16歳からのLIFE SHIFTは世代の違いを認識するための書籍であると同時に、今の自分を振り返り、未来を考える書籍だった
人生100年時代の到来。
この言葉を耳にするようになって久しいがどう受け止めているのだろう。
今の生活、年齢、家族構成、体調、そのほか。
置かれる立場にとってそれは様々だろう。
そんな先のことを考えられない、という人もいるだろう。
大きく考えるとごちゃ、っとなることも理解できる。
この書籍の良さは3世代のシナリオがあること、検討するポイントを複数用意して記載されていることだと思う。
自分にぐっと引き寄せて考えやすい。
違いを認識するため、今の自分を振り返り未来を考える
フィクションだけどある意味ノンフィクションだと思う。
1945年生まれの武夫、1971年生まれの浩子、1998年生まれの翔太と葵。
この3世代にそれぞれのシナリオを仮定しながら展開していく。
シナリオを仮定するので複数のポイントから考える必要がある。
人生100年時代。
近年65歳定年説から70歳定年説が現実味を帯びようとしている。
現在45歳だとしたら、
「あと25年もこの生活?!」
ある意味自然な感想かなぁ、と私は思う。
6~7年前までは企業に所属し、終身雇用を疑っていなかったのだから。
年齢は違えど、当時のわたしならこんなことを考えていたかも。
あと25年もこんな生活の中身は
①毎朝同じ時間に起き、同じ場所に仕事に行き8時間勤務、およそ定刻に帰宅
②通勤と仕事をする体力、気力は持つのか
③給与はいったいどれくらいもらえるものだろう
在職当時は60歳定年、65歳まで再雇用。再雇用の方のお給料を聞き及んでいたので「減少」する、と思っていた
④老後資金は十分だろうか
記載した中には無形資産と言われるものは含まれていない。
この書籍によると無形資産とは
あと25年もこんな生活なのか、と愁いだけを感じるのではなく、どう生きたいと思うのか。
この3つの無形資産を振り返り、必要であれば増やしていくことを考えることが大切。
①②③を循環させながら考えていくことで「どう生きたい」が形を成してくるのではないか、と感じた。
私の親世代は教育・仕事・引退の3ステージが人生モデルだった。
わたし自身は、私世代もこれに近い、と思っていたがすでに崩壊しつつある。
日本の超大手企業ですら終身雇用は難しい、と明言した。
親の世代のレールをなぞっていても親と同じところにたどり着けない。
引退後のシナリオに変化にむけて、準備していかないと、現実として。
そしてこの書籍のタイトルにある16歳は、全く違うシナリオを描くのだ。
これだけでも知ることが大切だと思う。
なんとなく、ではなく、現実のこととして受け入れ、これからをどう生きていくのか。
様々な角度から自分を点検していくことが今できることだと感じた。
就労支援の現場のことを振り返ってみた
この点は心にざらつき感を残した。ざらつきの中身はここまで具体的に考えていなかったところによる。
相談者は多様で、就職活動に臨める方、臨むには少々(多く)時間がかかる方とひとくくりにはできない。
答えを求められても今は不確実性が高く、将来の予測が困難な時代。
会話の中からその人にとって望ましいと思われる一つの解を伝えることが精いっぱい。
今なら、もっと違う接し方ができるのではないか、そんなざらつきだ。
私はどう行動するのか
100歳まで生きたと仮定して。
いや、そんなに長生きするかはわからないけれど、あくまで仮定。
折り返し地点は過ぎている。
無形資産を増やす行動が有形資産を結果的に増やすと思った。
書籍に書かれている無形資産。
この3つはどれもつながりがあって、例えば知識やスキル。
これで終わり、はない。
世の中はものすごいスピードで変化する。
現状維持は衰退の始まり。昨日より、今日。少しでも進化する。
1人で得る知識には限界がある。
多様性にとんだネットワークに所属しているとそこにいる人からヒントをもらえるかもしれない。
気づきを得られるかもしれない。
素直に学ぶ姿勢も大切。
他者の経験から学ぶことは多い。
自分の経験は「経験した」で終わらずに、この経験は自分に何をもたらしてくれたのか、意味づけすることも忘れずにやっていきたい。
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