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【限定公開】米国株投資で爆速1億円

来たる12月8日(水)に私が執筆した「米国株投資で爆速1億円」を発売いたします!!

内容はまさにタイトルのとおり、金融資産1億円に到達するまでの道のり全てを振り返ってぎゅ~っと凝縮しております!

Twitterにて発信をはじめた2019年6月以降は、既に現在の投資手法に近付いていました。

けれど、必ずしも「成功」ばかりだったわけではなく、実際は「失敗」続きの運用歴史でした。

資産運用の道のりは長く、時には苦しいときも必ずあります。

よって、「失敗」にこそ「成功」へ繋がる要素があると私は考えています!

本書はこれまで未公開だった「失敗」のお話。

そこから「成功」に至る過程を記しています。

少しでも皆様の資産運用の一助となることを願いつつ、今回発売前の書籍内容の一部として「目次」「プロローグ」そして「第1章」を特別にチラ見せしちゃいます!

そして、もし興味を持って頂けたなら、下記リンク先からお求めになっていただけると嬉しいです!

それでは、少しですがお楽しみいただけると幸いです。

http://www.amazon.co.jp/dp/4591172007

↓ここから、無料公開部分↓
(注 実際の書籍の文章から、一部、編集しております)


目次一覧

プロローグ


第1章 なぜ年収300万円台の平凡サラリーマンが「F I R E 」を目指すことにしたのか

なぜFIREを目指すことにしたのか?
FIREを目指すなら推定運用利回りから逆算する
年収300万円台でも「億り人」はそんなに難しいハードルじゃない
私に残された投資期間は40年ある
労働収入一本に頼るのはリスクがありすぎる
これからは「投資」=「生活防衛」
労働収入に頼らない生き方。2000万円が5倍ほどに
ゼロリスクを求めていたら「爆益」は実現できない
口座開設をしたあの日。300万円を元手に運用開始
社債への投資で年率15%の利益を実現
データを読み解いても投資がうまくなるわけではない
資本主義は残酷


第2章「爆速1億円」のための準備
高倹約力と高資産運用力とメンタルコントロールの話

わずか7年で「億り人」になれた理由
収入なんて生涯の資産形成に意味をなさない
「高収入」ではなく「高資産」にフォーカスする
30歳で金融資産2000万円に到達したが……
20代で1000万円を貯める方法
投資家1年生におすすめする二つの方法
未来の爆益を生むための倹約術


第3章 金融資産3000万円超えの爆速米国株投資術
私には「米国個別株集中投資」しか選択肢がなかった

金融資産1億円突破までの投資遍歴
株式投資において米国を選択する三つの理由
投資をしないことによる格差を具体的に計算してみた
投資で大切なことは「桃鉄」から学んだ
多くの人にとって個別株は「リスクとリターン」が釣り合っていない
投資方針は「フルインベストメント」
かつて愛した不人気優良米国株
米国株投資の大きな壁。2年間で600万円を超える損失
いざグロース投資へ。資産3000万円を実現したハイテク株
分散投資をやめた理由。2020年2月、拠出額は3000万円超に
コロナショックを乗り越え4000万円突破!5ヶ月で1000万円の利益
「センスのある投資家」の三要素


第4章 金融資産5000万円〜1億円までの爆益メソッド
4ヶ月連続で資産が1000万円上昇

「株価」ではなく「利益」を意識する
決算書を読み解いても投資成績が良くなるとは限らない
利益確定ラインを決めない。含み益400%を実現させる投資哲学
フルインベストメント+集中投資の破壊力
己を貫き通す覚悟を持つ。脱コロナ禍における一つの仮説
2020年7月、5000万円突破で準富裕層入り!
金融資産5000万円保有していても、やっぱり倹約は大事
準富裕層入りすることで超富裕層(金融資産5億円以上)が見えてくる
3ヶ月連続で資産が1000万円上昇!
5000万円のキャピタルゲインを利益確定しない理由
33歳年収300万円台での金融資産1億円突破!


第5章 全投資家の資産を増やす米国株「勝利の法則」
最強インデックスの指数を超えるために

対S&P500指数アウトパフォーム戦略!
「全世界」と「米国」のインデックス推奨銘柄
メインの情報収集はWSJとTwitter
現在の総金融資産の比率。フルインベストメントの実態
個別株はあなた自身の専門性を活かして選ぶべき
対S&P500指数アウトパフォーム推奨銘柄。長期安定が期待される7つの米国個別株


エピローグ

以上、目次一覧

プロローグ
経済的な自由を摑むために、とにかくお金が欲しい!
総金融資産1億円への小さくても重要な第一歩

私はリーマンショックの只中に大学を卒業し、就職活動で挫折を経験しました。
地方で生まれ育ち、愛着もあったことから、可能ならば生涯地元での生活を希望していました。

けれど、当時通っていた大学の就職課の担当から「こんなご時世だから県内での就職は諦めなさい」と言われたのを鮮明に覚えています。そういったこともあり、私が持っていた新卒切符は東京に本社があり、地方に支店を持つ企業へ使いました。

ところが卒業を間近に控えた2月のある日、私は大きな決断をします。
その日は内定先から居住地(寮)の詳細が届き、いよいよ一人暮らしをすることを実感した時のことです。急に自分の将来が不安で仕方なくなったのです。

なぜかというと、内定先がいわゆる「ブラック企業」と噂される会社だったからです。加えて、大学で専攻した内容とはかけ離れた職種で、知識を一から習得しなければならない状態でした。

もちろん、内定を得た時点でブラック企業かもしれないことは知っていたし、その仕事に就くために一から勉強しなければならないことも、地元を離れ東京で勤務することも覚悟していたつもりです。

でもそれは就職活動中に言われた「県内での就職は諦めなさい」の一言に焦っていたからで、私は残念なことに半ば自暴自棄に将来を決めてしまっていたのです。

自分の浅はかさを悔やみました。
けれど、このまま行動を起こさなければ今以上に後悔することになると考え、土壇場で内定を辞退し、もう1年就職活動を行うことを決断したのです。

この決断は優柔不断な私らしくない思い切ったもので、今になって振り返るとよく踏み止まったと褒めてあげたいです!

