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【中3・転入検討者向け】通信制高校ってどんなところ?

通信制高校のうち、基本となるコース(≒通学コースではない自宅学習がメインとなるコース)について解説します。

▶この記事は、こんな人にオススメ

・通信制高校が気になっている全日制通学中の高校生

・全日制高校と通信制高校で進学を迷っている中学3年生

全日制高校との違い

通信制高校は週5日の通学が必要な全日制高校と違い、日々の学習はオンライン上(動画視聴など)で、通学は週に1日または年に数日のみ(※)となります。

※学校によって学習媒体や通学日数が異なります。

※転校の場合、在籍中の高校で修得している単位数によって必要な通学日数が異なります。

(前提)高卒資格のために必要なこと

・高校に3年以上在籍していること

・74単位以上を修得していること

→通信制高校の多くは単位制という制度をとっており、1年間で修得する単位(=学ぶ科目の数)をある程度自由に選ぶことができます。

ただし、高校1年生の段階で74単位を修得し終えたため高1で卒業できる、ということが起きないように、年間で修得できる単位数の下限・上限が設けられています。

多くの学校が、履修モデルとして何年生のときにどの授業を取れば3年間で74単位以上になるかを設定していますので、基本的には学校が用意している順番で学習をはじめれば卒業が可能です。

通信制高校卒業のために必要なこと

74単位修得のために通信制高校で必要なことは次の3つです。

レポート(添削指導)
スクーリング(通学≒対面授業、対面個別指導)
テスト(単位認定試験)

・レポート

自宅学習で学んだ単元についての確認テストのようなものです。

教科書や学校独自の教材(動画や解説サイト)の内容が理解できているか一問一答形式や要約で解答し、学校へ提出(郵送・メール・オンライン上)します。

・スクーリング

通信制高校では「スクーリング」という用語を使用しますが、要は対面授業/対面指導(コロナ禍ではオンライン授業となる場合も有)のことです。

年に1週間程度のスクーリングへの参加が必要です。

・テスト(単位認定試験)

学年末テストのようなものです。

年度末の時期に1~2日間程度、テスト受験のために通学が必要です。

通信制高校入学後の過ごし方(イメージ)

上記に書き並べた卒業要件のために、通信制高校入学後は

①普段からオンラインで学習(毎日10分~30分程度の動画視聴)

②毎月1~3回×各教科分の単元まとめテスト(レポート)を提出

③学習開始後、定められた期間内にスクーリングを受講(年4日程度)

④学期末にテスト受験(1~2日程度)

が必要です。

これだけですが、これだけがなかなか難しいです。

とくに①、②は学習するタイミングも自分で選べてしまうので、提出期限ぎりぎりになるまで何もやらずにいたら期限過ぎて提出できなかった(=単位修得できなかった)ということにつながります。

全日制高校であれば、通学してさえいれば学習がはじまり、レポート(=宿題/課題)提出が遅れると先生から声がかかりますが、通信制高校ではそれらすべて自分で管理しなければなりません。

(通信制高校でも担任やサポート教員からレポート提出状況についての声掛けはありますが、毎日顔を合わせる全日制高校と比べると声掛け頻度や伝わるヤバさの熱量などが変わります。あとそもそも連絡取れない、とか。)

自分の性格や高校進学の目的、周りの環境などによって全日制高校と通信制高校、あるいは定時制高校が合うかどうかが変わります。

高校進学の目的は考え中だけどとりあえず高校は卒業しておきたい、という人向けに通信制高校が合うかどうか判断基準の記事も書いていますのでよかったら参考までに。


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