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学校では教えてくれないシリーズ ~お金の話①~

学校では教えてくれないと言いつつ、全日制高校教員時代の公民(政治経済)で進路がほぼほぼ確定した時期の就職/進学どちらも多い高校3年生向けにやっていたお金(税金・毎月の出費・クレジットカード)の授業の一部抜粋です。

シリーズお金の概要

・(20年前の当時の新卒と比べて)少ない収入でも貯金したい/自分のために使いたい

→支出を減らして手元に残るお金を増やす(①)

・税金も節約するためには?(②)

・お金が尽きそうなときにどこに頼ればいいのか(③)

出ていくお金を減らそう

<一人暮らしの場合・就職/進学不問>

①家賃は月収見込み(仕送り含む)の3割以内におさめる。
②毎月の固定費はクレジットカード決済もあり
③女性の一人暮らしの場合は、多少高くても防犯面に気を付ける。
④光熱費や通信費を見直そう

(就職組)

①手取り額目安:求人票に記載の給与金額×0.8が、実際に自分の手元にくる給与の目安です。その金額の3割以内になるような家賃の物件がおすすめ。

③防犯面:残念ながら女性の一人暮らしというだけで犯罪に巻き込まれることがあります。

お金よりも身の安全が大事なので①の家賃目安は無視してでも、TVモニタ付きインターホン、2階以上、外から見て帰宅が分かりそうな部屋ではないかどうか等、防犯面に気を付けましょう。詳細は別記事にて。

④光熱費:物件契約の際に仲介会社から紹介された電気・ガス会社ではない方が安いという場合があります。(例:乗り換え割、セット割など)

物件によっては指定の電気・ガス会社から変更不可という場合もありますが、変更可能な場合は「電気(ガス)乗り換え (居住地域)」で検索してみてください。

また通信費についても格安SIMへの乗り換えで、出ていくお金を減らすことが可能です。

②家賃のクレカ決済についての予備知識として、そもそもクレカとは。

クレジットカードとは1ヶ月ごとにカード払いで利用した金額を、翌月~翌々月にまとめて払う後払いシステムをとっている支払方法です。

後払いができる支払い能力があるかどうかが審査されるため、卒業後すぐに持つことはできない審査が厳しいカード会社もあります。

(進学組:審査が通りやすい学生用のクレジットカードはあります。)

クレジットカードは使った額に応じてポイントが貯まり、ポイントで翌月の支払いを補ったり、貯まったポイントに応じてサービスを受けること(カタログから欲しい商品を選んだり、ホテルや新幹線を料金そのままでポイントでグレードアップする等)が可能です。

利用金額に応じてポイントが貯まるので、毎月必ず支払うもの(家賃や光熱費、スマホ代(通信費)、食費など)をすべてカード払いにしておくと、後々ポイントで支払えるという節約にもつながります。

ただし、クレジットカードは支払方法(一括・分割・リボ)によって手数料が発生する場合があります。

リボ払いには気をつけろ

分割払い・リボ払いでは手数料が発生します。

分割払いはその名の通り、1回の支払いを3回~24回に分けて支払う方法で、例えば6万円分の支払いを3回払いにしたら3ヶ月かけて毎月2万円+手数料を支払っていきます。

(分割払いとして2回払いを選べることもたまにありますが、その場合は手数料は発生しません。)

リボ払いとは、自分で設定した金額を毎月返済する支払方法です。

カード会社が利用するリボ払いイメージ画像がこちら。

手数料発生のイメージ

ある月に5万円の買い物をしても、毎月1万円+手数料のみの支払いでOK!という宣伝です。

しかし実際利用してみると、何十万円もの買い物をしたのに月1万円ずつしか返済していないことで完済に時間と手数料がかかったり、5万円の買い物をした翌月以降も買い物をして、いつの間にか返済額が膨れ上がるという状態に…。

名称未設定のデザイン (1)

借金の感覚がなく何年も返済し続なければいけないシステムになりがちなので、リボ払いで損をすることになった大人たちが「リボ払いに気をつけろ」とSNS等で発信しています。

(返済額を増やしたりリボ払い解除もできますが、変更期間が短く忘れてしまう人も多め)

また、そもそもリボ払い専用のカードで契約していた、カード申し込み時に気付かずチェックを入れていた等、自分が気付かないうちにリボ払いになっていることもあります。

最近では「リボ払いに注意」という認識が広がったことで、支払方法はリボだけど名称が違うということもあるのでさらに要注意です。

クレジットカード利用時は必ず毎月の明細を確認し、リボ払いの項目に金額が入っていないかチェックしましょう。

不安なうちはクレジットカード作成はやめておくこと。

クレジットカードを賢く使おう

クレジットカードは使い方を間違えると、使った額以上の支払いが求められることもあります。(=手数料)

ただし前述のとおり、ポイントを活用すれば節約にも使えます。

自分の月収以上の買い物をするのではなく、正しく計画的に利用しましょう。

次の回では、未成年からできる節税について解説します。


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