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SEO(Search Engine Optimization)は難解?

Webマーケティングの打ち手において、一番難解なのはSEO(サーチエンジンオプティマイゼイション)ではないでしょうか。

難解だといえる理由は、

・どうすると上位検索されるか、具体的な手段をGoogleが公開していない
 (ヒントはたくさんあります)
・ネットに書かれているとおりのことをやっても検索結果1位になるのは難しい
・たびたび検索アルゴリズムが変わる

などが挙げられます。

結局のところどうすればよい?

結論からいえば、「回り道せず、お客様の視点にたった役立つ情報を提供し続ける」ことです。

昨今、競合が多くなりがちな”サービス紹介ページ”は、検索上位に上がりづらい傾向があります。

例えば、会計システムを販売している会社が「会計 システム 比較」で検索上位したい、と考えた場合、以下のような検索結果の中で施策を考える必要があります。

会計 システム 比較の検索結果(広告除く)

検索結果を見てのとおり、比較系サイトが上位を独占しています。

Googleは、検索者のニーズは「会計システムを比較したい」と判断しているからです。

この検索結果において、自社サービスページを上位表示させるには、かなりの難度です。少なくとも「他社システムとの比較情報」がページ内にないと上位表示されない可能性が高いです。

この例に限らず、売上に直結するようなページを上位表示させることは非常に難しいのが現在のSEOです。
(検索者の意図に合致し競合が少なければサービスページでも十分上位表示されます)

そのため今のSEOは、ブログ系記事や比較記事で検索上位を狙い、そこから自社サービスを知ってもらい、徐々にサービスページに誘導することがセオリーとなっています。

十年以上前のページ内に狙ったキーワードを詰め込み、外部リンクをたくさん貼っていれば上位表示されるSEOとは違い、お客様の視点に立ち、検討状況に合わせた情報提供しないとSEOは成功しない、という、かなり難度の高いことになっています。

ですが、それが正攻法であり、今後もGoogleの検索アルゴリズムが変わっても普遍であるのです。お客様が知りたい情報を真摯に提供することが重要です。

現在のSEOの違和感

先程挙げた「会計 システム 比較」の例について、わたしは違和感を感じます。

「会計 システム 比較」で検索するとほぼ上位に比較サイトが表示されますが、それぞれ13選、15選など、どんな基準で選定しているか分かりづらいページが多く、ただただシステム名を列挙しているだけです。ひどいときは90選のようなサイトもあります。

これは本当に検索者のためになっているでしょうか?
正直そうは思えません。

Googleの検索技術がまだまだ検索者が本当に知りたい結果を反映できていいないからなのですが、いつかこの手の比較サイト系も”検索者の比較を邪魔するサイト”になってしまうかもしれません。

Googleもこのままでよいとは思っておらず、昨今のコアアップデートの傾向や発信するメッセージからも、いつかスパムページと判定される可能性が読み取れます。
(参考:海外SEO情報ブログ https://www.suzukikenichi.com/blog/google-will-update-helpful-content-system-to-show-more-hidden-gems-in-search-results-in-coming-months/

私個人のSEOの考え方は、ブログタイトルや社名、サービス名を競合他社につけかえても違和感のない記事はなるべく書かない、です。

SEOの目的とは


そもそもSEOを実施する目的は、検索上位に自社のサービスが表示され、多くのお客様に自社Webサイトに訪問してもらうことです。

SEOはお客様に発見してもらう手段です。どんなに良いサービスを提供していても、お客様に気づいてもらわなければ意味がありません。

SEOも重要ですが、さらに重要なのはWebサイトに訪問してくださったお客様に自社の価値を伝え、共感してもらいお問合せ、もしくは購入いただくような情報整理、サイト設計です。

さいごに SEOの歴史

過去のSEOは、外部リンク数の多さが重要でした。
しかし、クローラーの精度が上がることで作為的なリンクはスパムとみなされ検索結果に反映されなくなりました。

技術的な「穴」をSEO業者がすり抜けていただけのことで、Googleの考えは、「コンテンツ イズ キング」、つまりユーザのためになる情報を提供するページこそ評価する、としています。

世の中には、今でも「穴」見つけすり抜けようとするSEO会社もあります。ですが、SEOを施策する身としては、お客様に対して真摯な態度をとり、役立つ情報を提供し続けることこそがSEOの王道だといえます。

そんな正論ばかりじゃ儲からないよ、と思う方もいるかもしれません。ですが、結局のところ地に足をつけた施策が重要なのです!

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