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脱炭素最新トピックと身近なサステナビリティ(2023.6.22)

こんにちは。
今週は農業やEVに加えて、みなさま個人にも影響がありそうなニュースをピックアップしました。

脱炭素/エネルギー

1. 23品目で温室効果ガス削減「見える化」実証開始 生産者、小売事業者を募集 農水省

2. 世界の電気自動車 2040年には7億台に急増も「ネットゼロ達成には政府や産業界の緊急の行動が必須」

MaaR事務局まとめ

 記事①は、農家様へ朗報となるニュースです。農作物のCO2削減が優位性になる可能性があります。農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」のひとつとして、2022年9月から農産物の温室効果ガス削減率を星の数で表示する「見える化」を進めていました。これまでコメ、トマト、キュウリの3品目でしたが、今年度から20品目が追加されたことで、より多くの農家様が対象になります。価格以外で優位性が出しづらい農作物だからこそ、この機会を活用できると良いですね。
 記事②では、世界の脱炭素戦略の分析を行うブルームバーグNEFの最新レポートによると、新たな政策が全く実施されないと仮定した場合でも、EVの累計販売額は2030年までに約1223兆円、2050年までに約7923兆円に達すると予想されています。EVは走行中の温室効果ガスがほぼ発生しませんが、電池を含む原材料の資源採取から製造、廃車後の処分までライフサイクル全体で見た環境負荷はどうなのか。それを定量的に算出するLCA(ライフサイクルアセスメント)という評価手法が不可欠です。自動車に限らずLCAの重要性は今後さらに増すでしょう。

身近なサステナビリティ

3. 370名超のサステナブル関係者コミュニティが一般社団法人を設立

4. ミニストップが「食べるスプーン」を開発。コンビニ3社のエシカル事例

MaaR事務局まとめ

 記事③は、企業のESG、SDGs担当者へ朗報となるニュースです。相談相手が社内にいなくて困っている方、情報交換の場としてこちらのコミュニティを活用されてみてはいかがでしょうか。一般社団法人サステナブルコミュニティは、事業会社のESG担当者有志により組織された相互学習型のコミュニティです。既に370名超のメンバーが参画しており、オンライン上でのサステナブル関連情報交換やビジネスマッチング、各種勉強会などの主な活動に加えて、YouTubeサステナブルカフェやESGキャリアガイドブックの事業も実施しています。
 記事④はコンビニ3社の取り組みです。私達にとって身近なコンビニでも、エシカルなサービスが確実に増えています。これまでストローや容器をプラスチックから紙に替える動きはありましたが、食べられるスプーンは廃棄物もなくなるため、さらにその先を行っている印象です。セブン-イレブンのnanacoポイント還元も、私達に直接メリットのあるうれしい制度ですね。日本人一人ひとりの脱炭素に対する意識醸成において、生活に身近なコンビニの取り組みは影響力が大きいため今後も注目していきたいです。

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