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分離から統合へ向かう時代に、「場」の力を証明する。

明けましておめでとうございます。

年末年始のひとときが終わり、2020年が動き始めました。
ちょうど一年前に書いていたこのnoteを見返してみると、「コミュニティ経営」への宣言をしていました。事業体としての会社と、共同体としての会社。その2つの側面を共存共栄させていく視点で経営しよう、というのが「コミュニティ経営」です。あれから一年を振り返りつつ、今年の宣言を書きたいと思います。

「上場企業一年生」としての葛藤

2019年は、ツクルバのメンバーがダンバー数(=人が安定的な社会関係を維持できる認知限界)である150人を越えて、7月にはマザーズに上場し、社外取締役・執行役員が増えて新経営体制へ移行し、またひとつ会社のフェーズが変わった一年になりました。
そしてそれは同時に、組織の変化と共に「上場企業一年生」としての葛藤と向き合う一年でもありました。

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2019年前半は上場へ向けての階段を登り、後半は事業をより前に進めると同時に、ツクルバの輪郭を描き直すことに向き合ってきました。
例えば、経営理念の再定義、ロゴのリニューアルプロジェクト、そしてステークホルダーとの共創の文化祭としての「御縁祭」の開催など。まだ終わっていないものもありますが、この節目のタイミングで、ツクルバに集う仲間たちと輪郭を描き直すアクションも詰め込んで走ってきました。

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(↑ツクルバの根源的なwhyを見つめ直して生まれた「Founders' Statement」)

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(↑ステークホルダーとの共創の文化祭「御縁祭」の様子)

目に見える形で成果を出すこと。
そして、長期的に大切にしたい思想を形にすること。
これらの時間軸の異なる2つの世界を、いかに繋げながら前に進んでいくか。

振り返ると、その葛藤が2019年の難しさだったように思います。

変わらない景色をずっと目指している

その中でも多くの気づきがありました。自分はツクルバで何がしたいのか?を改めて問い直し、昔の自分たちの言葉を掘り返してみると、ずっと変わらないことを言っていました。

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例えば、約4年前に掲げていた「vision 2020」。これを掲げた頃の2020年は少し未来でした。

それぞれの事業が大きな樹として育ち、森の動物たち(ステークホルダー)は、主客の境目なくそこに集っている。大きく育たなかった樹は切り株になり、腰掛けられる場を提供し、倒れた幹はキノコの苗床になる。いろんな試行錯誤を受け入れる懐の深い生態系。

この絵を作りながら考えていたのは、そんな未来でした。
そして、数年経ちこの絵を見返しても、それに共感している自分がいました。

ある信念にもとづき、言い続けること、やり続けることは難しい。
でも、最後に残るのは文化だと思うからこそ、そして文化とは繰り返されていく振る舞いだと思うからこそ、信念にもとづき仲間とともに続けることの価値を信じています。

分離を統合する「場」の力を証明する

2020年の8月にはツクルバは10期目を迎えます。
この変化の速い時代の中で、10年という時間は社会の重心が移り変わるには十分な時間です。社会の流れとして、2020年代はこれまでに見えてきた様々な分離を統合していくことが求められる時代になるでしょう。そして、それぞれの人生を肯定する「場」の力がより多くの役目を果たすことになっていくことでしょう。

「成果に向き合うこと」と「信念を体現していくこと」を繋ぎあわせる。
ツクルバにおいては、この統合こそ2020年のテーマにしたいと思っています。このテーマを乗り越えた先に、創業から10年の助走期間を経て、いよいよツクルバが時代と向き合っていく次の10年がスタートする予感がします。

個人としても、自分の信念を貫くことに真摯に向き合い、より魂がワクワクする方へアクションしながら、形になるものを生み出していきたいと思っています。

本年もツクルバ共々、どうぞよろしくお願いいたします。

ツクルバ 共同創業者
中村真広

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