特に能力も実績もない私が、ただでさえ就職難の時代で希望の職に就けるはずもなく、成功への唯一の希望である「新卒切符」を手にするためだけに進学することにしました。

大学4年間を、不自由なく過ごさせて貰った私ですが、この時ばかりは迷惑をかけられないと思い、就職後に学費を返す約束で1年間の猶予を貰い、再度就職活動戦争へと舞い戻るのです。

大学に通わせて貰ったことも、就職のための進学を選択できたことも、我が家に一定の蓄えがあったからこそ。両親には本当に感謝しかありません!
そんなわけで、その後は勉強とアルバイトと就職活動に明け暮れた日々を過ごし、1年後にすべての希望が叶う就職先に内定を得たのです(後にFIREを志すようにはなるのですが、私には身に余るような就職先で自慢の成功体験です!)。

ちなみにこの期間に時事問題を学ぶために新聞を読む習慣が身に付きました。活字なんて小説でしか目にすることのなかった私が、今では新聞を読まなければソワソワするほどです。

ようやく自分の将来に希望の光が見えつつあった私ですが、新たな苦悩を抱えることになります。1年目から経理部へ配属された私は生涯収入を新卒にして概算できる立場にありました。

そこで知ってしまったのはお金に困ることはないけれど、決して裕福な人生を歩むことはできないだろう生涯収入額でした。安定を好む社風ゆえに、年功序列制度を重んじていて実力があるからといって昇進・昇給するというような給与体系ではなかったのです。

バリバリ働いて収入を増やすことを夢見てその会社を選んだわけではないけれど、それでも実力を通してお金を稼ぎたいという熱い想いや、しがらみのない働き方を選びたいと、勤めてみてはじめて気づきました。
バブル崩壊後の日本に生まれ育ち、20代の多感な時期にリーマンショックという経済危機で人生設計に一度失敗し、新卒時に借金(両親に立て替えて貰った学費は初任給の時より、毎月優先して返済しました!)もあった私は、お金に対してとても敏感でものすごく貪欲になっていたのです。

とにかくお金が欲しい!

そう考えた私は、早々に天引き貯金をはじめます。最初は5千円からはじめ、1万円、3万円と段階的に天引き額を引き上げていき、最終的には手取額の半分を超える10万円にまで設定したのです。幸いにも運用団体は民間銀行よりも優利な金利だったので、天引きによる強制力に加えて高い利回りにより、貯金額はどんどん増えていきました。

この時の経験があるからこそ、今でも倹約が得意で後にお話しする、より積極的な運用をはじめるまでに、なんと800万円ほどの貯金を達成していたのです!

さて、民間銀行よりも優利な金利だったと申し上げました。当然、該当金融商品の広告などのパンフレットにも謳っているセールスポイントなのですが、お金が欲しくて欲しくてたまらなかった私は、数多ある金融商品の運用利回りの比較をするようになっていたのです。少しでも、利回りがいいものはないかと毎日ネットサーフィンする日々を過ごしていたところ、大きな転機が訪れます。

それは付き合いの長い、ある友人との会話がきっかけでした。私は彼の紹介で、資産運用の世界に「小さくて大きな一歩」を踏み出すことになります(このお話はまたあとで!)。

なぜ私がその一歩を踏み出せたのか? それは、友人が私の目指す道をすでに歩んでいたからです。彼は24歳にして、お金に縛られない生き方を形成しつつありました。仕事は不定期で出勤し、株式投資で大金を稼ぎつつ、新しい投資対象を貪欲に探していました。

当時まだあまり認知されていなかった暗号資産にも投資していたほどですから、その先見の明には驚かされます!
聞いてみると、後々は雇われ人を卒業し、経済的に自由になりたいということでした。
フルタイムで働かず、株式などの売買で数千万円を稼ぎ、汗水垂らして働かなくても生計を立てられるなんて、なんて羨ましくて素晴らしいんだろう!

目から鱗――そうか、私が抱いている漠然としたお金に対する不安は解決できるんだ! ――とはこのことかと思いました。

その頃の私はお金を稼ぎたいとあらゆる金融商品に目を通していましたが、昨今の低金利により無リスク資産である預金金利は雀の涙。そういえば、バブル期には預金金利だけで、なんと7%もあったそうです。羨ましい!
リスク資産に挑戦するにもイロハがわからないし、なにより元本割れが怖い。そうやって悩んでいるだけで時間が過ぎ、行動できない日々を送っていました。

そんな折に前述のように、すでに資産運用で成功していた彼からの次の言葉に背中を大きく押されました。
「とりあえずやってみよう! なんなら今すぐ口座開設しよう!」
そう、このあとの出来事が私の光輝く未来の第一歩になるのです!


第1章 なぜ年収3 0 0 万円台の平凡サラリーマンが「F I R E 」を目指すことにしたのか

なぜFIREを目指すことにしたのか?
リーマンショックや就職活動で躓いた私は、お金を稼ぐ手段が「雇われる」しかないことへの危機感を覚えました。

雇われるということは確かに居心地がいいものです。だって仕事を「与えられ」「実行する」ことが主で、基本的に待ちの姿勢で成り立つことが多いからです。

また働いて給与を貰うというのは、実は最も簡単な収入を得る手段でもあると私は考えています。例えば欧米の成果主義とは異なり、日本では未だ終身雇用制度が根強いです。

熱心に働く人もそうでない人も、一様に安定した収入が得られる代わりに、能力が収入に反映されにくいといったデメリットがあります。

それならば自分の力を試してみたい!
上司の意見に時には抗いたい!
FIRE(Financial Independence, Retire Early)をなぜ目指すのかといえば、こういった考えが強くあるからです。

そして、なにより生殺与奪の権を自分で持っていたい!
私はなにかに支配されることを極端に嫌うのだと気がつきました。

給与(以下、労働収入)を頂くということは、自分を殺して(我慢して)、所属先の兵隊になるということだと私は思っています(あくまでもイメージですよ)。企業・団体に所属する限りは、そのなかで独自のルールや社風があり、それがたとえ理不尽な内容であっても従ったり、声をあげたりできないシーンもあります。

