見出し画像

【AD体験記】ADやってて得したこと3選

どうも、まるです。

いつも読んでくださっている方、ありがとうございます。

初めましての方、初めまして。僕はこういうものです↓

さて、今日は僕がADを3年間やっていた中で、「良かった」「得した」と思えたことを3つ取り上げてお話ししていこうかと思います。

これからテレビ業界で働く方、少しでも興味がある方は是非。

それではいきましょう。

1.日常が大きく変わる

僕はテレビ局で働くまでは、泊まりがけで作業することはほぼ無いに等しい生活を送っていました。

一度だけ、高校の文化祭で高校にお泊まりして作業したことはありましたが(これはこれで驚きですが)、それ以外で泊まりでの作業・労働というものをしたことはなかったのです。

しかし、テレビ局では泊まりがけのお仕事など当たり前のように存在します。

一見、デメリットのように思いますよね。
実際、帰れないことによるストレスもありました。

しかし、夜、世間は寝静まった中、黙々と仕事するのは悪くはありません。
また、仕事が終わればフリーですので、24時間やっているコンビニでお酒を買って飲むことだってできます。

また、テレビ局には仮眠室というカプセルホテルのような施設があり、お風呂も併設されているので、清潔感も保つことはできます。

泊まり以外にも、日常が大きく変わったと実感する出来事はたくさんあります。

やはり、OAに向けてVTRという作品を作るという行為は非常にクリエイティブです。

初めのうちは、先輩や上司に言われた仕事をこなすので精一杯かもしれませんが、慣れてくると、上司に逆にアドバイスしたり、後々必要になってくるであろう映像素材を粛々と探したり、自分がOAとして世に出る作品の一部を担っているというやりがいのようなものを感じることができます。

ただやりがいを感じるのは他の仕事でもできますが、多くの人がみているテレビ番組をクリエイトする実感は、なかなか味わえないことです。
これが「日常」になっていくのです。


2.やれないことはほぼないと知る

テレビ局に不可能はほぼ無いです。

テレビは、やはり腐っても非常に大きな報道媒体です。
それゆえ、不可能なことが多くては仕方ありません。

裏を返せば、頑張れば大体のことはできるということです。

例えば、よく「再現VTR」という言葉を耳にしたり、実際に見たりしませんか?

番組にもよるのですが、実はあのVTRにそれほど時間もお金もかけていなかったりします。
前日に突如として再現VTRの制作が決まり、次の日には撮影、なんてこともあります。

「役者はどうやって集めるの?」「台本はどうするの?」「小道具とか場所とかは?」という疑問を持っていただけるかもしれませんが、実は頑張ればなんとかなります。

もし物理的にどうしても不可能であったら、代替案を練り、なんとかします。

世の中、大体のことはなんとかなるのか…と、なんとかなった後に感じることができるのは、テレビ局で働く醍醐味です。


3.貴重な映像を見ることができる

僕にとっては、これが最も得したと思えたことかもしれません。

一つのテレビ局で、無数の番組が日々放送されていますよね。
それぞれの番組で取材や、撮影などをするため、テレビ局には膨大な映像が保存されています。

皆さんは見慣れていると思いますが、例えば首相の会見のニュース。
あれは、首相が発言した内容のうち、番組が取り上げたい部分を編集して使うわけですが、テレビ局にいれば編集でカットされた部分含め全てを見ることができます。

世間一般には知られていないことを知ることができるのです。

また、テレビの独自性が最も強いものの一つに、スポーツ映像があります。

スポーツの映像は、そのほとんどはテレビ局とスポーツ新聞のカメラマンしか撮影することはできません。
もちろん客席から撮影することは可能ですが、いわゆるスポーツ番組のような、綺麗な映像を撮影することはできないですよね。

そして、そうやって撮られた映像全てを(見ようと思えば)見ることができます。

この間終了したオリンピックの映像や、野球やサッカーなどの伝説の試合、レジェンドと言われる選手の競技、あるいは世間一般では知られていないようなものを見ることができたりしちゃうわけです。

他にも、過去にそのテレビ局で放送したドラマなども見放題ですし、テレビ局しか持っていないであろうとても古い映像素材も見放題。

映像の価値というのは、その映像を見ることではじめて享受できるものだ、と勝手に思っているのですが、そう考えている僕にとって、この恩恵は非常に大きなものでした。


4.その他プラスなこと

他にも細かなポジティブな要因というものはありまして、
例えば取材に行くとなった場合、個人的には絶対に会えないような人と会えたりします。
芸能人だったり、専門家だったり、政治家だったり。

そこで聞けるナマの貴重なお話だったり、カメラが回っていないところでの意外な気さくな姿だったり、お名刺をいただいてしまったりと、テレビ局に勤めているからこそ得ることができる経験です。

また、今はコロナが流行してしまっているので控えるようになっていますが、取材や撮影があるため、日本全国いろんなところに行けます。日本だけでなく、海外も。

ADだけで行くことはほぼ無いですが、僕も東北や関西にディレクターと同行する形で付いていったこともあります。もちろんこれにかかる交通費は経費で落ちるので、仕事さえしっかりしていればちょっとした旅行気分も味わえますね。


仕事の内容は多岐に渡るので大変です。
しかし、多岐に渡る分、普通では経験できないようなことも、たくさん経験することができます。

テレビ局で働くということは、悪いことばかりでは無いのです。

クリエイティブであり続けたい、人と違う経験がしてみたい、という理由でテレビ局に勤めるのは、大いにアリだと思います。

もし進路に悩んでいる方がこれを読んでくださったら、ぜひ参考にしてみてください。

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?