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インドの映画館で映画を見てみた。
インド人に休日の過ごし方を聞くと、まず映画鑑賞と答えます。
私が住むチェンナイ市内にも多数の映画館があり、コロナ禍においても毎週新作映画がリリースされています。
他方、インド内務省は「監視、封じ込め、注意に係るガイドライン(Guidelines for Surveillance, Containment and Caution)」で州政府などに対して、マスク着用や消毒などの適切な行動を市民に促す措置を厳格に講じるよう引き続き求めています。
現在では活動制限措置は緩和され、例えば、映画館や劇場の利用については、これまでの「収容人数の50%を上限とする」という条件から、「情報・放送省が内務省と協議の上で発行する感染防止手続き(SOP)を順守する」という条件にとどめ、収容人数に上限がなくなっています。
この状況下、「インドの映画館で映画を見るにはどうすればよいか」、「感染防止手続きがどのようにとられているのか」、「館内の様子と感想」について私の体験を記します。
インドの映画館で映画を見るには
私は「BookMyShow」というウェブサイト、アプリを使用して予約しています。
このサイト内のレビューや、同僚やドライバーといったインド人から評判を聞いて、どの映画を見るかを決めています。
ちなみに、上映されている映画のほとんどが現地で制作された現地語のものです。
「現地」「現地語」とは、例えば「タミルナドゥ州」「タミル語」というように州規模のものを指します。
州毎に、言語も違えば、人気の俳優も違います。また、インド全体で13億人、州毎でも数千万人、多ければ2億人に迫る人口です。
ターゲット州を特定して映画を制作しても市場として十分成り立ちますし、むしろ特定しないと興行的には難しいのかもしれません。
残念ながら英語字幕・吹替の有無は事前には確認できず、上映が始まって初めてわかります。
見たい映画が決まったら、「BookMyShow」にて座席指定、チケットの購入ができます。
1月末時点では「収容人数の50%を上限とする」条件であったことから、前後左右連続した席は購入できないようになっています。
この条件が緩和された2月以降に改めて確認すると、前後左右連続した席が購入できるようになっていました。
感染防止手続きがどのようにとられているのか
写真は収容人数上限が撤廃される以前、2021年1月中旬に撮影したものです。
上述の通り2月以降収容人数上限は撤廃されていますが、マスク着用や消毒の徹底が求められています。
以上をご留意の上、以下を読み進めてください。
まず、映画館のエントランスでマスク着用の確認、手の消毒が徹底されていました。
そして、このように映画館として感染予防対策を徹底している旨を強く周知しています。
観客はまばらで収容人数の10%程度でした。
こちらの映画館ではどの観客も前後左右を空けて着席していましたが、別の映画館では親しいもの同士、隣り合って着席している観客もいました。
上映中に係員が注意し、席の移動を促し、その観客もおとなしく従っていました。
館内の様子と感想
映画館によっては冒頭、インド国歌が流れ、観客全員起立します。
その後、本編が始まります。
「きっと、うまくいく」など世界的大ヒット映画を多数輩出しているだけあって、クオリティは高いです。
大まかなインド映画の展開としては「主役・設定の説明→ヒロイン登場→恋に落ちる→ダンス→大事な人が殺される→復讐→ダンス」といった感じです。
全体で3時間程あり、途中(上記でいう復讐に向かう直前など)に15分程の休憩をはさみます。
コテコテの展開ということもあり、多くの観客が物語に入り込みやすく、主役に対する歓声や、悪役に対する罵声が館内に飛び交います。
この状況からもインド人が如何に映画を愛しているかがわかります。
英語字幕・吹替がない作品がほとんどですが、「展開がわかりやすい」「歌とダンスが多い」こともあり、現地語が一切わからない私も十分楽しめました。
恋愛・家族ドラマよりもアクションものの方が、画で内容を理解しやすいので、現地語がわからない人にもおすすめできます。
引き続きマスク着用や消毒などの適切な行動を徹底し、安全第一でインド映画を楽しみたいと思います。
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