キリンレモンが苦く感じる頃には。
少し、お久しぶりです。変わりなくすごされていますでしょうか。
前回お礼を言えていなかったのですが、記事に対してのリアクトが受け取れてとても、それはそれはうれしかったです。ありがとうございます。これからも、この場ではきままに生きさせて頂きますね。
突然ですが皆さんは炭酸、お好きですか?私(わたくし)はあまり好きでなかったです。喉への刺激と受け取れる甘さ以上にあるカロリー。年を経るほど自ら手を伸ばすものではなくなっていきました。
しかし大人になり、社会の荒波にも出るようになって甘さや刺激が欲しくなったのか。時たま手を伸ばすようになりました。喫茶店でのこっくりとしたメロンソーダや屋台ではすぐ飲める状態におじちゃまがしてくれたから自分で家で開けるまで30分格闘したラムネ。特別な日には、100%の果汁と炭酸のみがミックスされたタイザーを。(ペアがいちばんすきなんですけどあんまり売ってないんですよね)私の日常にすっと馴染んでくれました。
今回取り上げたいのは1928年発売のキリンレモン。瀬戸内レモンエキスと純水を使用し、(なんと人工甘味料、着色料、保存料不使用なんですって!オドロキ)すっきりと仕上がっている誰もが知るロングセラー商品ですね。
のぼる小寺さん
珈琲さん作の漫画、そしてそれを原作とした実写の映画です。その映画をご覧になった方はいますでしょうか。高校生の日常を丁寧に切り取っているとても温かくなる素晴らしい作品です。(続々と公開終了してしまっているので観劇ご希望の方はお早めに) 私は推しである工藤遥さん(元モーニング娘。10期メンバーで今はご卒業されて女優業をなさっています)の初主演映画とのことでいそいそと3回ほど、見に行かせて頂きました。その中でキリンレモンはとてもさりげなく、しかし重要なモチーフとして映画に登場します。
勿論推しが飲んでいるものは飲みたい、というオタク気質が勝利した結果ではありますが確か3回ほど賞味させて頂いた中で、驚くことがありました。
甘くて苦い。むしろ味わうほど苦いのでは…?
と。余計なものを一切使っていないからかもしれませんがはじめて炭酸に抱く感情でした。どきっとした。
のぼる小寺さんには進路に迷う様々な高校生が登場します。脆くてなんでもできそうで。悩みながらもきらきらしている空間にお邪魔させて頂くのは多少の背徳感もありながらとても幸せでした。工藤遥さん演じる主人公の小寺さんはひたすら壁を登る。登り続ける。(彼女はクライミング部に所属しています)クライマー、とりあえず目指してみます。と真っ直ぐ担任の教師を見つめる目は純粋で、まっすぐで。そんな小寺さんはひたすら見つめる周りの高校生達の日常もゆっくりと変えていきます。
あまくてしゅわしゅわした炭酸はすぐに消えてしまう。炭酸に限らず清涼飲料水は良く学生がcmに使われますし、世間様のイメージでは=青春なのだろうと理解は出来ます。しかしわたしの学生時代はそのようなものではなかったので(これもいつか述べますね)ふーん、と知識としてだけ存在していました。
しかしのぼる小寺さんを観賞して、キリンレモンを飲む。それだけで疑似体験したような、すっと=青春か、と納得できた気分になりました。
直接体験できなかった苦味とやっぱりいいものだなあと感じられる甘さ。とうに過ぎ去ってしまった日々への爽快感。大人になりきる前に経験できてよかった。
色々あったけどしっかりDVD発売されますように。
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