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Vol.3 通院した日々のこと。

なぜかこのタイミングで数独にはまっている、まーちぇです。
前回は、不妊のため病院へ検診に行った話をしました。今回は、通院の話をします。

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何はともあれ、排卵誘発剤を飲みながらタイミング法を行っていくことになりました。月に2回ほど病院へ行って、お薬の処方や卵の育ち具合を見てもらい、排卵のタイミングを教えてもらうという内容でした。それまでは手の打ちようがなかったので、だんだんと期待しなくなっていたけれど、病院へ行って検査をして、それなりの方法があって、もしかしたらうまくいくという期待がありました。何もできずにいるより、何かしていた方が気持ちが楽になる、まさにそれです。

しかし、途中で薬の量が増えたことで期待も薄れていきました。事前に、体が薬に慣れてきて効きにくくなるという話を聞いていたのですが、それが現実になると「ダメかもしれない」という気持ちが湧くようになりました。そのうち、私自身も通院に慣れて機械的になっていき、「あ、予約」「あ、薬」という感じで、心を無くしてしまっていたように思います。

また、タイミング法は、この日に排卵がありそうだから、この3日間くらいでタイミングとってね、ということで、「今日は疲れてもう眠いよう」とか「夫の帰りが遅いんですけど」とか「またか…」とか、私や夫の気持ちや事情とは関係なくやってくるので、それはそれは大変でした。かといって「じゃあ今日はやめよう」ということにはなれなくて。だってそれはチャンスを潰すことになるから。このタイミングを逃すことはできない、と必死でした。でもそれって、私が焦っていただけで、夫は優しくいてくれたなあと思います。「今日はもう店じまいです」と言うと「無理しないで寝よう」と言ってくれるわけですが、「なんでそんなこと言うんだ、こども欲しくないのか」と詰めてしまうことがありました。本当に申し訳ございません。

もう気持ちが切れてしまう頃、目安の6回が迫っていました。この目安の6回というのは、タイミング法を半年行って妊娠に至らなかった場合、次のステップである人工授精に進むという病院の方針のことです。うまく説明できないけれど、このままタイミング法を続けるか、人工授精を行うか、選択をしなくてはいけなくなりました。
(続く)

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妊娠を報告することが増えてきて、なんだか恥ずかしくてもぞもぞする。美容師のお姉さんに報告して、共通の話題が出来たのが嬉しかった。

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