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Maa2のダンス遍歴(39)~台湾再チャレンジ前日編~

【一行でわかるあらすじ】
伝  説  達  成  な  ら  ず  。

俺は伝説を達成することができなかった。
伝説不達成事件の3週間ほど後に台湾のイベントが迫っていた。

このイベントでゲストショーにて、バラをお客さんに渡して次の曲に間に合わずギリギリ転んだり、メンバーの小池さんが己の気持ちよさを優先し、ラストスパートで謎ジャンプをかましたりしたあのイベントだ。

今回はゲストショーとかではないのでただただエントリーしにきただけの外国人である。
今回はンロク、ヒャッハーと自分の3名だけが日本から参加しに行く形であった。

もう前回予選落ちした時点で「次は絶対予選上がりたい侍」として活動していたので気合は十分であった。

が、海外のイベントの告知はなかなか英語が苦手な我々にとっては難しい上、告知が小出し過ぎて、誰も全体を把握していなかった。

その中で気になる情報が一つ。

「DRESS CODE:ANIMAL」


ちょっとたのしそうやん



楽しそうではあるが、初めて見た。
本気でどうすればいいのかわからず、とりあえずギンギラのゼブラ柄を買った。

出発前日もンロクさんと最後に練習をして気合十分であった。
waack cityで伝説達成できなかったこともあり、日本人みんなで予選上がろうぜ!と盛り上がっていた。
家に帰って休んで翌日出国だ。俺は何気なく聞いた。

「ドレスコードの服なににしました?」
ンロクは明らかにテンパっており、いろいろ話していた。
内容はおそらく、そんな服は何も用意してない、ということであった。
言うのが遅れたことを後悔したが、「時しゅでにおしょし」という状況であった。


出国当日、ンロクさんは明らかに余裕の表情で空港に現れた。
話を聞くと、新しく買う時間はなかったが家にちょうど一枚あったとのこと。
ライオンの顔面がでかでかとプリントされていて、こちらをガン見しているタイプのシャツであった。これがちょうどあるって何なのか。どういう家なのか。

そんなこんなで、台湾に到着し、初日は観光した。
なんか猫が死ぬほどいる場所があるらしい。
台北から1時間以上は移動した気がする。

だいぶ町から離れたところに到着。

わけわからん作業場に猫
明らかにやばそうな廃墟
なんかすごい橋。上にはトロッコのレール。
治安はそんなによくなさそう
そこかしこにネゴォ!
日本の田舎とはなにか違う。
廃墟とか壊しかけの建物もたくさん

川を挟んだ両脇に小さな集落がそれぞれできており、一応観光客をもてなす形で栄えているらしい。
写真がないのが残念だが訳の分からない橋の上に、訳の分からないトロッコのレール、そして訳のわからんトンネル。
入口!みたいな表記があり、観光客向けのような
注意書き。俺たちはこれが読めないが、係員もいない。

まぁいけるっしょ。と思い入ったら後ろからおじさんが現れていろいろと言われた。
言葉がわからないがおそらく怒られていた。
ごめんなさい、もなんと言えばいいかわからないのでアイムソーリーと繰り返していたが、ンロクはニコニコしながらずっと俺たちのやりとりを見ていた。当事者なのに精神力が凄い。

結局お金を払い、トロッコに乗った。
歩くのと同じほどの速度で数分トンネルを抜けると、不思議な場所についた。

この町のことはわからないが、炭鉱だった(?)ようで炭鉱採掘体験…のような何かで遊べるようだった。
が、係員がおらず、説明の看板もなく、一通りその辺の砂場を掘り荒らしたり、謎の汽車に乗ったりして遊んでいた。
ンロクはニコニコしながら俺をずっと見ていた。遊べよ。俺が無理矢理ここに来たいって言ったみたいでなんか恥ずかしいわ。

そんなこんなで猫村(?)から帰り、刀削麺やらなんやらいろいろ食べ、夜はヒャッハーと合流して台北の夜市に。

個人的な感想だが、台湾の料理は塩胡椒が使われていないのか(?)味が薄かった。
ハッカクという調味料が特徴らしいが、自分の舌には不慣れで、肉と野菜を焼きそのまま食べているような感覚に陥った。

なにか味のついたものが食べたい。

一応事前の調べでは
日本人に人気のホットドッグを売っているお店が人気とのこと。
祭りの出店風の場所に行き、人数分注文する。

ナンのような形のパンにソーセージ。
美味そうだと思い齧り付くと、衝撃を受ける。

パンはもち米をこねたようなもので、不思議な食感。あとめちゃくちゃ甘い。
砂糖なのかなんなのか記憶が薄いが、甘い。

このタイミングはしっかり味ついてるのかい?
しかもしっかりついてるのは甘味なのかい?

しょっぱさを求めてソーセージをかじる。
味はなかった。

個人の感想なのだが、あまり得意な味ではなく、しかしだからと言って異国で買ったものを食べ残すのも違うと思い、完食した。

完食して、ホテルに戻り就寝。
5.6人で寝るタイプの部屋でンロクさんは爆睡している横で俺は全く眠れなかった。

俺の体はホットドッグ系デザートに合わなかったようで、死ぬほど腹を壊していた。
苦しくて寝られないし、明日から数日間ものが食えるのか。腹に優しいものを食べたいが、お店でなんと伝えればいいのか。
と思っているうちに朝4時。
明日は気合いを入れて臨みたかったセラワック。

俺は海外の恐ろしさを感じた。

次回「クソ技in台湾」

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