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【最強の水回り】住まいを考える

“最強の水回り”という破綻した日本語をタイトルにしてまで思う事、

それは“これ以上に効率の良い水回り配置ってある?”という事。


家事動線から考えても、給排水経路から考えても、とても効率的。
最強としか思えない。そんな水回りの配置。

それがこちら

M建築士が思う、最強の水回り配置

今や戸建新築の水回り間取としては常識でしょうか。

もちろん、ここから
“トイレには手洗いカウンターもつけたい!”とか
“洗面化粧台はW1500は欲しいな〜”とか
“脱衣室にタオル・下着収納は必須!”とか
“お風呂は1620がいい〜♪”とかとか…
諸々のご要望を足してください。どんどん足しちゃってください。

そもそも窓表記をしていないので、このままの間取だと
とんだ湿気空間となってしまいます。

今回伝えたいのはあくまで配置の話。

まず洗面室は、洗顔のためだけのものではありません。
帰宅してからの手洗いもしやすいようにあえてドアは設けないのが好きです。
なので正しくは“洗面室”ではなく“洗面コーナー”ですね。

一昔前の図面は“洗面脱衣室”という部屋名表記がほとんどです。
文化の変化、時代の移り変わりにはついていきたいものです。
いち早く新しい考え方、間取、そして住まい方を取り入れましょう。

余談ですが、コロナを機に“玄関手洗い”たる間取をちらほら見かけます。
玄関に小さめの洗面台を設けて、“帰宅したらすぐに手を洗いましょう”という間取です。
これも水場の一つですよね。

私が考えるところ、そんなもの到底要りません。
理由①掃除する箇所が増える
理由②“帰宅してすぐ手洗い”の習慣は、玄関に手洗い場を設けなくても習慣づけられる
理由③わざわざ玄関にも給排水経路を回さなければならない。
   そのためのだけの給排水は施工費、施工手間から考えても本当に必要か?
   “そこまで無駄に長く給排水経路が増えるわけじゃないよ!”という間取であれば
   そもそも水回りと玄関手洗いの位置が近いという事なので、
   それであれば最初から洗面台で手を洗いましょう。


話は戻りまして…

洗面コーナーの右側(右でも左でも構わないが…)がトイレ。
左に脱衣室→お風呂と続く。
これでお風呂に入る前(もしくは入ってしまった後)、ふとトイレに行きたくなった時
最短距離で一直線でトイレへ向かえます!

↑“いやお風呂の前にトイレいくくらいできるわ…”と思ったどこのあなた。
お年を重ねると、この便利さを痛感するそうです。よ。

今やお風呂の前室として脱衣室を設けるのが主流になっていると感じます。
そしてそこに下着くらいの収納はできるスペースを設けることも一般化…
これはとても良い間取ですし、私も大変共感しています。
浴室暖房乾燥機や洗濯機の乾燥モード、乾太くんで洗濯物を干している方に限っては、、、
これについてはまた別の機会で記事を書けたらと思います。

話は戻りまして…

何より工事の効率の良さ。
排水経路は言うまでもなくこうだろう。

M建築士が思う、排水経路


キュッとまとまった水回り配置で、排水経路に無駄がありません。素晴らしい。
トイレは汚水になるので別配管となりますが、
給水経路をまとめることができるので
やはりお風呂や洗面室の近くに配置するのが良いと思います。

また2階にトイレを配置する場合も、この直上にする事をお勧めします。
それはもちろん汚水枡をまとめる事ができるからですし、
万が一、水漏れ等があった場合(施工不良などではなく、震災等の災害時の検討も含む)、被害を受けるとしたら同じ用途の部屋と考えるのが無難です。

ちなみに、可能であればお風呂は川上に配置したいです。
キッチンは川下に配置したいです。

M建築士が思う、排水経路

なぜなら、、、
キッチンはどうしても油汚れが多くなります。
お風呂は湯船の水を一気に流す機会があります。

もうお分かりでしょう。
キッチンから出た溜まりやすく詰まりやすい油汚れを
お風呂からの排水で一気に流せるからです!

なんと効率の良い事でしょう…
排水管の詰まりとは無縁な住まいとしましょう。
(※敷地条件等を一切考慮していないのであくまで理論上のお話です※)
(ちなみに水は一気に流しすぎても配管内の汚れは運ばれない、という見解がございます)

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