例えば私の場合、33歳という年齢もあり、結婚の話題をよく出されます。「いつ結婚するの」なんて、まるで結婚しないことで烙印を押されるかのような会話をすることもあります。結婚観なんて人それぞれなのだから、放っておいて!
と心のなかでは声高に叫ぶのですが、実際は笑って誤魔化すのが日常です。上司・同僚と揉めても、メリットなんて一つもありませんからね。

このように労働収入は身体的・精神的資本を提供する見返りに頂戴するものだと私は定義付けしています。
私にとって「労働収入」とその「理不尽」を天秤にかけた時、もはや釣り合わないと思
ってしまったのです。

株式投資で利益を得る前の私はFIREなんて、とても高いハードルだと思っていました。たとえ理不尽なことがあったとしても、労働収入がなければ生活できないのであれば受け入れるしかありませんからね。けれど、現在の私は不労所得として年間400万円ほどの収入を見込めるようになりました。

労働収入以外の不労所得を得られるようになった今、誰に支配されるでもなく、自分の力で生計を立てられる目算が立つようになったのです!

FIREを目指すなら推定運用利回りから逆算する
アメリカのトリニティ大学でなされた研究を基に発表された論文によると「年間支出の25倍の資産があれば年利4%の運用益を所得として生活していける」という目安があります(※)。

日本総合研究所によると1980年以降の世界経済の実質成長率は年平均3・5%だそうです。これに基づけば、世界中に幅広く分散した株式運用を行えば、おおよそ年平均4%の利回りを得られることになるので、年間支出の25倍の資産で世界中の株式に分散したインデックス投資を行えば理論上FIREは可能ということになります。

例えば私の場合、現在の労働収入約400万円を年間支出として計算します。
4,000,000×25=100,000,000
よって、年間支出額400万円の暮らしを続けるのなら1億円の資産が必要ということになります。

しかし、私の実際の年間支出はもっと低いです!
私が生きていく上で必要最低限かかる支出はとても少ないのです。例えば月間支出でいうと、ライフラインに必要な数万円を除き、経済新聞や動画サービスなどのサブスクリプション契約が5000円、大好きなお酒に1万円……以上!(笑)

物欲がないわけではないのですよ? ただ、投資元本を捻出するための倹約根性が染みついてしまっているのです! とはいえ、残念ながらコロナ禍により執筆現在はほぼ0円となっている交際費は本来なら上限を一切設けませんし、高級時計などいざ欲しいものができた際には出費を惜しまずに必ず手に入れるようにしています。

例えば、お酒のなかでも特に好きな日本酒の1升瓶を立てて管理できる専用冷蔵庫を購入しましたし、好きで身に着ける衣服・小物類は有名ブランド商品を選びます(自分自身がブランド志向なので、株式投資においてもブランド力を重視しています!)。

これらのように、趣味のために贅沢をすることもたまにはあるのです!
でも、基本的には一切無駄遣いをしません。食費や住居費、インフラ契約を含めても月15万円未満で生活できます(ちなみに携帯料金は最も安いSIMを契約中で、現在の月額は0円!)。

よって、実際には200万円程度でも生活していけるので400万円もの支出は必要ないのですが、将来的には新たに家族を持つかもしれませんし、これまで出来ていなかった贅沢もしたいです!

※前出の論文は株式などで運用しながらも預金引き出しを行いながら何年間生活することが可能かといった研究なので、運用益で生活費を賄うというのは本来の主旨とは少し異なります。

私の場合、月20万円程度の支出でも不自由なく、楽しく日々を過ごすことができます。となれば年240万円もあれば、最低限生活する上で困ることはありません。

極論ですが、私は現在の保有資産を「一切運用しない」という貯金を取り崩すだけの条件でも30年以上は生活できますし、仮にこの資金を基に資産運用を行えば、運用益のみで生活費を賄うこともでき、さらには資産を増やせる可能性すらあります。

先の項目で触れた、実現可能性の高い4%の利回りを目標とした全世界株式への分散投資を行えば、6000万円の投資元本で現在の生活水準を維持できる年240万円を確保できる可能性があります。確かに大金であることは間違いありませんが、6000万円なら努力次第で手が届きそうな気がしませんか!?

念のため断っておくと、毎年安定してお金が増えるわけではありません。年によっては大きくマイナスになることもあります。あくまでも、全世界株式への分散投資なら超長期間に平均して4%程度の利回りが見込めるのだということに注意してくださいね。

私の場合、25歳で300万円を原資として資産運用の道を歩みはじめました。それから6年余りが経過した32歳の8月、私の資産は6000万円に到達しました。後に詳しくお話ししますが、実はこの年の1月はじめの時点で私の資産は3000万円に満たない額でした。それが7ヶ月後には倍以上の6000万円に届くというスピード感のある相場を経験しました。

これは私の運用方法が大きな利益を得ることを目指したものであることや、仕掛けた勝負で大勝することできた結果だと思います。

兎にも角にもたった一度の大勝で、私はお金で不自由することのない未来を手に入れたのです!


