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生産者ファーストで農業活性‼️「365日#Tシャツ起業家」

本(365日#Tシャツ起業家)

農業などの生産者と消費者をつなぐECサイト「食べチョク」を運営するビビットガーデン代表の秋元里奈さん著の本です。
農家の娘として生まれ、子供の頃は畑で収穫された瑞々しい野菜を味わって育ちながら、大学生になって実家の荒廃した畑を見て、衰退する農業の姿を痛感することになります。

大学で金融工学を専攻し、当初は金融機関大手への就職を志望していましたが、自由な社風に魅かれて、卒業後はIT企業のDeNAへ入社、入社後は新規の事業開発などの業務を担当しながら、自分のやりたいことを模索する日々が続きます。

後継者がいない、儲からないなどの衰退の理由を考えながらも、幼い頃のように農業をもう一度復活させたい、農家を元気にしたいとの想いから、自分のやりたいことを見つけ出し、生産者のための「生産者ファースト」を掲げて起業することになります。

スタートアップとしての困難さは当然ありながらも、メディアで紹介され、さらに投資家からの出資など、客観的に見ればかなり恵まれたスタートであり、その後もITのスタートアップらしく急速な速さで会社はITの新興企業として成長していきます。

第2部では読者からのQ&Aで、事業の成否としてのポイントを訊かれた時に、以下のように回答しています。
1.やる人 2.戦略 3.タイミング

1はまさに事業を行う本人の資質、能力、キャラクターの問題であり、事業のベース、根幹になる部分です。先ずは人がいなければ何も始まらないからです。

2はその事業の内容とやり方となります。いかに独創性があり、差別化しながら事業性に優れているか、こうした事業内容をどのように戦略を立てて、アピールして認知度を高め、事業化していくかが次のステップになります。

3のタイミングは、いかにスタートアップの企業姿勢がその時代にニーズに合致しているかというものであり、トレンドを読む作業となります。これはスタートアップに限らずすべての会社の成功に最も肝要で最大の要因ではないかと思います。
株式の上場をめざす同社では、筆者のリーダーシップの元に、スタートアップとしてさらなる次のステップアップにチャレンジしようとしています。

ITがこれだけ普及した現代では、デジタルネイティブと呼ばれる若い世代の起業へのモチベーションは、昭和世代の自分と比べれば、スタートアップへの不安を案じながらも、その可能性には隔世の感があると、かつて自営業を経験した身として実感しました。

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