Symphony in White and Red/James McNeill Whistler
全体を構成しているのは、線。筆をなめらかに走らせた跡だ。
そのひとつひとつに色がのせられて、この世界がつくられている。
近くでみるとやはり線の存在が目立っている。
こどものころに食べた細長いひも状のグミを思い出す。
グレープ味、リンゴ味、ソーダ味、コーラ味。
それらがうねうねと集って人物なり背景なりを形どっているようだ。
あいまいに描かれている人物と背景のせいで、ぱっと見ではどんな場面かもわからない。
赤い団扇のようなものが目立つ。なにやら舞台の上で人が踊っているのだろう