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「雪解」について

こんにちは。私は文学部に通ういち凡人です。

まず初めに、この記事は浅い知識の素人が書いている記事なので、全てを信用しないでください。気になった方はぜひご自分で調べてみてください。
いいですか? 言いましたからね。

私がカリスマにはまったのは去年の秋ごろのことでした。まるで衝突事故のようにカリスマに出会ってから早一年が経とうとしていて、時間の早さというものを身をもって体感しています。思えばあの記事がすべての始まりでした。

「なんだこのふざけたMVは」から始まり、いやに耳に残るメロディと、秀逸なドラマであっという間にカリスマという沼に落ちてしまいました。
全員大好きですが、特にふみや理解大瀬の三すくみが好きです。色味も相まってキュート。
はまりたてのあの時は、まさか財布ドロボウに落ちるなんて思ってもみなかったでしょう。

さて今回、ネットの海に引きこもりがちな私が記事を書いたのは、ある曲について考察をしてみたかったからです。

ずばり「雪解」です。

この曲は湊大瀬が記念すべき初カリスマブレイクした楽曲です。儚くも美しいメロディに、いつの間にか虜になってしまう最高の曲です。

ここで少し話が変わりますが、理解くんがある本をお勧めしていたことがありました。

「方丈記です。これを読めば非常に勉強になります。全てのことが書いてある。ご一読を」

#20  「Xmasパーティー」

「方丈記」です。この方丈記が「仮住まい」を主題にしているということは様々な方に言われています。それについて詳しく解説してあるとても素晴らしい記事もあるので、調べてみてください。

私はある日、中世の文学の講義で方丈記に触れました。そして教科書として指定されていた本の一文を読むなり、講義中であるにもかかわらず大声で叫んでのたうち回り教授に詰め寄って「なんだこれは!」と憤慨しそうになりました。実際は静かに震えていました。

私が慄いた一文がこちらです。

「冬は雪をあはれぶ。積り消ゆるさま、罪障にたとへつべし。」

「方丈記」

私の浅い知識で簡単に訳すと、「冬は雪を楽しむ。雪が積もって消えるさまは、罪に例えられる」になります。「罪障」とは仏教用語で、極楽往生の妨げとなる悪い行いのことです。

もうすでにやばいですね。湊大瀬、ここでほぼ確実に方丈記を読んでいることが分かります。

雪は罪に例えられる。湊大瀬が雪が好きなのは、もしかしたら内罰のカリスマだからなのかも。

ここで終わりません。実は、方丈記のこの一文は引用元があります。それが次の短歌です。

「年のうちに積もれる罪はかきくらし降る白雪とともに消えなむ」

「拾遺和歌集」

こちらも簡単に訳します。
「一年のうちに重ねた罪はみんな、降っている雪と共に消えるだろう」です。

大丈夫ですか? 私はこれを書いていて熱が出そうです。
ちなみにこれを詠んだのはかの有名な紀貫之です。拾遺和歌集の成立が大体一〇〇五年から一〇〇七年なので、千年とちょっと前に詠まれたということになります。えぐい。

みなさん、ここで曲のタイトルを思い出してください。
大丈夫ですか? 動悸や息切れはしていませんか? 私はしました。

「雪解」ですね。MVをみると、ラストシーンでしっかり雪が解けている。つまりこの曲は、最後に湊大瀬の罪が消えて終わるのです。
そして湊大瀬が笑って、ぴくりとも動かない。「解けれた雪のように心の底から笑ってる」んです。

ここからは憶測になってしまいますが、ひょっとすると湊大瀬は罪や罰なしでは生きていくことができないのかも。なので、罪が消えると同時に湊大瀬も死んでしまうのではないかと。
罰と共に生き罰と共に死ぬ湊大瀬、いいと思います。すみません憶測です。

以上です。草薙理解のおすすめ読書、ちゃんと湊大瀬も読んでいたようです。よかったね理解くん。

また、この記事はあくまで私の個人の解釈であり、曲の意味を決定するということではございません。ご了承ください。
ここ訳間違っているじゃねえかとか、その解釈おかしいぞとか、ご意見があればぜひ教えてください。この記事は浅い知識の素人が書いている記事なので、全てを信用しないでください

読んでいただきありがとうございました! 責任を取って首を掻き切ろうと思います。最後に、全てのカリスマと凡人にご多幸あれ!

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