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「孤独」がスキなわたし|ソリタリー

「孤独」が、スキ。

そう確信したのは、半年くらい前だろうか。

決して「人が嫌い」とか「友達がいらない」わけではない。でも、ひとりが好きで、ひとりの方が心地いいのは事実だ。

その証拠に…といったら大袈裟だけど、縁もゆかりもないベトナムに来たときは、寂しさよりも清々しさの方が勝っていた。

友達はゼロ。知り合いは、職場のベトナム人スタッフと生徒だけ。日本語は、あまり通じない。ちょっぴり不便だったけど、不安ではなかった。

むしろ「言葉の壁」という名の程よい距離感が、妙に心地よかったんだ。

「そういえば…まあやちゃん。仲のいい友達って、誰?」

半年くらい前かな。いつもお世話になっている美容師さんから、こんな質問をされて戸惑ったのは。

月1くらいで会うメンバーはいる。ランチに行く友達もいる。でもそれは「誘われたら行く」くらいのスタンスで、わざわざ自分から誘うことはない。

「友達と遊びたくない」わけではないんだ。
むしろみんなと会うのは、好きだし楽しい。

でも誰かと遊ぶよりも、ひとりの方が自分の意思で自由に過ごせる。だから、ひとりの方がもっと好き。

わたしが孤独を好む理由は、そんなところだ。

でもそんな自分に、ちょっぴり後ろめたい気持ちもあった。

なんでわたしは、積極的に友達と会わないんだろう。
なんでわたしは、こうも内向的なんだろう。
なんでわたしは、孤立したがるんだろう。

わたしは、異質なのかもしれない。

こんな考えは、改めないと!
…と、どこか後ろ指を指している自分もいたんだ。

そんな中、こんなわたしにぴったりな「ある言葉」と出会った。

それが、ソリタリー。孤独の不感症だ。

ソリタリーとは、一人でいる状態を好む人のことを言います。ソリタリーは集団でいるよりも孤独でいる生き方を選択しますが、孤独でいることに対して寂しさや苦痛を感じません。ソリタリーは病気ではなく、自立した考えや行動に表される脳科学的な気質です。引用:TABI BIYORI

思い返すと、思い当たる節はあった。

5人以上の飲み会はちょっとつらいし、先輩や後輩とツーマンセルで仕事をするとパフォーマンスが落ちる。

でも「合わせられない、自分が悪い!」と決め込んで、無理に合わせていた。その結果どっと疲れるし、ちょっとした失敗を責めたりしていた。

でも「ソリタリー」という言葉に出会ったおかげで、今までモヤモヤしていた感情がストンと腹落ちした。

わたしは、このままでいい。

「孤独が、スキ」ということも、立派な個性のひとつなんだ。

そう思えただけで、自分をちょっぴり好きになれた気がした。

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