龍笛の美しい音色に惹かれて

5月に入り、私の生活は一変しました。

去年から舞楽を習い始め、今は「萬歳楽」を練習中です。舞楽の先生は、元々龍笛の先生で、音楽大学では雅楽を教えています。

YouTubeで先生の龍笛を見るまでは、全然、全く龍笛に興味を持っていませんでした。

なのに!!

先生の龍笛の音色が、どこか懐かしく、私の魂が静かにざわざわと不思議な感覚になりました。記憶の中の片隅に忘れていた、何かに触れたような、微かな喜び。あまりにも微かな喜びで、心が落ち着いていなければ気づかなかったくらいの繊細な響き。

そして、気づいたら口笛を吹いていました。

舞楽のお稽古に行ったとき、すぐに仲間の方にお話しました。そのお仲間の方は瑞穂舞からのご縁です。その方は龍笛をもう何年もやっていますので、素晴らしさを知っていて龍笛のお稽古に誘ってくれました。

先生も喜んでくださり、すぐに先生が主催する龍笛クラスに体験に行きました。

最初は音が出ないと聞いていたけど、ほんとにかすりもしない。これは無理かもと諦めようとしている自分と、記憶の片隅に感じた懐かしい響きに導かれる自分。

家に帰って、またあのYouTubeを見ると、やはりやりたくなって、10年先を見てやることに決めました。

腹式呼吸でやるようになり、少しずつ音が出るようになり、希望が見えてきたところ、

面白いことがありました。

小学生のころ、作詞作曲して、振り付けも考えて、近所の女の子を集めて、アイドルごっこしていたことがあります。その曲は、どこか古めかしい音律でした。

ふと、その曲を龍笛で吹いてみたら、ぴったりはまりました!びっくりです。ピアノでは微妙に合わない音階が、龍笛ではぴったりなのです。

そうか、

妙に納得する私。

平安時代に龍笛をやっていたんだろうなー。なんとなく思いました。

前世でやっていたなら、上手になるかな?いや、上手になりたいというか、美しい音色で吹いてみたい!10日年を目安に頑張ります。

龍笛の先生は、まさに美しい音色で、お姿も公家の方のような凛とした美しさが際立ちます。この先生に出会えてしあわせです。この先生でなければ龍笛はしていなかったと思います。

私とは無縁だった雅楽の世界。なんとなくのご縁繋がりで導かれてきたことですが、本来の自分に戻れるような気がしてなりません。

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