年収300万円台でも「億り人」はそんなに難しいハードルじゃない
私は33歳で年収は未だに300万円台です。けれど、20代からコツコツと倹約し、少なくない金額のお金を投資し続け、時には大きな資産急落に耐えながらも今日まで資産運用を続けた結果、一時的にではありますが金融資産1億円を突破しました!(金融資産=現金、預金、株式・投資信託・国債などの証券、保険などの金融商品などの総計)

株式投資の世界に足を踏み入れるまで「億り人」なんて夢のまた夢。仮に生涯収入がそれくらいあったとしても、保有資産として手に入れるのなんて、不可能だって思っていました。なぜなら、私には特に秀でた能力があるわけではありませんでしたから。

では平凡であるはずの私が、なぜ億り人がそんなに難しくないと断言できるのか。それは次のポイントがあげられます。

●インターネットの普及
昨今はインターネットの普及のおかげで、日本のみならず世界中の企業にクリック一つで投資できるようになりました。また、投資をする上で大切な情報にも瞬時にアクセスできます。例えば

「米国の企業Aが新商品Bを発売した」
「商品Bに搭載された新機能が消費者に好評のようだ」
「企業Aの商品Bは競合企業Cの商品よりも売れ行きがいい」

などの口コミがリアルタイムで摑めます。加えて、企業情報(ファンダメンタルズなど)にも気軽にアクセスが可能です(なんとPER[株価収益率]などの指標も自分で計算しなくたってインターネットで検索が可能なのです!)。インターネット普及以前は、企業の決算情報も証券会社を通じてしか手に入りませんでした。しかも、店頭に足を運ばないといけなかったようです。

●投資開始年齢の若年化
読者の皆さんのなかには、私の存在をTwitterで知ったという方もいらっしゃると思います。もしかしたら、私のツイートをきっかけに投資をはじめたなんて方もいるかもしれません。

インターネットが幅広く普及したおかげでSNSが発達し、投資家の知見に触れる機会が増えました。多くの投資家は口を揃えて「もっと若いうちから投資をはじめていれば」と嘆きます。それら先輩投資家の経験(後悔とも呼べる意見?)もしくは成功譚から学ぶことで、比較的若年齢からの資産運用をはじめるきっかけに繋がっているのも億り人のハードルを下げています。なぜなら、資産は転げ落ちる雪だるまのように時間と共に「利
益」という名の雪を吸収し肥大化していくからです。

私自身も7年の投資歴のなか、過半数以上となる利益7000万円を直近2年以内で達成しています!

●取引手数料の大幅低下
私がすすめる米国株式投資の敷居は年々低下しており、今では数百円から投資が可能で、かつ極めて低い手数料で運用することができます。私が米国株式投資をはじめた2017年当時は手数料率を引き下げるために5000ドル以上のまとまった資金を用意していました。

当時は最低手数料が設定されていて約2000ドル未満の取引では手数料率が大幅に高く、約5000ドル以上、取引額が増すごとに手数料率が減少する仕組みでした。5000ドルといえばそれは大金です。

収入の少ない20代の若者が捻出するのは大変なので、手数料負けしないようにと5000ドルまではノーロード(手数料無料)の投資信託で運用し、5000ドル程度の評価額になれば、投資信託を売却し、その資産で米国株式に投資するといった工夫をしていました。

さて、あれからたったの3年で、今や最低手数料0ドル〜上限20ドル、かつ手数料率は約定代金の0・45%(大手証券会社実績)と一律化し、2017年と比較して少額売買を行っても手数料負けする可能性が大幅に少なくなりました。昨今の株取引ブームや本場米国の流れを見るに、将来は手数料無料! なんて日が日本でもいつか訪れるかもしれません。

もはや、その気になれば誰だって株式投資をはじめることができます。
労働収入に頼らない生き方は目の前に広がっているのです!

あとはやるかやらないか。
私が投資をはじめるきっかけになった言葉をあなたに捧げます。

「とりあえずやってみよう! なんなら今すぐ口座開設しよう!」

私に残された投資期間は40年ある
現在33歳の私は、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)で考慮して40年以上の投資期間が期待できます。

景気には波があり、好景気と不景気を繰り返し循環します。その波の間隔には諸説ありますが、40年という期間は少なくとも2回転以上の好・不況の循環を経験することになります。

私がリスクを積極的にとれる理由の一つが、この残存資産運用期間の長さです。

仮に数年間の大きな資産減少期間があったとしても、投資対象を適切に選択し、根気強く運用を継続さえしていれば、回復するはずです(少なくとも、過去実績は絶対に回復しています)。

例えば私のたった7年という短い資産運用経験のなかでも、数度の資産減少期間がありました。はじめて経験したという意味で印象に残っているのが2015年の「チャイナショック」です。

当時は投資信託を通して、世界全体に投資をしていました。なかでも中国を含めた新興国市場は投資開始直後から値上がりしたので、なぜ新興国に集中投資をしなかったのかと悔やんだほど、好調な滑り出しとなっていました。

しかし2015年6月、1ヶ月に満たない期間のうちに中国株式市場は時価総額の3分の1を失います。中国市場は当時運用していた新興国投資信託で保有割合が最大でしたし、中国株式市場を震源地として、先進国も日本も引っ張られるように急落しました。

よってその間、私の資産は20%ほどの急落をすることになります。投資をはじめたばかりの私にとって20%の資産減少はとても辛いものでした。

「どうしてこのタイミングで投資したのか」
「結局、私みたいな素人が投資をした時点で高値摑みだったんだ」

そう自問自答を繰り返す、後悔の日々が続きました。毎日のように資産額をチェックしては一喜一憂していた私は、この出来事をきっかけに一時は証券口座のホームページを開かなくなりました。減少し続ける資産額を直視したくなかったのです(一種の現実逃避ですね)。

しかし、この現実逃避とも言える行動が奏功する日が訪れます。しかもそれはそう遠くない未来のことでした。ある日、ふと証券口座にログインした私は、資産額を見て自然と笑みがこぼれます。急落していたはずの資産は回復するどころか、なんと急落前の高値よりも増えているではありませんか!

なぜこんなことが起きたのかというと、基準価額が下がり続ける投資信託を「自動買い付け」設定していたことで毎月のように買い増していたのです。株式市場がチャイナショックの底から這い上がった時には、基準価額が下がっている時に買い増し続けたおかげで保有数量が増えていたため、大幅な資産上昇が叶ったのです!

