションやかかわりの形態。主に人とのご縁関係を主体に動くポイント。
例)
ノード蟹9H → 子どもに教える
ノード水瓶10H → 専門職の仕事する

※ノードは割とわかりやすくて、自分が乗せた相手や該当事項を求めて追い回すとこありますから当人感覚として把握できます。ノードあるサインの人の言動を気にいるという形でも出ます。また事象のテーマ性としても、そのサイン該当事項に自分が求められる側面もあり、「持ち主にとってドアが開きっぱなしの現場」だったりします。求めることに抵抗のないもの
進路や就活で分野絞りが難しい場合、または本人がさほど精神的モチベ少ないけど結果を出さなきゃなと思うテーマには、ヘッドに該当事項の選択が突破しやすいでしょうね。当然、他ポイントとの複合判定ありきですが、当人が求めることに抵抗ない方向性ですので居場所は確保しやすいです。決まりやすい。

●MC(ミッドヘブン/天頂)

社会に見せる顔。人との関わり方のみならず社会スタンス。当人を迎え入れる社会の指標。
例)
水瓶MC → 公明正大な人権主義で人に相対
牡羊MC → 自発的意思尊重スタンス
天秤MC → 相方と共同活動、または営業

※ここは目指すも目指さないも「公共で見えている自分の色」なので、特に感受点がなければ自分が目指している自覚もないところだと思います。色なんか何もつかずにありのままの美点を見せられればいいのに、何かの色が必ず乗ってしまうのがこの12サインシステム。必ず何かのサインは来ていて世にMCサインの動向を見せています。
ここは感受点なくて自覚しづらくても、自覚が全くないと周囲に波紋を投げやすいパートなので配慮が必要なところ。自覚があろうがなかろうがその態度を「しちゃってる」ので、その「しちゃってる」ことに対して当然社会責任はついてくる。美点として表現されているならそのままでよいけれど、リスク面には自己管理が必要なので、いくらか自覚はあったほうがいいです。

余談)星のお勉強仲間同士で少し仲良くなると、交流を通じて「エッ、なんでAちゃん、太陽牡羊で月獅子なのにあんなに○○なの?」とか何かライツっぽくない点に気づきだすと思います。その際に「なんで」と思った側がどこを見てそう思ったかによりアンサーは違いますが、社会的な態度であればだいたいMCがドンピシャです。

●火星

活動そのもの。身体的活動性。気持ちの所在や理想像など細かいことさておき、当人が行動として採択する方向性。(としての指向性)

例)
もし火星が太陽と不調和な度数であれば意思と行動にはそれなりにギャップありということになります。しかし一見、意思に背いてるように見えても、もし火星がVt至近にあれば、当人がこーれだ!人はこうあるべきだ!と思った意思通りに行動を貫けていたらむしろVtを常に裏切ります。
この時、どちらが当人の本意により近くてどの程度の優位性を持つのかは、個別のチャートによりますが、この例の場合、結果的に取った行動は自己の望みをある程度達成できていることになります。
(結果オーライだけどなぜいつも素直に到達しないのか?という疑問はたぶん本人なりにつきまとう)


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