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中城村には食べるべきうどんがある。~サンスーシー~

フロンターレのキャンプ地である ごさまる陸上競技場から車で15分ほどのところにすばらしいカフェがあります。カフェとはいっても私のおすすめはうどんです。

「沖縄に行ってまでなんでうどん?」ってお思いになるでしょう。私もそう思ってました。気になってから2年もの間、行こうと思いつつ言ってませんでしたが、沖縄在住の料理人さんに「すごいおいしいよ」と勧められて午前練習の終わりしなに向かったのでした。

このカフェは「琉京カフェ」といっていて「琉球」と「京都」をフュージョンしたメニューを出しています。オーナーさんは京都の方ですが、沖縄のことが好きで、なんとか沖縄と故郷の京都の魅力を合わせた店を出したいということで試行錯誤をされたらしい。

お店は「外人住宅」(戦後に米軍関係者が住んだ鉄筋コンクリート平屋のおうち)で、例にもれずおしゃれな外観。ひさし付のテラスと庭が待合スペースとなっています。

店内は落ち着いた空間で、本棚にはいろんなジャンルの本が置かれていて楽しい。入ってすぐのこのスペースは普通のカフェスペースですが、奥の方には子供を遊ばせながら食事ができるキッズスペースも。待っていると「キッズスペースは空きましたよ。」と店長さんが声を掛けてくれたのですが「お子さんたちが元気に遊んでますが。。。」とのことでしたのでおとなしくカフェスペースが空くのを待ちました。(つまり、お子様連れの方も、ひとり者も安心して共存できる店と言うことです)

メニューを開くとお店のこだわりがまとめてあります。ポイントは比較的日持ちするお茶やスパイスは京都のものを使い、肉、野菜、卵などの生鮮は沖縄の地のものを使っているところ。卵は店長さん夫婦が店の近くの農家を一軒一軒回っておいしいものを見つけたらしい。

一番の名物はカレーうどん。この日もカレーうどんを食べたいと思っていたのですが、前日に思いっきり飲みすぎたため、どうにも濃い味のものを食べる自信がなく、普通の出汁のやんばる肉うどんを頼みました。

セットの飲み物はほうじ茶。香ばしい香りがいっぱいで食欲をそそります。

そして出てきたやんばる肉うどん。上品な京風出汁のうどんに、やんばる豚の薄切りがトッピングされています。ここのうどんの何がすごいって麺の香りです。口に含んだ途端に小麦の香りがぱぁっって広がります。私は香りとかをちゃんと感じられるような味覚を持ち合わせていないのですが、しかし、ここのうどんはあきらかに素敵な香りが口に広がります。ちゃんとした味覚を持った人だったら大変なことになりそう。出汁は最初は「うすいかも」と感じますが、食べるほどにいくつものうまみが感じられ、ぐんぐん味が深まっていきます。そして、添えられた黒七味をかけるとまた出汁の味に変化がうまれます。

セットにはおばんざいもつきます。普通のひじきの煮もののようなのですがパパイヤが入っているところが「琉京流」。シャクシャクした触感が箸やすめにちょうどいいです。

そんでもってトイレですみませんなのですが、外人住宅はお風呂とトイレが一緒。ここはお風呂の部分をふさいで赤ちゃん用のスペースにしています。店長さんに小さいお子さんがいることもあって、全体的に子供がいる家族のことを考えた作りになっていて、家族連れの方々にも喜ばれてるんではないでしょうか。実際、お店にいるお客さん、並んでいるお客さんの半分くらいは小さいお子さんをつれているご家族でした。

「せっかく沖縄に来たんだから沖縄らしいもの」って思いがちですが、京都の味と琉球の味がミックスされたここの店の味もわざわざ行く価値のある「琉京」の味。うどん以外にも親子丼やら他人丼やら「琉京」なメニューがいろいろあってそれぞれが絶品と聞いていますので、午前練習終りにでもぜひ行かれてみてはいかがでしょう。

もちろん、カフェなのでスイーツを楽しむこともできますよ。

サンスーシ

http://sanssouci-kitanaka.com/index.html?1446181282

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。