もし、資産急落時に「経済には好景気と不景気の循環があるものの、世界全体では右肩上がりに成長する」という事実を知らなければ……。あるいは、知っていたとしても信じ切れていなければ……。その時点で保有資産を売却してしまっていたかもしれないし、売却せずとも買い増しできなかったかもしれません。

幸いにも投資をはじめて日が浅いタイミングで起きた経験が私にもたらしたものは、やはり「世界経済は右肩上がりに成長する」に違いない! という自信でした。

しかしながら、「世界経済が右肩上がり」なら投資対象はどれでもいい! というわけではありません。私の経験が示すように世界全体に幅広く分散するというような適切な投資対象を選択しなければなりません。

適切な選択として、数度の資産減少を乗り越えた現在の私がおすすめするのは、S&P500に代表されるような、超長期で右肩上がりに成長している指数への投資です。投資信託をはじめた当時の私は知らなかったのです。

「世界経済を牽引しているのは巨大なたった一国の力」であることを。それが米国であり、米国を代表する株価指数がS&P500なのです。最初からこの事実に気づいていれば、世界全体にではなく、米国に集中投資していました。そうであったのなら、今頃もっと利益を稼いでいたはずなのに!

超長期で見た場合、S&P500のような優れた指数は成長を続けることで、不景気を幾度も乗り越えてきました。言い換えると、40年という長期に及ぶ期間をS&P500に投資をして、損失を抱える確率は0%だということです。少なくとも米国株式市場がはじまって以来、これは不変の事実です。

確かに今回は違う可能性もあります。ありますが、数百年間たったの一度も起こっていないことを想定するのは杞憂といったものです。

一方で適切ではない投資対象として、日本で有名な日経平均株価があります。日本の株式市場は私がこの世に生を受けた数年後にバブル経済が崩壊し、以降30余年、一度もかつての高値を更新していません。(配当を考慮しない場合)1989年の高値で投資をはじめ、そのあと買い増しを一切していない投資家は未だに損失を抱えているということです。


労働収入一本に頼るのはリスクがありすぎる
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というのがあります。

複数の卵を一つのカゴに盛り、そのカゴを落としてしまった場合はすべての卵が割れてしまう可能性があります。一方、複数のカゴに卵を盛っておけば、もしある一つのカゴを落としてしまっても、他のカゴに盛られた卵は無事であるということに由来した格言です。資産運用に置き換えると複数の投資商品に分散して、万が一の事態を回避しましょう! ということです。

私はこれをさらにあらゆる収入に置き換えます。一般的な収入といえば、多くの人は「労働収入」のみを指すと思います。加えるならば、それは勤務先一ヶ所からもたらされるものだと定義付けしているでしょう(日本は未だ副業に不寛容ですね)。

私はこう考えます。労働収入一本に頼るのはリスクをとりすぎている、と。世界は日本を中心に機能しているわけではありません。日本は世界の金融システムの一部でしかないのです。例えば、新型コロナ感染症拡大以前は海外旅行客を至るところで見かけていたと思います。

それは日本が、その他世界の主要国と比較して、相対的に物価が安く、財布に優しい旅行先になっているからです。バブル経済が崩壊して30余年、日本はデフレーションに悩まされ続けています。

デフレーションとは私たちが普段買っているモノやサービスの価格が低下し、反対にお金の価値が上昇する状態を指します。日本以外の世界に目を向けると、多くの主要国は年間約2%のインフレーションが起きているので、相対的に日本でのモノ・サービスが割安になってきているのです。

また、日本での給与は円で支払われますが、世界で流通する全通貨のうち、円はたったの1割です。もし、日本の「信頼性」に疑問符がつくことがあれば、通貨「円」の価値が暴落する可能性だってあります。

よって、世界的に見てデフレーション国家の、しかも就業先1企業から円のみの収入に頼るのは、一つのカゴにいくつもの卵を盛っている状態です。

確かに資産を運用することはゼロリスクではありません。元本割れすることは当然ながらあり得ます。けれど労働収入一本に頼ることだって、十分にリスクを抱えているのです。

私はこれに対する解決策として複数の収入口と通貨の分散をしています。現在、総収入のうち労働収入は1割未満(株式投資での保有資産成長率が9割!)ですし、円の保有割合も1割程度です。これは前述のとおり、世界に流通する全通貨に対する円の割合が1割程度であることと、退職金を含めた生涯労働収入をすべて円で受け取ることを想定しています。

現在は、円で受け取る収入を円で支出する経済圏に住んでいますが、資産を運用するということは現在ではなく未来への対策です。よって将来的に円経済に縛られない生き方を選択できる余地を残すという意味でも、労働収入や円に依存したくはありません。

このように収入手段を株式投資による運用益に分散し、またドル建てで管理することで、単一経済圏に依存するリスクを下げるよう努めています。

これからは「投資」= 「生活防衛」
我が家が裕福だったのかはわかりません。ただ、何不自由なく大学まで通わせて貰う程度の収入・貯金があったことは事実です。もし、「普通の生活」を私のこれまでの半生だと定義するならば、今後は「普通の生活」ができなくなるでしょう。

例えば一家の大黒柱となる稼ぎ手がいて、稼ぎ手とは別に収入を一切持たない家族を支える専業の主夫・主婦がいて、子どもを二人以上育て大学まで卒業させて、家族が生活するための一軒家を持つ……一般的だと思われるこれら「普通」はもはや残念ながら「贅沢な生活」となります。

昨今はiDeCoやつみたてNISAに代表されるような「非課税」で投資ができる枠組みを国が推奨しています。これは政策の転換に他なりません。国の言い分はこうです。

「揺り籠から墓場までを目指してきたけれど、あれ無理そう」

日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。

内閣府が公表している「令和元年版高齢社会白書」によると、〝65歳以上人口と15〜64歳人口の比率を見てみると、昭和25(1950)年には1人の65歳以上の者に対して12・1人の現役世代(15〜64歳の者)がいたのに対して、平成27(2015)年には65歳以上の者1人に対して現役世代2・3人になっている。今後、高齢化率は上昇し、現役世代の割合は低下し、令和47(2065)年には、65歳以上の者1人に対して1・3人の現役世代という比率になる〞
とのことです。

つまり、現在の社会保障制度を修正しない限り、現役世代の社会保障負担は50 年後には2015年比で倍増することになります。今後50年間の昇給がいかほどかはわかりませんが、税引き後の収入額は高確率で減っていくでしょう。

私たちが生きる未来の日本はこれまでの日本とは別物です。労働収入に頼らず、上手な資産運用を実践できなければ、これまでの「普通の生活」ですら守れません。

これまでの「普通」が「贅沢」に置き換わってしまうのなら、私は贅沢な生活がしたいです。

これから先、新たな家族を持つにせよ、退職後の両親と暮らしていくにせよ、少なくとも私自身の半生と同じような生活水準を維持したいです。

旅行や外食には幾度も出かけました。漫画やゲームだって与えて貰いました。ペットを飼うことも許してくれたし、小遣いだってきっと他所のお家くらいには貰うことができたはずです。私は本当に何不自由なく生活することが可能だった、恵まれた半生を過ごすことができました。

そんな両親に恩返しするためにも、投資でしっかり資産を増やして、これまでの生活を守りたいです!

