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はじめて歩いた日

みなさんは、はじめて歩いた日のことを覚えていますか?何歳で、どんな服を着ていて、そのときの天気は?これから書くことは、それを記録するためのものです。
かといってこれが、イクメンパパの育児日記でも過去の自分を知ることで今がわかるなんて啓発でもありません。ひとりのおじさんがドキドキしながらノートをはじめるだけです。

この最初の記事で今後の人生すべてが決まる。と、ここまで気負いする必要はないんでしょうが、はじめてはいつだって一歩目が重くなるものです。友達になってと声をかけるときも、デートの朝も、就職初日も、何度も頭の中でしゃべって描いてシミュレーションして、なのに実際はそれとはかけ離れてこんなにも簡単なことなのかと思ったり、それをはるかに上回る困難が待ち受けていたり、要は考えたところであまり意味がない。やってみることが一番の策だったりするので、見切り発車してみます。
とはいえ、はじめてに共通するのは自己紹介から入ること。これからを含めて簡単に。

現在は広島・尾道で小さな飲食店を営んでいます。その前は香川・直島で働いていました。大学は京都の芸術系。そんなわたしがノートを始める理由は、ことばが下手でうまい人になりたいというコンプレックス発、一人でお店にいると考える時間がたくさんある経由、いずれはことばに携わる仕事もしてみたい行き、です。
大学のころ周りには、決して難しい言葉でなく、そこここにあるものを拾ってそっと適した場所に置くことが上手な人が多く、それへの憧れ。お店をやっていることも含めて、表現者でありたい気持ち。自分が迷うときや不安なときに文字ことばから活力をもらえたことと、その可能性。
そんなこんなで、ひとりのおじさんがやったことのないお店経営をしながら、おいしいごはんの作り方を考え、お客さんから人生を少しずつ分けてもらい聞いた話で感じたこと、寝る前に思いついて朝見たら吐きそうになるポエムなんかを綴っていきます。

こどもが歩き出すときって、ふあんて感情はあるんですかね。むしろそれより、わくわくや好奇心が上回っているんじゃないかなと思うんです。うまくできなかったらどうしようとか、あの人に嫌われるかなとか、そんな雑念ないんじゃないですかね。できるようになることが楽しくてしょうがない。もしかしたら、それよりもっとシンプルな動機で、つかまって足裏地面につけて腰に力入れて立ち上がってるのかも。
想像することしかできないので、一度目をつむって水に浮かび全身の力を抜いて少しずつ過去の記憶をさかのぼって光の中へ飛び込んでみましょうそしたらあなたの新しい世界が…

#あたらしいせかい #キナリ杯

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