![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144811399/rectangle_large_type_2_ada678e51290bdaa7cbb40221c55b134.jpeg?width=1200)
分かりずらい原文の翻訳には、原文をリライトしてから訳してみる
人の文章には、その人特有のクセが出る。
翻訳をしていると、たまにクセのある文章に出くわすときがある。
そんな時は、原文の意味を損なわずに、自分の言葉でリライトしてから訳すようにしている。
例えば、次の問題文を訳するとする。
『しかし、この5%の売上高の半分以上が実はソニーの半導体子会社、ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、ソニー)であることを知れば、見える景色は変わるだろう。』
これは、東洋経済オンラインに投稿された記事の抜粋である。
気になったのは、『~であることを知れば、見える景色は変わるだろう』の部分。
この表現は、この問題文の前文にあたる、『確かに以上の事実だけ見れば、売上高5%前後に過ぎない日本にTSMCが進出したことに首をかしげる方は多いだろう。』の内容を受けている。
そこで、この問題文を『5%以上の売上の半分以上が実はソニーの半導体子会社からの収益であるという事実を知っていれば、この状況(売上高5%前後にすぎない日本市場に企業が進出してきたこと)に納得するだろう』と解釈した。
そして、『~であることを知れば、見える景色が変わる』を、『~という事実(知っていること)が違う見方をもたらす』とリライトした。
このリライトをベースにした訳文は、こちら。
"However, knowing that more than half of this 5% of sales was actually due to Sony Semiconductor Solutions ("Sony"), a semiconductor subsidiary of Sony, will change your perspective."
少しスッキリとした英訳になったのではないだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?