労働収入に頼らない生き方。2000万円が5倍ほどに
そもそも、労働収入に頼らない生き方が必須の時代がきています。

例えば、国税庁の「令和元年分民間給与実態統計調査」の給与階級分布によると、年収が「100万円以下」「100万円超200万円以下」「200万円超300万円以下」「300万円超400万円以下」の層の合計が全体の54・8%という過半数以上を占めており、400万円という年収額がおおよその中央値だと推測できます。

「中央値」というのは、データを大きい順に並べた時に中央にくる値を言います。「平均値」だと極端に高年収である一つの値によって大きく歪みますが、「中央値」はより実態に近い数値となります。よって、約400万円が日本で働く私たちの最も多い年収だと言えるでしょう。

私たちの日々の営みには、大きな贅沢をしなくとも月10万〜15万円の支出が発生するので、手元に残るのはわずか数万円。その上、将来も大きな昇給がなければ、いつまでたっても金銭的に余裕のある生活を手に入れることはできません。

私自身がまさにこの「モデル」となるような実態です。

年収もおおよそ中央値に該当しますし、毎年昇給していても、徴収される税金などが値上がりしているため、自由に使えるお金が増えているという実感を持つことができません。

また、最初に配属されたのが経理部ということもあり、生涯総収入を概算することができました。そこで知ったのは、現在の収入がこの先も大幅に好転することはないという事実です。

就職活動がうまくいかず、収入を得ることの難しさを身をもって知った私は、余裕のある金融資産を得るため、労働収入に頼らない生き方を目指す決意をしました。勤め先に忠誠を誓い、退職まで真面目に仕事をするだけでは金銭的な豊かさは手に入らない現実を知ってしまったからです。

「それならば年収が増えるような転職をすればいいのでは」

そう思った読者の方もいるかもしれませんが、実は転職を考えたことは一度もありません。なぜならば、今の勤め先が私にとってすごく理想的な環境だからです。

事業が営利目的ではないのでノルマがなく、また定時で帰路につくこともできます。いわゆるアフターファイブ(死語ではありませんよね!)を確保することができるので、自分の趣味にあてることもできますし、その時間を利用して収入を増やすための副業などを行うこともできます。

しかしながら副業を実際に行うのは、勤め先に対してあからさまに反旗を翻すようで表立って行動しづらいのが実情です。余裕のある生活を目指して資産を増やしたい、けれど副業に分類されるような大袈裟な活動は避けたいという私がたどり着いたのが株式投資でした。日中は仕事に励みつつ、アフターファイブで株式運用を試行錯誤する時間がたくさんあったからです。

実際に株式投資をはじめてわかったことは、資格や難しい知識、それを行うためのまとまった時間でさえ不要だということです(運用先によってはほったらかしでも十分!)。

必要なのは運用資金と資産変動への覚悟(=リスク許容)だけです。労働収入という柱があれば、もし株式投資で失敗しても生活への影響を最小限に抑えられるという利点もあります。

きっと同僚や上司は知りません。私が就職後すぐ貯金に励み、数年後からはそれを元手に虎視眈々と資産運用に取り組んでいたことも、そしてすでに少なくない資産を築いていることも。

株式投資は目立つことなく、私のような平凡な人間が資産を増やすには打ってつけの資産運用方法です。働きながらお金を稼ぐには、誰にもバレることなく、難しい知識も不要で、あまり手間もかからない株式投資以外は考えられません!

そうやって「コツコツ」と資産を運用し続けた甲斐もあり、現在は必要十分な資産を手にすることができましたが、労働収入だけに頼っていれば、倹約を続けていても未だに2000万円程度の貯金しか持てていない計算になります。

2000万円の貯金はそれでも十分にすごいことだとは思うのですが、将来に渡って金銭的に余裕であり続けられるのかといえば、まだまだこれからといった資産額です。しかし勤勉に働きつつ、倹約し、この2000万円程度を運用したことで実際には5倍ほどに資産を増やすことができたのです。

これはなにも私に特別な才能があったわけではなく、努力次第で誰でもできることだと思うのです!

ゼロリスクを求めていたら「爆益」は実現できない
私は「ゼロリスク」を求めません。

リスクとは「危険」を意味する言葉として広く捉えられていますが、金融業界においては異なる意味を持ちます。まず一つは損失を指します。この場合、「リスクを避ける」とは単に損失を回避するといった意味になります。

二つめに、ボラティリティ(=変動)を指します。この場合の「リスクを避ける」とは運用商品などの価格変動を抑えるという意味で用いられます。

さて、話を戻します。私が資産運用を行う上で、最も大切にしている価値基準は「ゼロリスク」を求めないということです。

そもそも資産を運用するということは、価格変動する金融商品(=リスク資産)を持つことであり、価格変動するということは損失を抱える可能性があるということです。

例えば、株式市場において1987年に突如としてダウ30種平均が22・6%暴落しました。後に「ブラックマンデー」と名付けられる災難ですが、30余年たった今でも、暴落のきっかけとなった引き金が判明していないのです。このように資産を運用するとなれば一寸先は闇であり、確実なことなんて、なに一つとしてありません。なので私は、ある日突如として資産が急落にあうとしても、それは仕方がないことだと割り切ります。

