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看護とはなんぞや

大学院に入ってまず最初の授業が看護の概論。
思えば日本で看護短大の最初の最初の授業が看護概論だったような。
あらやだ、もう30年も前ですわ(笑

アメリカに来てから大学を出たけれども
看護概論は特に見ず
ここアメリカでは大学院で習うことの様子。

看護とはなんぞや?
短大の教授が毎回言ってたこの言葉。
何気に耳につくのだけど

まず最初に出てくるのは
看護師をしていない方も知っている名前、
フローレンス・ナイチンゲールでしょうか。

看護って境界線が見えにくい業種。
子供が病気になればその周りの人が看護をしていたり、と
家族でもいいんじゃね?的な様子がたっぷり含まれているところもある。
家族がいればですが。

ナイチンゲールがなぜにこれだけ有名なのかは
看護の指標を最初に提言したから。

回復には新鮮な空気と清潔な環境と十分な栄養が重要なこと、
医療が科学(サイエンス)だとしたら看護はアートだと、
そして効率的な看護にはリサーチが重要だと。

そこから職業としての看護に道ができていくのでした。
これがナイチンゲールが偉大な理由です。
(ちなみに看護週間が5月にあるのは
ナイチンゲールの誕生日が5月12日だからですね。) 

そいでその後には看護概論を提唱した人たち
たっくさん出てきていて
バージニアヘンダーソン
は看護界に生きてる人なら誰でも知っているけれど
看護界に生きてても聞いたことのない名前も大勢となり
その後はその方達が提唱した大きなる抽象的なことから分割した
ミドルレンジセオリーなるものが
現在も含めて看護研究でどんどんと出てきているので
今やもう個人の名前なんて覚えきれないほど。(すみません)

それでも看護概論はなぜ必要なのか、というと
やはり学問としての看護の理解を広げるから。
そして、それが家族での看護と職業として、プロとしての看護に
境界が出来るとも言える、かと。

看護って0歳児から100歳もしくはそれ以上
ヘテロ、バイセクシャル、トランスジェンダーの方や
そして日本人、日本人以外
アメリカに住んでいると尚更
人種も関係しながら
健康、予防、疾病、パンデミック
全てひっくるめた中で人間を対象にしている事
想像するだけでも
多種多様以上に多様なの
お分かりいただけますでしょうか。

そうなると
看護とはなんぞや
なんて
一言で済ませられる訳がないっ。

そんなことを学びながら
一人一人に最適な看護を提供するにはどうしたらよいか
引き出していく訳です。

⭐️

ちょっと話は変わりますが
勉強なんてしていると
あれですね、

看護は机の上で起きてるんじゃない!
現場で起きてるんだ!

って声が何度も耳に聞こえてくるって現象があって
アメリカに来て何年経ってようが、

私はやっぱり日本人なんだと気付かされるところです。





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