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マーケター1年生が考える、ソーシャルとマーケティングの関連性

【はじめに】

こんにちは。マーケティング会社に新卒で入社したマーヘルです。
このnoteでは、一人前のマーケターを目指す新卒社会人が、
【マーケティングとソーシャルと+α】で、ちょっぴり良い社会を目指すことをテーマにした記事を書き続けていこうと思います。

初回の本稿では、そもそもソーシャルって何だ?ということと、
マーケティングの関連性について書き連ねていきます。

本題に入る前に少しだけ自己紹介をさせて頂くと、大学は休学含め5年間在籍していました。ざっくり言うとこんなことをしていました。

・大学では社会開発論や開発経済分野に関心があった
・ヨルダンにてシリア人支援団体でインターンシップ
・内閣府青年国際交流世界青年の船で世界中のユースリーダーと交流
・留学コミュニティの運営と企画など

もちろん他のソーシャルな活動にも従事しておりましたが、なぜその業界に就職しなかったのか。端的に言えば「もっと良いアクションを広める能力を付けたい」と感じたからです。

ソーシャルな活動の規模感ってみなさんはイメージつきますか?
日本ではどの程度市場が大きいのでしょうか?

寄付という貢献方法の市場を例にだします。
日本ファンドレイジング協会によれば、日本の寄付市場は各国と比べると小さいです。

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出典:https://jfra.jp/wp/wp-content/uploads/2017/12/2017kifuhakusho-infographic.pdf

世の中には社会を良くしようと活動する個人、団体がたくさん居ます。
ですが、やはりまだまだその規模は小さく、この資料がそれを裏付けています。

社会を良くする活動に、持続的に経済活動がコラボレートすることはできないだろうか。マーケティングの力を使って、それを押し上げたい。

そんな思いから、マーケティング業界で働くことを考えました。
とはいえ、物事は多面的に見てこそ面白味があるものですね。
そういった理由からnoteでは、様々な領域をピックアップしつつ、マーケティングやソーシャルに付け合わせる形でテーマ設定をしていきます。

【ソーシャルグッドは企業と個人の双方向から行われるべき】

さて、ソーシャルと言ってもいろいろな文脈で使われていますね。
人と人との繋がり、社会そのものや社交的なという表現もあります。

このnoteでは「ソーシャル=社会的責任、社会貢献」という文脈で使うことが多くなると思います。もちろんそうでない場合は前置きを入れますが。

最近ではソーシャルグッドなんて言葉も広がってきましたね。
ソーシャルグッドとはなんでしょうか??

まずはソーシャルグッドの定義について触れていこうと思います。
明確な定義はないものの「IDEAS FOR GOOD」によれば以下のようなことを指します。

ソーシャルグッド(Social Good)とは、地球環境や地域コミュニティなどの「社会」に対して良いインパクトを与える活動や製品、サービスの総称を指す。

気候変動や都市問題、貧困といった社会課題の解決につながり、社会に対してポジティブな影響をもたらす取り組みに対して「ソーシャルグッドな○○」と形容詞的に表現されることも多い。

その範囲は製品やサービスにとどまらず、企業のCSR(社会的責任)活動や、SDGs(持続可能な開発目標)を実現するような活動、さらには広告やプロモーションの領域にまで広がっている。