暴落が起きるか起きないかを気にして資産運用を避けてしまっては、得られる可能性のある利益までもを逃してしまいます。

先の項目でも触れましたが、私は7ヶ月という短期で資産を倍にした経験があります。実はこの期間に、「金融資産の半分以上を失う」という辛酸をなめてもいたのです。ほんの数週間で積み上げた資産が半減するという体験の精神的苦痛は想像を絶します。

でも、私にとっては想像の範囲内でもありました。なぜなら、リスクがボラティリティに置き換えられるのなら、急落した分、急騰する可能性があることも理屈として理解していました。

理解していたからこそ、諦めずに投資を続けることができましたし、諦めなかったからこそ大きなリターンを手にすることもできました。安心安全であるはずの「ゼロリスク」はそれゆえに「リターン」もわずかしか得られません。

リスクとリターンは表裏一体。ならば、私は積極的にリスクをとってお金を稼ごう! と考えています。
反対に確実に起きる「避けるべきリスク」もあります。

人口減・高齢化が進む成長性のない国で労働収入一本に頼るなんてことは私にとって背負いたくないリスクです。

口座開設をしたあの日。300万円を元手に運用開始
資産運用をはじめる! そう決めてからの行動は我ながら迅速でした。

まず行ったのが大手ネット証券の比較です。インターネットで口コミなどを検索しましたが、とりあえず人気があるものを選んでおけば失敗はないだろうと考えたので、国内最大手の一社を選択しました。

証券口座開設を検討中の方へのアドバイスとして、迷うくらいなら一社に絞らず複数の証券口座の同時開設をおすすめします! それによる弊害はありませんし、悩んでいる時間がもったいないです!

私の場合は資料を取り寄せ、必要事項を記入した申し込み書類を送付する方法で口座開設申請を行いました。資料請求から受取りまで約1週間、さらに申し込み書類発送から開設までも1週間ほど時間を要したので、まだかまだかと待ち侘びたものです。

現在なら各証券会社の公式ホームページの入力フォームから申し込みをすると最短で翌営業日から取引できるので、今ならそちらの方法を選択しますね。

こうして無事に口座開設を果たした私は、投資信託での運用を開始します。

最初はとにかく世界全体へ投資したい! と考えていたので、日本・先進国・新興国の各種指数(=インデックス)に連動するノーロード(=販売手数料がかからない)投資信託へ均等分散する方法で運用を開始しました。

前述のリスク分散の考えに倣い、投資対象の限定を避けて幅広く分散しておけば、もしもの時の損失を抑えられるだろうと考えていたこと、また単純に世界経済全体としては「必ず」成長していくだろうという自信がありました。これについては過去形ではなく、今も強く確信を持っています(この話は後々じっくり語ることにしましょう!)。

最初の投資は本当に緊張しました。経済が右肩上がりで成長を続けると確信していた私は、現在価格は常に最安値であるはずなのだから可能な限り「早期」に「全力」で運用するべきだと考え、社会人5年目時点の金融資産800万円のうち、まずは300万円を元手として資産運用をはじめました。

しかしその後、1年も経たないうちに運用額は500万円にまで膨れ上がり、あっという間に過半数を超えるリスク資産を持つに至ったのです。

新卒時の少ない手取額から年間200万円程度を懸命に貯金していた私にとってはじめての資産運用額として300万円は大金であり、とても重い決断でした(実は社会人3年目ではじめての投資を経験するのですが、それはまた別のお話で)。注文する時は手が震え、取引金額や口数を何度も何度も確認し直したほどです。

実際に投資をはじめると、その時点から元本は保証されません。翌日からは資産の変動に一喜一憂したものです。たとえ数百円の変動でも最初は本当に嬉しくもあり、怖くもありました。

ちなみに、資産変動に一喜一憂するのは投資家の性だと思います。1日の間に発生する資産変動なんて大した意味を持たないとわかっている今でも、毎日の株価チェックが趣味です!

後に個別株投資へと移行することになるのですが、この投資信託での運用を行っていた期間に資産の急落を経験できたことは幸運でした。

ともあれ、この日の口座開設という英断をきっかけに、私は株式投資の世界に足を踏み入れたわけです。以降7年という期間で私のトータルリターンは7000万円を超えています。「元本を除いた投資の利益」だけで7000万ですよ? 冴えない普通のサラリーマンが、労働収入だけでは達成困難なことを株式投資なら叶えられるのです!

株式投資をはじめるのに「遅い」なんてことはありません。例えば60歳を過ぎてから投資をはじめたとしても、私のように10年未満で大きな成果が出る可能性だってあるのです。そもそも、今日この瞬間が残りの人生で一番「早い」のですから!

投資は多くの方が習慣としている貯金のうち、数百円からでもスグにはじめることができます。最初は少額からでもいいのです。私がそうであったように、運用してみてはじめて「リスク(=資産変動)」に触れることができます。そこで得た経験が投資家としての成熟度を高めます。

証券口座さえ開設してしまえば、あとはトントン拍子に進みます。最初の投資はお気に入りの企業を応援するくらいの軽い気持ちでもいいです。

なぜなら投資に正解はないのですから!

社債への投資で年率15% の利益を実現
さて冒頭で登場した友人の一言に背中を押して貰った私が、最初に投資したのは実は社債です。現在の私が強くおすすめしている株式投資に手を出すのは、この出来事のおよそ1年後になります。

当時は株や債券の違いすらよくわかっていなかったのですが、資産変動がない点や友人からの紹介という「お墨付き」だけで投資に踏み切ります。この時の私はまだ株式=難しいものだという認識だったのです。

資産運用においてすでに実績のある友人を信頼していたとはいえ、暴挙と言っても差し支えない投資行動でした。

なぜかというと、証券会社のような仲介を通さず、発行体への直接投資だったのです。証券会社を介する「株」が怖くて、友人が介する「債券」なら安心だという考えは、思い返せばゾッとします。

