◯◯◯ばかり意識すると幸せは遠ざかる。

僕は、その生活を詳らかにしたとしたら、人から見れば「倹約家」に入るかもしれません。
自分としては意識して倹約生活をしているのではなく、あまりお金を使うような趣味を持っていないから自然とそうなっているのですが、お仕事を始めてから間もない頃からほんの数年前までは実際にこんな思考を持っていました。

その思考とは、







「コストパフォーマンス重視な思考」

です。
これを聞いて、

「全然悪いことではない」

と思った方もいらっしゃるかもしれません。
僕も別に、悪い思考だと思ってはいませんし、今でも基本は、「コストパフォーマンスが良いもの」を求めています。

ただ、それが行き過ぎていたような。
何につけても「コストパフォーマンスの高さ」を意識していたように感じます。
高い服より安くて実用的な服、高級料理よりチェーン店でお腹が膨れる料理……みたいな。

一面においてそれは正しくて、安くてもおしゃれな服は探せば沢山ありますし、大衆的な飲食店にも美味しいものは十分、揃っています。
そして、コスパ重視で生きると、お金も貯まりやすくなります。

ただ、あまりにそれを追求し過ぎてしまうと、お金の代わりに大事なものを失ってしまったり、得られない気がするんですね。

その代表的なものが「経験」です。

ブランド物の服がなぜ高いのかというと、そこにはそのブランドの歴史が詰まっていたり、そのブランドでしか出せないデザインがある、といった背景事情があります。
店員にも一流の接客や確かな知識が求められます。

これは高級料理もそうで、価格には、それを作るシェフの歩んできた経歴や食材の質など、さまざまなものがそこに添加されているんですね。

確かに、そんなもの消費者側が意識する必要はないと言えばないのかもしれませんが、そんな料理を一度味わってみる、そんな服を身につけてみる。
実際にそれをしたとき、得られるものがゼロかと言えばそうではないと思うんです。

スタッフの接客や教えていただいた知識に、今後の人生においてとても役立つものがあるかもしれませんし、それを経たことで視野が広がる可能性も大きくあると思っています。
もちろん、何にもならないときもあるかもしれませんが、もし、有用な経験を得られるのなら、それは、そこに費やす数万円以上の価値があります。

ですので、コスパばかり意識していると、いつまでも自分の世界が広がらないままになってしまい、幸せに大きく関わる、人とのつながりも築きにくくなって、時間だけが過ぎていくことになる可能性もあるのでは。

それで蓄えたお金にはたしてどれだけの意義があるのかな、と思います。
お金を貯める習慣は大事ですが、必要以上にコスパにとらわれないことが、幸せになる秘訣の一つだと僕は考えています。




読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。