2023.03.26 Waacking festival vol.1総評

Maa2です。

タイトルのイベントのジャッジをさせていただきました。

総評でマイクでもお話しましたが、話しきれなかった分も含めて、書かせていただきます。
毎回毎回イベントのたびに話したいこと多すぎて話しきれません。

コメントを聞きにきた皆さんの話を聞いていると、少し過剰に技術力を気にしているようなマイクでは
*技術力
*プロモーション力
*その他の表現
をバランスよく磨こうぜという話をしました。

〇そもそも自分のスタンス
前提として
「自分はここを重点的に評価します!」とか
「こういう点を気にして審査します!」とか
そういうことは気にしてません。

映画見るときに
「作画だけ見ます」
「ストーリーだけ見ます」
とか決めずに一生懸命見て、終わった後に
あれがよかった、これがよかったとかワイワイ考えて
自分の価値観ともどもようやくボヤっと輪郭が見えてきて
振り返って初めて形になる感じですかね〜

というわけで自分の感覚に響いたほうに延々と上げました。
その感覚の中では、踊り方がどうとか、ここの音の取り方がどうとか
加点減点みたいな感じではなく、ごちゃごちゃ考えず包括的にみながら審査させていただきました。

その中でとてもよかったな、と思ったムーブは基本的に
「始まりから終わりまで集中してみることができる」というか
なんというか集中させてくれる、潜らせてくれるというか。
しっとり踊れというわけではなく、笑えるダンスでも、盛り上げるダンスでも情熱的なダンスでもいいんですが、違和感で脳みそからクエスチョンマークが出てきて集中力が少しだけ落ちる気がしました。

〇違和感はどういうときに?
この日多かったことが3点あります。
この日に限って言えば、元気よく踊っているのに不安そうにしている人が多かった気がします。

すごく極端な例え話ですが「水戸黄門の決め台詞の時に後ろにスーツ着たスタッフが少し映り込む」みたいな場面見ると、その回がおもろかったかどうかより
「え、あのシーン変なスーツの奴おらんかった?」と謎のメタ視点が生まれてしまい、決め台詞が入ってこない感じですかね。例えがやばいですかね。

あんまイメージできないですが、不安ならこれでもかというくらい思いっきり不安そうにしながら元気に踊ったら、むしろ目が離せなくなる気がします。

さっきの例えでいうと、スーツの奴が映り込むだけではなく、急に助さん格さんとか戦いだしたら自分の場合は「早く続きを見せてくれ」となります。多少のおかしさも自分の世界に取り入れてやり切ってほしいです。
やり切るというのは暴れるとかカマすとかそういうことでなく、世界観の輪郭を守り切ることです。
伝統的なwaackingでもいいですし、他ジャンルが混じっていてもいいですし、全く新しい形でも、他の人と違っていても構いません。
しっかり輪郭を守り切ってください。
輪郭の形は歪んでいても平気ですが、細かい話すると一生終わらないので、とにかく"やり切る"を大事にしてください。

そして2点目。
総評でも話した【プロモーション力】に関する部分です。

「集中してみているときに一瞬集中力が切れてしまうポイント」がありました。

40秒ほど同じ感覚、同じテンションで踊れば技術がある人の踊りでも「ずっと同じやな~」と脳が思ってしまいました。

世の中の99%の人がBzの名曲、「LOVE PHANTOM」の前奏をスキップします。多分。

そのくらいに転換というものは大事なもの。

思いっきりダンス自体を変えるもよし。視線の先を変える。距離感を変える。動きのサイズ感を変える。なんでもありだと思いますので、「変化」を作れるといいですね。

3点目。
自分のムーブの中に「自己紹介」を含めてほしいと思いました。
もちろん、名前を言うとかそういう話ではなく、どのような人なのかを見せてもらえるとその後の40秒?くらいがスーッと入ってきました。

あ、自分の番だ!
どうしよう、習ったことやらなきゃ…で20秒くらい経ってしまい、その辺りでなんとなくその人のことがわかってきたときに時間が来て終了。
というのが多かったです。
技術じゃなくて、衣装でも表情でも視線でも佇まいでもokです。

お笑いの「掴み」みたいな感じですかね。
錦鯉とかが最初に「こーんにーちはー!」って言うのと似てる気がします。
自分はお笑いは好きな全くの素人ですが、あれあるだけで、いきなり話されても入って来ない部分がスッと入ってきて心地よく次の話が聞けます。

ジャッジもお客さんも人間なので、ちゃんと見てくれたら安心して見られます。

はい、めちゃくちゃ長くなってしまいましたが。
こんな感じが全体のイメージです。

以下個別のコメント

優勝のジュリちゃんは
技術もさることながら、強靭なプロモーション力というか、とても集中させてくれました。
あの時間お香でも焚かれてるんかと思うくらいリラックス効果というか空気が変わった感じというか、そんなものを感じました。

準優勝のレナさんはpopスタイルも混ぜつつ、しかしちゃんと世界観の輪郭を保ちながら踊っていたと思います。
勝ち負けはつきましたが、同じくすばらしかったです。

個人賞のえみみちゃんは
自己紹介の部分がしっかりとできていましたし、ストーリーができていたので、今後どんなすばらしいダンサーになるのか、すごく楽しみです。

後は良かった方は
ダイナミックな動きで魅せられていたヤンホヤンホくん
常にやり切っていたしほさん
しっかり世界観を守り切っていたルパンさん、かないくんなどなどたくさんいました。

また、とてもよかったけど
少しもったいない部分を感じた方は
でぃほちゃん、かずくん、わがちゃさん、その他何名か。
この辺りは自分に何か言われても鬱陶しく感じるかもしれないので詳細は書きませんが、自分の感性ではそう感じました。

最後に一つ、多くの方が誰かの真似をしたり、 waackらしいことをしようとしていたと思うんですが、正しさは人それぞれなので、正しいスタイルというよりは、異なる意見の方にも響くよう細かいところに説得力を持たせるように注力すると皆さんもっとよくなると感じました!

漫画に例えると、ワンピースとかも「海賊の漫画!」ってだけじゃなくて、いろいろ悪魔の実とか、ちょっと変わった海軍とかいろいろ設定盛り込んだら話の説得力という凄みというか、厚み?がありますよね。
悪魔の実なんてあるわけないじゃん〜とか無粋なことを言わずに熱中してる人が世界中にいますよね。
説得力とか納得させる、集中させる重厚な生き様なのかもしれないっすね。
自分も頑張ります。

長くなりましたが、これをマイクで話そうとした結果、全然話せなかったのでここに残しておきます。
関係者、参加者皆さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。

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