はじめての投資ということもあり、両親や別の友人にもこの判断が正しいかどうかのアドバイスを求めたのですが、ことごとく反対されました。例えば

「(投資先企業を)調べてみたけれど、情報があまりなく、危ないと思う」
「絶対に詐欺だ。投資するならお金は還ってこないと思った方がいい」

など、厳しい言葉もあったほどです。逆の立場なら、きっと同じようにアドバイスをしたと思います。

こうやって周囲の最も近い人たちに反対されたにもかかわらず、私は資産の半分を超える300万円をこの社債に投資し、1年後に投資前の条件どおり15%の利益である45万円を無事に得るのです(この利益分は再投資……ではなく、趣味である高級時計購入の原資になりました!)。

リスクテイカーといえば聞こえがいいですが、反対を受けてもこういう決断ができた私は投資家向きだと後々の自信に繋がっています。

思えば、昔から人の話をよく聞かない子どもでした。でも、今なら胸を張れます。
私は自分の耳で聴き、自分の頭で考えて決断したことのみ行動する。
他人の声に耳を傾け、他人の望む行動は絶対にとらない。

この「芯」とも言える価値観を持っているからこそ、投資で一定の成功を収めることができたのではないかと考えます。この時の経験からも後の投資行動でも、大きな利益が得られたのは、決まって「全体」とは反対の行動をとった場合だったからです。

言い換えると、安心安全な資産運用は、それゆえに得られるリターンも少ないということです。
兎にも角にも、はじめての投資を経験し、年率15%という十分なリターンを得たことが、後の投資信託をはじめるためのきっかけになったことは事実です。

もし誰かに反対されたからといって、この時の投資に二の足を踏んでいれば、未だに口座開設すらしていなかった未来があったのかもしれません。

データを読み解いても投資がうまくなるわけではない
株式投資は数字との勝負だと思われがちですが、私の考えでは自分自身との勝負です。

例えば、書籍・ブログなどで資産運用について書かれている内容は
「〇年間で〇%の経済成長」
「〇に投資して〇%の利益を得た」
などが目につくと思います。

確かに個別株投資をする上では決算書などに目を通すことは欠かせませんが、そこから読み取れる情報は膨大な数字の海のみです。もちろん数字は大切です。

データはあらゆる投資判断の根拠になります。しかし、いくらデータを読み解いても投資成績が向上するわけではないのです。

私が個別株投資に移行したのは2017年でした。なぜ個別株投資をはじめたのかというと、動機は単純で、より高い利回りが得られると思ったからです。そのきっかけとなったのが、とある名著との出会いでした(以降の話の趣旨上、タイトルをあげるのは避けます)。

私はその書籍を何度も読み返し、見様見真似をすることで個別株での運用をはじめました。それまで保有していた投資信託を売却し、その資金を個別株の原資としました。

しかしなんとも残念なことに、その後2年間は米国を代表するインデックスであるS&P500を大幅にアンダーパフォームすることになります。

なぜそんなことが起きてしまったのか。後にたどり着いた答えは、本当の意味でその書籍の伝えたかった本質を理解できていなかったのではないかということです。

反省した私は、その後大いに戦略転換を図り、後述する現在の投資手法にたどり着き、2年間の敗北をすべて覆すほどの大勝を摑みます。

この時の反省点は、「過去に好成績が出た手法が、未来にも通じるとは限らない」「未来がわからないのなら、自分自身が信じられる方法じゃないと不況時に継続できない」ということ。よって、「相場が悪い時でも自信を持てる『オリジナル』の運用方法を見つけるべきだ」という結論に至ります。

確かにその書籍では過去の膨大なデータを参照し、その上で投資手法を読者に提示していました。けれど、そのデータはやはり「過去」であり「未来」を示すわけではないのです。

もしデータを読み解いて運用するだけで投資成績が向上するのであれば、保険会社などの各種「プロ」を抱える機関投資家は常に勝ち続けることになるはずです。

しかしながら、多くの「プロ」がインデックスと呼ばれる企業の集合体である指数に勝てていないのが現実です。

だから私たち個人投資家は投資、株について「立ち止まって」勉強する必要はないと今では考えています。私がおすすめするのはただ一つ。

身銭を切って、投資をはじめてください!
そして、資産の変動という荒波に揉まれてください!

一つ一つ投資判断を繰り返すことで考えを修正し、自分なりの投資法を身につけていけばいいのです。
喜ばしくもあり悲しくもあるのですが、資産運用には正解がなく、正解がないからこそ試行錯誤を繰り返し続けるしかないのです。

資本主義は残酷
資本主義は本当に残酷です。
保有資産を適切に運用する限り、お金持ちは益々お金持ちになり、その格差は拡がるばかりです。

繰り返しになりますが、1億円を全世界株式に分散したインデックス投資にて運用すればおよそ4%の利回りが期待できるので年間400万円の利益を見込めます。よって1億円さえ用意してしまえば、働かなくたって、前述の年収中央値と同等の利益を手に入れることができます。

皮肉な話ですが、お金持ちになるためには、まずお金持ちでなければならないのです。

これをズルいと切り捨てて嘆くだけでなにも行動に移さないか、それならば1億円を手にすれば働かなくても生きていけるじゃん! とポジティブに捉えるかで将来の金銭的な豊かさが大きく変わります。

確かに1億円をすぐに手に入れることはできません。1億という数字はどう考えても「莫大」です。でも、私が達成できたように実現不可能ではありません。

例えば資産運用には「複利」があります。それは運用の結果お金が増えれば、増えたお金が新たな利益を生み、そうやって増えたお金もまた利益を生むという連鎖をつくります。このシステムを比較的早期につくることで、資産1億円はグッと身近なものに変わります!

紹介したとおり、私の資産運用の道は300万円からはじまりました。その300万円だって、毎月10万円の貯金がスタート地点なのです。最初からお金持ちだったわけではなく、「早期」に「大胆」かつ「積極的」に資産運用を行ったことで、私はお金がお金を引き寄せる力を味方につけたのです!


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最後に…

ほんの少しでしたが、いかがでしたでしょうか。

「ゼロ」からはじめた私がこのあと「億り人」になっていきます。

この物語が皆さまのお役に立てることを願って、終わりにもう一度Amazonリンクを記します。

皆さまの輝かしい資産運用を祈っています。

www.amazon.co.jp/dp/4591172007

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