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ㄐ一ㄚ 一ㄡˊ

台湾にもひらがなみたいなものがある。
日本語で表すとするならボポモフォ(ㄅㄆㄇㄈ)。

4月に中国語の勉強を始めて、5月からは農園で働きながら中国語を使ったり使わなかったりしながら暮らしてきた。語彙もそれなりに増えてコミュニケーションも取れてきた所で、一休みも兼ねて今月は気紛れに語学学校に通っているのだけど。

私「2聲と3聲の違いがいまいち掴めないんですが…」
老師「あなた発音が曖昧ですよね。注音学び直せば、発音も聲調も解決するかもしれませんよ。」

ななななんだって…!?

中国語の勉強には、アルファベットを用いた拼音と今回取り上げる注音(ㄅㄆㄇㄈ)が付きまとう。

注音に出会った当初は、読めない!読めなくて可愛い!読めない私を愛したいけど使いこなしてもみたい!と意気込んでいたものの、結局アルファベットの方が慣れているし テキストも拼音中心に書かれているので、自然と拼音で勉強するようになっていた。

しかし、だ。今日改めて注音をやり直して偉大さに気付いちゃった訳。
台湾人の友達も増えてたので、中国語でメッセージのやり取りが多くなった。

このように毎回、手書き入力をしていたけど、言葉を操れるようになってきた分 これが面倒になってきた。じゃあ台湾人の皆さんはどのように文字を打つかというと

でました注音。まぁ、私達がひらがな使って文章打つのと同じです。別の言語だけど、ひらがなと注音で似た形の文字があったり、なんとなく音が聴こえてくるのが面白い。

たとえば、
(注音)→(ひらがな)
ㄍ → ぐ
ㄋ → の
ㄇ → む

ほらね。…って私の言いたい事伝わってるかな。読めないけど、なんとなくさ、それっぽい…よね。ㄋなんて乃だから「の」じゃん?旧字体じゃんて。同じ人間だから考えること一緒だし、どこかで繋がってるんだなぁと。

でも、ひっかけもあるのよ。
ㄝ → え
ㄙ → す

ㄝなのにせじゃないんかい!ムなのにむじゃないんかい!ってね。えーと、記号の説明すごい難しいんだけど。。どうしよ脳みそ足りない

つまり私が何を言いたいかというと、もしこれから中国語勉強したい人がいたら、

ぜひ注音で勉強してみて欲しい!

という事。

拼音って、アルファベット使ってるから発音が引っ張られちゃうのね。拼音はアルファベット使ってるけど、アルファベットの発音とは違うんですよ。あー紛らわし。

たとえば、台湾で暮らしていると「對、對、對(そうそうそう!)」という相槌を毎日耳にしますが

この
併音だと duì
注音だと ㄉㄨㄟˋ
と表記されます。

英語を勉強した日本人はduìって書いてたらドゥイって読んでしまう。しかし、正しい発音は「ㄉd +(ㄨう+ㄟˋえい)=dうぇい」。對はduìだけどドゥイじゃないのよ。あ゛ーー文字だけで音の説明めちゃめちゃ難しいよう。

要は、注音で勉強した方が正しい発音が身につきやすいこと。注音を意識するだけで聲調の問題も軽々クリアできたのでした。まだ身に付いてはいないので猛特訓中。

注音の勉強しなおして、もひとつ気づいた事。中国語の正しい発音を意識すると、声が大きくなる。日本語を話すときよりも口を開くからね。
中国人=声大きい、のようなイメージがあったけど これは言語の特性だったんですね。勉強が勉強になりました。

以前友達に「なんで日本人ってヒソヒソ喋るの?」と言われて、は?って思ったけどこれも日本語の特性だったんだなぁ。特に私は口を開けて喋らないので、気をつけマスタード。

では最後に、注音で意気込みを。
ㄨㄛˇ ㄐㄧㄤ ㄕˋ ㄊㄞˊ ㄨㄢ ㄖㄣˊ !

#中国語 #ボポモフォ #台湾 #注音

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