出典:https://ideasforgood.jp/glossary/social-good/

なるほど。最近では企業活動そのものも含まれているんですね。
私はどちらかと言えば個人単位でのソーシャルグッドな活動が心象に残っています。

IDEAS FOR GOODの定義を参考に個人での活動の定義を私なりに解釈していきます。

(個人レベルでの)ソーシャルグッドとは、環境やコミュニティなどの「社会」に対して、良いインパクトを与える活動や製品、サービスを選択することを指す。

また、その選択によって受け取った満足感を他者に共有/拡散し、「社会」の行動方針を変化させることも重要である。

私はこのように解釈しています。いくつかのキーワードを太字でハイライトしましたので、それらに関して少し掘り下げていきましょう。

【選択すること】
企業によるソーシャルグッドな範疇に製品やサービスが含まれるのであれば、それを使うか使わないかは消費者の選択の天秤に掛けられなければなりません。

例えどんなに環境に良い製品やサービスを作り上げたとしても、それを選択的に消費されないことには社会的還元が為されているとは言いにくいのではないでしょうか。

【他者への共有/拡散】
ソーシャルグッドな活動を通じて得られる一つの満足感、「社会に良い事をした」というものは広がるべきではないでしょうか。

理想論にはなりますが、自分の良い選択の経験を周囲の人間に伝えていく、そうすることで少しずつコミュニティ内の選択が社会によくなるモノに置き換わっていく。

後述する行動指針の変化と被りますが、コミュニティからコミュニティへ「コト」の価値変化を起こすことが目標となります。

【コミュニティ行動方針の変化】
個人の選択がゆくゆくはコミュニティ、社会そのものの選択意思決定にまで作用させることができれば、社会は自ずとSDGs(※)などで目指されるような世界を作り上げられると考えます。

まとめると、企業活動におけるマス的なソーシャルグッドな活動と、個人のソーシャルグッドな活動が、双方向為されることが理想の形なのではないでしょうか。

どちらかだけがワークするのではなく、双方からソーシャルグッドな活動は伝播されてこそ、大きなインパクトが発生するのではないかと私は考えています。

※SDGs:Sustainable Development Goals。「持続可能な開発目標」とも言い、国連が2015年に採択した、2030年までの社会課題達成目標のこと。

【ソーシャルをマーケティングで広げていく】

さてソーシャルという概念は自動的に広がっていくものでしょうか?現実はそうではないと思います。マーケティング1年生ゆえに教科書通りな解釈しか持ててはいませんが、いくつか企業の取り組みを上げさせてもらいます。

企業がCSR(Corporate Social Responsibility)を推進しているのは、このnoteを見ている方もご存じだとは思います。

CSRは企業が経済活動を行う上で環境に与える負荷を補う、いわばトレードオフを是正する形での活動が目立っていました。

例えば、建材企業が植林活動を行っていたり、工業系企業が水質改善活動を行っていたりと。企業活動で負荷を掛けていた分野への社会活動などが考えられますね。

しかし近年では、より発展したCSV(CreatingShared Value)という概念も目立ってきています。

端的に言えば、現在の市場の見直しや、生産から消費に関わるステークホルダーの社会価値を本業に取り入れ持続可能な環境を整えていくということです。

もう少し分かりやすく例えると、
消費者の健康が長く続けば安定的に商品を買ってもらえるよね!
 ↓
「〇〇オフ」にこだわった飲料製品を作ろう!といった具合です。
(認識が間違っていればご指摘ください....!!!!)

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そして実際に、このような展開をしている飲料メーカーなどに
キリングループがあげられますね。コーポレートサイトのCSVページは以下のようにCSVに則った商品が掲載されています。

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そういったCSVをバリューとして創出するには、市場分析を通して課題発見をしなければいけないし、普通の飲料よりもここが良いんです!という主張もされるでしょう。

また、寄付という文脈においては寄付者同士が繋がれるコミュニティ形成を促すことで、被支援団体の価値向上,拡散がより強くなるかもしれません(これに関してはまた別の機会に)。

以上のようなことからソーシャルとマーケティングはこれからの時代、より密接にかかわっていく領域同士であると考えています。

ただ、あくまでマーケティングはツールだと思っています。ソーシャルという概念/価値をマーケティングというツールで、何と繋ぐことができれば、より拡散性のあるインパクトを与えることができるのか。

そういったことをこのnoteを通して、みなさんと議論を生み出すことができれば幸いです。
更新頻度はそう多くはないと思いますが、ゆるーく続けていこうと思います。


よろしくお願いしまーす!



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