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【私の経験:番外編】カーナビがない時代のルート営業


新卒で入社した企業で17年間の営業経験をした。営業経験そのものは別の記事で書こうと思って、準備中。

仕事を振り返っていて「そういえば、カーナビなかったんだった」
だからこその面白さも迷子になることも多々あったな、と思い出したのだ。

ルート営業の番外編としてカーナビがない時代の営業について書こうと思う。

カーナビがないので営業の事前準備として
地図のコピーをとる、訪問先をマークする。
インターネットもない時代。頼みはゼンリンの住宅地図

入社当時は住居表示がわかりやすい(○○町〇丁目〇-〇)地域を担当した。

住居表示で多少の苦労はせいぜい〇丁目の表示がない工業団地。工業団地はエリアごとに特徴があることを訪問する過程で知った。

景色が大きく変わらなので、覚えるまで多少の時間はかかったけれど、覚えてしまったらなんてことない。軽自動車で走るのでトラックの風圧には辟易だったけれど。

その次に担当したのは郊外エリア。
郊外エリアは○○町○○○○と地番表示された地域が含まれていた。

地図を見ながら探しても、そう簡単にその場所にたどり着けなかった。
地番は並んでいるのに、実際の顧客先は離れていることがあり、探すのに時間がかかった。迷うことも多々あり。

夜道ではない限り、迷っても何とかなるだろう、と思っていた。
土地勘がまったくないエリア。かつ、地番表示。1件訪問するにも時間がかかる。上司からは訪問数が少ないと叱責を受けたこともあった。

反面、道を覚える楽しさもあった
繋がっている道が確認できるとどう最短ルートで行けるか、を考える
ゲームのようではあるけれど、効率的なルートを探すことは訪問件数を増やすことになるので大切なことだった。

私が営業職を離れて数年後、営業車にもカーナビが導入された。
スマホも一般的になってカーナビのデータが更新されなくてもスマホでルート確認する、という話を営業さんから聞いたりもした。

当時のあたりまえが技術開発によって便利になって効率よく動けるよう変わった。携帯電話然り。当時は絶対必要だった公衆電話も今は携帯にとってかわられた。
それをどうこう。というわけではない。

カーナビがなくても、携帯電話がなくてもそれが普通だった

場所がわからなくて地図を片手に行ったり来たり。
お客様から叱られたことも、凹んだこともその時間に気持ちが整理できて次に向かえる。いい時間だった。

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