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ハングル能力検定準2級受験記

前回のnoteにあるように、真面目に韓国語学習のやり直しを決意した私。

さて、どうやって勉強していくか。
普段、韓国語を使う機会が無いなら試験を受けるのが手っ取り早いと考えて、ハン検準2級を受けることにした。
ちなみにTOPIK IIでも良かったけど、やはり資格に有効期限があるのがネック&長時間の試験に耐えられる自信がなかったのだ。(なんてったって3時間!)

私が大学時代に3級を受けた時と比べて参考書がたくさんあって、環境的にはるかに恵まれていた。

とりあえずキクタンを中古で買って、ネットの情報で必須アイテムと言われていたトウミとペウギを買った。

「韓国語の感覚を取り戻すのと、忘れている項目を思い出すのが大変だろうな」

と思いながら勉強を開始したら、問題はそこではなかった。

本の内容が全く頭に入ってこない!!!

文字を読んでも頭の中で滑っていく感覚で、書いてある内容が全く自分の中で消化できなかった。
これが老化なのか。普段から勉強をしないとこんなに苦労するのか。
とにかく毎日が辛くて、泣きながら勉強したのを今でも覚えている。
それに子供たちもまだ小さくて、正直勉強する環境じゃなかったから時間の捻出が大変だった。

でも毎日勉強することで「勉強をやめてまたこんな苦労をするなんて絶対に嫌!!」という気持ちが芽生えて、絶対にやめるものか!!とかたく心に誓うきっかけになった。
そして実際に受験までの1年間で勉強しなかったのはたった1日だけだった。

結局、最初の2ヶ月は勉強することを身につけるのに必死で、韓国語上達とかそういうレベルの話じゃなかった。

韓国語は大学で第二外国語で授業はあったもののずっと入門レベルの授業だった。
大学入学前にすでに基礎は習得済みだった私が韓国語を身につけたのは結局全て独学だったので、知識の偏りがあり、またリスニングを疎かにしてきたので全く聞き取れず、その修正がとても大変だった。

単語はもちろん難しいし、覚えている単語の量が合格を左右するハン検なので覚えるのは大変だったけど、ちょうど勉強中にhanaからハン検準2級の単語本が出て、それが自分にとってすごく相性が良くて何周もしてほぼ全部覚えられた。

ペウギは3周して、過去問も繰り返し解いた。
ペウギの1周目はとりあえずノートに要点をまとめて書いてざっくり内容を把握。
2周目でちゃんと理解しようとじっくり取り組んだ。
3周目は過去問で間違えたところを中心に理解をするようにした。

トウミは結局活用しなかったな(笑)

正直にいうと、試験勉強らしい勉強を今までやってこなかったので、勉強方法がさっぱりわからず手さぐりでやり続けていたけど、今回の勉強で繰り返し同じテキストをやる大切さに気づいた。

試験は半年後の春季を目指していたけど、ちょうどコロナ禍で試験が中止になり、結局約1年間の勉強期間を経て受験。
試験中止で心が一瞬折れそうにはなったけど、でも春季の段階では実力がまだ乏しかったので結果的には良かったと思う。

本番の試験は苦手なリスニングで聞き逃してから頭が真っ白になってしまって、それから数問落としてしまって絶望したけど、帰宅後の解答速報で答え合わせをしたら合格点があってホッとした。

ハン検準2級は大学時代に取りたかったけど、参考書が微妙なものしか手に入らず、文法書なども当時はやっと旅行会話ではない入門の本が出始めた時代だったので、結局チャレンジできなかった夢だった。
それを大人になって果たせて嬉しかったし、ついに中級の壁をぶち破った喜びもあった。
そして才能はなくても毎日コツコツ頑張れば夢は叶えられることを経験して、自分に自信が持てた。
でも何より、周りの韓国語学習者たちはあっという間に上級レベルになってるのに自分だけずっと中途半端なレベルだったことに対してすごく劣等感があったから、そういう負の気持ちからやっと自分を解放できる喜びも感じて、この挑戦は本当に意義あるものになった。

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