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【読書録】広告の会社、作りました

中村航著、ポプラ社、3月8日頃発売

ポプラブッククラブ2月の書籍はプルーフでした。発売前の見本、非売品です。プルーフやゲラはいつまでたっても身構えてしまうのかな、いつも両手で捧って「ありがとうございます」<(_ _)>から読み始めることにしています。

さて、中村航さん、初読みです。知らない作家さんと出会えるのも楽しい。以前とは考えられないほど作家さんの幅が広がってきているのを感じます。つーか、前はどうやって本を買ってたんだろう・・・?

表紙のイラストは鈴木次郎さん、めっちゃ好み…もうこの時点で期待しかありません!!

と勢い込んで読み始めましたが、一言いいですか!!

面白かったっす!!!
元気もらえるお話大好き!!

特に天津さん(多分表紙の右側の人、違ったらゴメンなさい)大好き!!
酸いも甘いもかみ分けた感じが何とも言えない。実際まだそんな年じゃないはずなのに、漂う空気感ただもんじゃないわー。影を感じるところもいいですね~。びしっとしたスーツ姿を拝みたい!普段とのギャップ!プレゼン見たら惚れてまう!間違いないわ!!(どんだけ!使う気や・・・)

いやね、主人公は健一君なんです、表紙の左側の人。バッグも今風でシュッとしてて、しかもデザイナー、駆け出しで自信なさげで。彼も愛すべきキャラクターですよ、可愛い可愛い柴犬系。読んでて時々無性になで繰り回したくなる・・・目線どうしても彼の親世代なのは許してください。

それから長谷川さん。私はどっちかというとこの方寄り。今もバックオフィス勤めで超のつく裏方(の下っ端)。長谷川さんみたいに颯爽と仕事をこなせたらいいなあ(あくまでもイメージです)。

んで、気になったのは会計アプリ。クラウド保存、レシート撮影で自動仕訳機能あり、AI搭載。たぶんこのモデルとなったであろうアプリはスマホに入ってますが使ったことがなくてですね・・・これは便利そうだなあ、と長谷川さんのセリフを読んでて思いましたね。おっと脱線脱線・・・・。

という具合に、彼らは本当に魅力にあふれてます。あと水島さんとかね。誰かってのは実際に本をお手に取ってみてくださいませ。

読んでほしいなあと思った人

ちょっとあったまりたい人。
くさくさしてこんな会社ないわー、と思っちゃう人。
就職なんてまだまだ先やねんと思っちゃう学生さん。
いずれ進路選択に迫られる高校生。

会社ってな、あっさり倒産することもある。
先は見えなくなることもね。
でも、そこであきらめなければ、道は見えてくると思う。
何がきっかけになるか、なんてのは、後からわかるものなんだから。

仕事は愉快に、上機嫌に

それから、何度か出てくるこのセリフ、言い回しがとっても気に入りました。実際に言われても何という事もなさそうなんですけど、額装して眺めたいレベル。つい忘れがちでついつい眉間のシワが深くなってしまうのです。

そして、これに絡む天津さんの過去がとっても気になります。何を持って彼にそう言わしめるのか・・・・。途中さらりと触れられていますが、多分たぶんそんな字数で納められるはずもなくて(決めつけ)。もし続編を書いていただけるのであれば、そのあたりもぜひ読んでみたいです。

ちなみに、こちらも楽しそうな展開が待ってます・・・
とっても楽しみです!(^^)!

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