裏ドラの友人

当時、仲間内で麻雀が旨いとされている友人がいた

得意な手役が三色という今の雀荘のメンバーにいそうな感じの麻雀が彼のスタイルだった

特にリーチをかけることが多くそのアガりのほとんどが満貫以上であった

そんな彼のアガりで死ぬほど見たのがリーチ裏3というアガりだった

今のフリー麻雀で彼のような人は大活躍だろう!チップもウハウハである!

彼にどういった手と手牌が入っているかわからなかったが彼は必ずリーチをかけてきた。かなりの面前派で鳴くことは少なかったと記憶している

パターンはいつも同じである

彼がリーチをかけるそして出アガる。だいたい俺が振っていたが・・・・

「リーチのみ・・・・裏は・・・3満貫!!」

このパターンである・・・

「そんなノミ手が満貫!!」俺は漫画に出てくる負け役のモブのような顔で点棒を払った・・・

皆、彼のリーチは裏が乗るので警戒していた。まだ降りることを知らない時期だったので回ったが正しい言い方かもしれない

彼がタンピン系の河でリーチしたら皆倍満を覚悟して早上がりに移行していた

考えてみてくれ・・・・

メン・タン・ピン・三色・表1または赤・裏2で倍満だ!

彼のリーチを阻止しようと食い散らかすのはいいが手牌を狭めたところ当たり牌をつかんで結局彼に放銃ってのが俺たちの敗北パターンだった

少ししてからもう彼はそういった星のもとに生まれた人なんだと割り切りできる限り△を増やさぬように俺は打ち始めていた。

まあ、俺の代わりに振ってくれる人を用意して横移動を願ったのである。

彼は俺らのメンツの中でかなり好成績で+280でトップを走っていた!

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