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Maa2のダンス遍歴(48)~アナベベスクールナイト~

【一行でわかるあらすじ】
言った言わないの乱、開戦。

“概念(大学のダンスサークルの意)”にて、この目の前のアナベベさんの助言によりブレイクダンスができなかったことにより
ギャル男が「ロックダンス!」と叫んだことにより
磯野がいっつも体育館で功利主義論のごとく、「練習が一番幸せだから、バトルに出る必要などない」と語っていたことにより

今ダンスを続けている。

途中、ササオカさんが「waackしろ」と数年間(ほとんどゴネ得感覚だったと思うが)言い続けたことによりwaack転向という事件も起きたが、やめずにモスンに今いる。

いわば「“始まりの男”アナベベ」くらいの二つ名がついてもおかしくないくらいダンス人生の始まりを作った人である。


今、目の前にいる“始まりの男”は
「なぜブレイクダンスやるならスクール行けと言ったのか」
という俺の問いに即答していた。
「言ってないが?」

えっ、言ったが?

いやいや落ち着け自分。俺にとっては衝撃的だったから覚えているだけだ。
こんな他愛もない会話覚えているほうがおかしい。
アナベベさんはつづけた。

「てかサークル(概念の意)の後輩にダンス教えてって頼まれてスクール行けって言わなくない?普通。」

ドン!!


本当にそれはそうですわ。そして多分この後の話の流れ次第では俺が一分後くらいに言おうとしていたセリフですわな。先に言うのやめて。なんで先言う?未来見た?

それもうスタンド

正面から先輩の意見を聞いて受け入れようとしていたこの会話、気づけばアナベベさんは俺と同じ視点で同じ意見を述べていた。

四人掛けテーブルで二人で食事するとき、向かい合って座るかと思いきや急に隣に座られた気分である。

ド田舎の高校生カップルがなぜかファミレスでこぞって行うあの配置である。
そのくらい急に心の距離を詰めてきた。

「まあでも何年も後にここで会えるってことはすごいことだし、お互い頑張ろう」的なことを話していた。

本当にそれもそう。

この件以外ほとんど覚えていないが、とりあえずこの年のオスンもいつも通り、250人くらいから一次予選で60人くらいになる。
予選もAサークルからTサークルだかその辺までグループ分けされていてめちゃくちゃ長い。

Aサークルの最初に踊るのがゼベさんだったので

「ゼベ!ゼベ!前いけ!ゼベ!」と叫びすぎて開始一分で喉が枯れた。
めちゃまった後に自分の番

人が多すぎてよくわからないが、半年以上クソ技にふれあい、毎週毎週近くの人に付き合ってもらい7 to smokeをしていたので、そろそろ自分の踊りに慣れてきていた。
長い予選が終わり、順位の発表がはじまる。
この回は海外からの参加もとっても多く祈りながら聞いていた。

バトルの通過者発表毎回これ

2サークル予選なので1位から順位が読み上げられていき、どちらも30位?くらいの計60人くらいまで上がるのだが自分のサークルの28位くらいで急にMCが

「北海道の…なんて読むんこれ」と言い出した。
この時点で予選通過が確定した。

初見で読めない名前で活動しているのはMaa2とドスコッティさん、それに加え2名だったため、北海道であれば俺であった。

そんなこんなでめちゃんこギリギリ予選を通過した俺は再びアナベベさんと話したりしてた。

アナベベさんも予選通ったらしい。

なんか10年以上ぶりに予選通りました~っと旨報告できたのは心にじわっと沁みたね。

二次予選は結局普通に落ちた。残念。

話は変わるが、一次予選も二次予選もコナイ君という北海道出身の謎の男がめちゃくちゃかましていた。
新宿歌舞伎町に確実に店を構えているような風貌、異様な貫禄、踊り方はおもろいのに踊ってないときの異常な落ち着き。

この翌週、俺はこのコナイくんと一度だけ2on2バトルに出る。
知り合いは誰も目撃していなかったが、めちゃくちゃ刺激的な一日であった。

次回「Maa2&コナイ」

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