【中3・転入検討者向け】通信制高校には向いているのはどんな人?
前の記事では通信制高校とはどのような高校か、卒業のためにどのようなことが必要かについて解説しています。
では、そんな通信制高校が自分に合っているかどうか。
・通学時間の間も自分がやりたいことに時間を使いたい人
・働きながら高卒資格を取りたい人
・周りに同年代の生徒がいない環境の方が勉強に集中できる人
これらは他のサイトでもよく言われていますが、今回はどんな人が
「最短年数&最安で卒業できるか」
という観点からお話します。
※最短&最安で卒業できるかどうかは気にせず、自分の性格や体調、目標に合わせて学習したいという方はこの判断基準の限りではありません。
最短で卒業できる人は、自分から進んで勉強しレポートを提出できる人かどうか、です。
→判断基準
自分がそうなのかどうか早く知りたいという方は目次の「この判断は簡単です」からお読みください。
全日制高校に比べて通信制高校は卒業率が低くなります。
途中で夢・目標が叶ったからという理由で辞める人もいますが、単位が足りず留年→留年して費用がさらにもう1年かかるなら退学を選択、という人も少なからずいます。
卒業(単位習得)のためには、多くの通信制高校でレポート提出と年数回の授業出席が必要です。
それが様々な理由でできなくなり、単位が足らずに卒業が遅れたり、中途退学を選ぶという流れ。
では、自分は自ら進んで勉強するタイプかどうか。
この判断は簡単です。
自分(あるいはお子さん)が小学生だったときを思い出してみてください。
夏休みの宿題って、どんな風にやってました??
(1)夏休みが始まってからすぐに取り掛かった。
(2)毎日ではないが、少しずつやって終わらせた。
(3)8月30日・31日に必死で終わらせた。
(4)夏休み中には終わらなかった
通信制高校で最短年数で卒業できる確率が高いのは、(1)、(2)だった子です。
通信制高校では成績認定にレポート提出状況が大きくかかわってきます。
「長い期間の中でしなければいけないことはあるけど、大半の時間が自分の自由な時間として過ごせる」という環境でどのように過ごしていたか。
これが通信制高校に進学したときの過ごし方です。
(夏休みに宿題が出されなかった学校出身の方は、受験勉強や部屋の掃除などに置き換えて考えてみてください。)
もちろん、成長するにつれて宿題の取り組み方が変わる子もいますが、習慣を変えるのは相当難しいです。
もし、小学校のときから宿題は期限内にやり終えたことがなくこれまでもずっっっとそうだった、あるいは習慣理由ではなく体力的に期限内の完了が難しかったという場合は3年以上の在籍期間として余裕を持った履修計画について相談するのも1つの手です。
※全日制の場合は、成績評価基準に占めるレポート≒課題の割合が小さいため卒業への影響が少なかったり、顔を合わせるタイミングの多さから課題を出すよう声掛けが多いので(3)、(4)のタイプの生徒も提出せざるを得ないことが多いです。
今回は「自分が通信制高校に入ったときに最短&最安で卒業できるかどうか」の判断基準の紹介でした。
もちろん成長に応じて習慣が変わる人も実際にいますし、高校生になって進路について考えられるようになったからこそ目的のためには努力できる、という人も多いので、あくまでも一つの指標としてお考えください。
余談ですが、私がいた通信制高校(レポート提出をオンライン上で行うシステム)は、最終提出期限日の2週間ほど前からサーバーが落ちて提出できなくなる、というのが毎年恒例でした。
サーバーが落ちるほど提出期限ギリギリを狙う習慣の人が数多くいましたが、その全員が卒業できなかった、というものでもありません。
判断基準(3)だから進学やめとこう、ではなく、(3)だったから進学後は提出がんばろう!と考えてもらえたら幸いです。
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