【総額420万】借金があった過去について
お陰様で今でこそ、それなりにお金には困らない生活を送らせていただいていますが、そんな僕も、35歳までは実は「借金」を抱えていました。
そしてこれが、それまでの僕の生き方をかなり縛っていたことを今になって感じています。
ですので今回は、その借金についての経験談を語ってみようと思います。
初めて借金をしたのは、大学3回生の頃。
これを借金とは見なしていない人もいるかもしれませんが、借金と形容しても過言ではないもの。
「奨学金」
を受給しました。
当時、僕は映画制作をしていたので、空き時間はフルにそれにつぎ込んでいたこともあり、アルバイトする時間を取ることができませんでした。
そのため、両親の仕送りだけでは足りない月もあって、第二種奨学金を申請した次第です。
こうして、月5万円を2年間、受給。
加えて僕は大学院にも通ったので、其方では第一種奨学金を月8万円、2年間、受給しました。
4年間の合計額は、330万円。
これにより社会人一年目・25歳でいきなり330万円の負債を背負った状態になり、毎月2万円ずつ、返済していくことになりました。
良い会社に就職できていたら別になんてことはない出費ですが、生憎、僕は就活に失敗し、フリーランスの身で当時の月収は税込で18万円。
そこに月2万円、自動で引かれるのはきつい。
実家を出て一人暮らしなどは考えられませんでした。
それから毎月地道に返してって、2015年、当時31歳。
この時点で奨学金は残り200万円と、徐々に完済が見えてきていました。
そのころは東京で一人暮らしをする余裕もあった。
しかし、何を思ったか、僕は、ここで新たな借金をしてしまうのです。
正確にはある「ローン」を組みました。
どんなものへのローンかというと、それは……
「歯列矯正」
です。
これが約90万円だったので、また負債が300万円を超すという事態に。
奨学金と合わせたら月々の返済額は約3.7万円。
しかも僕はこの2015年は仕事の調子が悪く、貯金を切り崩す生活をしていました。
その結果、東京での生活を継続することができず、実家に戻る羽目に。
このときばかりは本当に悔しかったです。
ただ、幸い、奨学金は繰上げ返済ができる。
それからは、本業と合わせてアルバイトをしたり、あまりお金を使わない生活をして貯金を増やし、合間合間で奨学金を繰上げて返済。
そして、4年後の2019年の終わり。
ついに奨学金を完済できました。
歯列矯正については、5年ローンだったのでその1年後くらいに払い終えたような気がします。
この経験から学んだことは、
「ローンはなるべく利用しない方がいい」
ということ。
将来の可能性を狭めてしまいかねないし、現に僕は30代半ばまで毎月の返済が頭から離れず、いろいろな経験ができるチャンスを逃してきた気がします。
今は、大きな出費があるときは必ず一括で支払っています。
逆に言うと、一括で払えるようになるまでは、「それを手に入れる資格がない」と考えています。
普段の投稿内容から、僕はマネーリテラシー高そうに見えるかもしれませんが、今は本当にそうだとしても、それは数々の失敗から成り立っているものでもあるのかも、と思ったりします。